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第80話「護衛、転生者の力を見る」

 十数分後。

 俺と杏樹は『彼岸町(ひがんまち)』の砦の、見張り台に来ていた。

 ここで蒼錬将呉(そうれんしょうご)煌都(こうと)の大臣と話をするためだ。


 出席者は杏樹と、蒼錬将呉と煌都の右大臣、泰山(たいざん)

 紫州側の護衛として俺が、錬州側の護衛として萌黄(もえぎ)が同席している。


「煌都の右大臣、泰山どのに申し上げる」


 最初に口を開いたのは、蒼錬将呉だった。

 彼は川の方を見ながら、


「錬州の川に【アカヤミスイコ】を放ったのは、煌都の術者で間違いないのですね?」

「……ああ」


 蒼錬将呉の言葉に、泰山は力なくうなずいた。


「間違いない。その術者が、私を殺そうとしたのだから」

「あなたは煌都の事情をご存じだ。あなたの名前で、すべての州に布告(ふこく)を出していただくことはできますかな?」

「布告だと?」

「『すべての州候は兵を率いて煌都(こうと)に向かい、皇弟殿下(おうていでんか)の真意をただすべきである』と」


 蒼錬将呉は、高らかに宣言した。


「【禍神(かしん)】にまつわる事件の黒幕が、皇弟殿下であることは明白だ。それを公開して、八州すべてが煌都に圧力をかけるべきときだと思うのですが、いかに?」

「煌都に攻め込むと申されるか!?」

「そこまではしません」


 不敵な笑みを浮かべる、蒼錬将呉。


「国境付近に兵を入れ、我らが本気であることを煌都に示すのです。そうでもしなければ、皇弟殿下とは話もできないでしょう」

「そ、そうかもしれぬが」

「非は煌都にあります。この機を逃しては、また同じことの繰り返しになるだけだ。どのみちあなたも煌都に居場所はないのでしょう? 泰山(たいざん)どの」

「…………ううむ」


 頭を抱える右大臣の泰山。


 蒼錬将呉の考えは、たぶん、間違ってはいない。

 どのみち皇弟とは話をつけなければいけない。

 それには、右大臣がこちらにいる今がチャンスだ。


 右大臣は煌都の巫女衆や陰陽師たちの管理者だった。

 そんな人間が『煌都に問題あり』と声をあげれば、説得力がある。


 さらに、こちらには『邪霊刀(じゃれいとう)』がある。

 これを他州の州候に見せれば、煌都の危険性もわかるだろう。


「だ、だが……煌都に兵を入れるなど……下手をすれば全面的な戦になってしまうぞ!」


 右大臣の泰山は叫んだ。


「錬州は本気で、煌都とことを構えるつもりか!?」

「よろしければ、我らの覚悟をお見せいたしましょう」

「……覚悟だと?」

「そのために、見張り台まで来ていただいたのです」


 蒼錬将呉は南を指さした。

 錬州と煌都の国境──さっき俺が行った、川中の館を。


 館の前に船と、小さな人影がある。まわりに鳥のようなものが飛んでいる。

 小さくてよく見えないけれど、あれは……霊獣か?


「砦の守備兵に命ずる! 合図の火を!!」

「「「承知しました!!」」」


 蒼錬将呉の合図で、砦の頂上付近から炎が上がる。

 それが合図だったのだろう。

 館の前にいる人影が、動いたように見えた。


「……(れい)さま」


 気づくと、杏樹が俺の手を握っていた。


「なにか、奇妙な霊力を感じます。精霊たちが怖がっているような……」

「……ですね」


 俺と杏樹は偵察用(ていさつよう)に、精霊たちを放っている。

 その子たちが感情を伝えてくる。「コワイ」って。

 館の前で、奇妙な霊力がふくれあがっている……と。


「やるがいい。師乃葉(しのは)


 蒼錬将呉が宣言した瞬間──館の前で、風が渦を巻いた。

 川の水が舞い上がり、上空から降り注ぐ。

 風は徐々に強くなる。突風が、川の館を叩き、きしませる。



 そして──巨大な竜巻が生まれた。



 暴風にあおられて、館の壁が割れる。

 壁板が()がれて、柱が折れる。窓が砕けて、屋根瓦が飛ぶ。


 川中の小島にある館が、崩壊(ほうかい)していく。



 ふるふる! ふるふる!!



 (おび)える精霊たちが、俺と杏樹のまわりに集まってくる。

 握った手から、杏樹の震えが伝わってくる。



『──霊獣(れいじゅう)が、ひどいこと、されてる』



 頭の中で『四尾霊狐(しびれいこ)』の声がした。



『──こわいよ、れい。こわいよ、あんじゅ! あれはひどいよ!!』



 はっきりとした声がする。

『四尾霊狐』は川中の館で行われていることに、激怒(げきど)してる。


 さらに、砦から悲鳴が響く。

 錬州兵の契約霊獣──翼ある蛇『騰蛇(とうだ)』の声だ。

 まるで抗議するかのように、川に向かって叫び続けている。


 しばらくして、竜巻は消えた。

 それを確認してから、蒼錬将呉は、


「いかがですか泰山どの。これが錬州の覚悟と、力です」

「…………おぉ」


 泰山は呆然(ぼうぜん)としてる。


 川中の小島にあった屋敷は、完全に消滅していた。

 あとに残ったのは、木材と硝子(ガラス)の山だけ。


 しかも、木材もガラスも(かわら)も、川にはまったく落ちていない。

 竜巻は完全にコントロールされていた。


 木材が川に落ちれば、下流の港に影響が出る。

 竜巻を起こした者はそうならないように、力を制御していたんだ。


 ……蒼錬将呉はさっき『師乃葉』って言ってたな。

 となると、あの竜巻を起こしたのは駒木師乃葉(こまきしのは)──俺と同じ、転生者か。


 あれは……たぶん、この世界で使ってはいけない力だ。


「紫堂杏樹さま。我が側近の力について感想はありますか?」


 蒼錬将呉は堂々とした口調で、


「あの力があれば、煌都と事を構えたとしても、不安はないかと思いますが」

「では、蒼錬将呉さまにうかがいます」


 杏樹は蒼錬将呉をじっと見据えて、告げる。


「あなたは以前おっしゃいましたね。『霊獣も術もない世界を望む』と」

「はい。申し上げました」

「あなたの側近が使ったのは、そのための力ですか?」

「さすがは紫堂杏樹さま。説明の必要もありませんでしたか」

「見ればわかります。錬州の霊獣『騰蛇(とうだ)』の悲鳴が聞こえましたから。あれは、使い捨てに(・・・・・)される(・・・)仲間を見て(・・・・・)、おびえる声でした」


 震える声で答える杏樹。

 彼女は俺の手を、ぎゅっと握りしめたまま、告げる。


「あなたは霊獣『騰蛇(とうだ)』を暴走させましたね。あなたの側近は『騰蛇』の霊力と生命力のすべてを消費して、巨大な竜巻を生み出した。違いますか!?」


 それが転生者、駒木師乃葉(こまきしのは)の能力だった。


 彼女はおそらく、霊獣の生命力と霊力を操る力を持っている。

 川の屋敷を破壊したのは、その能力によるものだ。


 翼ある蛇の霊獣『騰蛇(とうだ)』は風を操る。

 暴風を生み出したり、真空の刃を作り出すことができる。


 駒木師乃葉は、その『騰蛇』が生み出す一生分の風を、一瞬で消費させたんだ。


 だから、彼女と一緒にいた『騰蛇』は地面に落ちた。

 あの竜巻を起こすために、生命力と霊獣を使い果たして、衰弱死(すいじゃくし)した。

 あんなのを見たら、霊獣や精霊がおびえるのも当たり前だ。 


「……あれが、転生者の能力なのか」


 俺は生まれつき健康で、変な霊力を持っている。

 その原因が転生によるものかどうか、これまではわからなかった。


 でも、駒木師乃葉の能力を見てわかった。

 俺の健康と変な霊力は、まちがいなく転生によるものだ。


 俺は自分の生命力と霊力を操る力を持っている。

 駒木師乃葉は霊獣の──つまりは他者の生命力と霊力を操る力を持っている。


 似ている。

 でも、対極に位置している。


 たぶん、俺と駒木師乃葉は、別の存在によって転生させられたのだろう。

 仮に皇弟が転生者だとすると、やっぱり生命力と霊力に関わる力を持っているんだろうか。

 ……面倒だな。


「お答えください。錬州のご嫡子(ちゃくし)さま」


 杏樹は蒼錬将呉に視線を向けたまま、問いかける。


 杏樹は霊獣や精霊を友人としている。

 そんな彼女にとって、霊獣を使い捨てるやり方は、絶対に認められないものなのだろう。


「あなたは霊獣『騰蛇』を使い捨てた。それによって屋敷を破壊した。そうですね?」

「錬州の近衛と契約している『騰蛇』ですよ」


 蒼錬将呉は肩をすくめた。


「紫州の方に文句を言われる筋合いはないと思いますが」

「あなたは以前におっしゃいました。『霊獣も術も存在しない世界を望む』と」


 杏樹は続ける。


「それは霊獣を使い捨てる世界のことだったのですか? 一瞬で霊獣の生命と霊力を使い切り、巨大な破壊力を生み出す。その力を利用して、自分たちの敵をほろぼす。敵の霊獣を奪って……それもまた、使い捨てる。それを繰り返すことで……霊獣も敵もいない世界を作る。それが錬州の目的なのではないですか?」

「それは将来の目的ですね」

「将来の?」

「今のところ、あのような力に替えられるのは、契約している霊獣だけなのですよ」


 蒼錬将呉は冷静な表情で、


「私はあの能力を『霊獣昇華(れいじゅうしょうか)』と呼んでいますが、あれを起こせるのは契約している霊獣のみです。すべての霊獣をあのような力に替えられるわけではありません。紫州に害を及ぼすことはありませんよ。ご安心を」


 そう言って、蒼錬将呉は右大臣泰山の方を見た。


「これが錬州の覚悟ですよ。泰山どの」

「貴公は、自分がなにをしたかわかっているのか」

「誰もいない屋敷を破壊しただけですが?」

「私は貴公に助けを求めた。だが、ここまでしてくれとは頼んではいない!」


 右大臣泰山は叫んだ。


「私は州候たちの協力を得て、煌都の誤りを正したかっただけだ! 望んだのは八州候が声をそろえて、煌都を非難し、圧力をかけることだった。戦になることなど望んではいない!」

「煌都が謙虚になれば、戦にはなりませんよ」

「……ぐぬ」

「私は皇帝陛下と皇弟殿下に、考えを改めていただきたいだけです。これから世の中は変わるのだと。錬州が新たな世のかたちを提示するのだと」

「陛下や皇弟殿下が、それに応じなかったときは?」

「より強い力を示すだけのことです」


 砦の見張り台に、沈黙が落ちた。


 杏樹はじっと、俺の手を握っている。

 俺と視線を合わせて、うなずく。

 それから杏樹はまた、蒼錬将呉の方を見て、


「失礼ながら、蒼錬将呉さまのやり方では、うまく行かないと思います」


 そんなことを、言った。

 蒼錬将呉はまた、肩をすくめて、


「紫堂杏樹さまのお気に召さないのはわかります。あなたは、霊獣や精霊を友としているのですからね。霊獣を兵器とするやり方はお嫌いでしょう」

「好き嫌いの問題ではありません」

「と、おっしゃいますと?」

「あなたのやり方では、煌都に、強力な武器を与えることになるからです」


 そう言って杏樹は、(ふところ)から小さな包みを取り出した。


「そ、それは?」

「……う、うぁあ」


 蒼錬将呉が目を見開き、泰山が口を押さえる。

 ふたりとも、包みからあふれ出る邪気に気づいたんだろう。


「これは零さまがあの屋敷で見つけた、霊獣の骨です。記録によると『邪霊刀』で殺された、霊獣『天一金剛狼(てんいちこんごうろう)』の骨だそうです」


 杏樹が包みを開くと、霊獣の背骨の一部が現れる。

 俺が見つけたものだけれど──


「赤く、脈打ってる? さっきと違うよ。零くん」

萌黄(もえぎ)さまのおっしゃる通りです。さきほどまで、これは灰色の骨でした。ですが──」


 今は違う。

 霊獣の骨は、赤く脈打ちながら、邪気を発生させている。


「反応が変わったのは、蒼錬将呉さまの部下の方が、屋敷を吹き飛ばしてから──いえ、違いますね」


 言いかけて、杏樹は(かぶり)を振る、


「『霊獣の骨』が異常な反応を示し始めたのは、あの方が霊獣(れいじゅう)騰蛇(とうだ)』を使い捨てにしてからです。竜巻を生み出すための()(にえ)にされた霊獣の怒りに反応して、骨は邪気を発生させはじめたのです」

「信じられませんね」


 蒼錬将呉は苦々しい口調で答える。


「紫堂杏樹さまは私に『霊獣昇華』を使わせないために、そのようなことを言っているのでしょう?」

「『邪霊刀』のことをお忘れですか?」


 杏樹は答える。


「あの太刀で殺された霊獣の怒りは、今も消えていないのですよ? 『天一金剛狼』の骨が【禍神】召喚の触媒(しょくばい)にされたこともそうです。いにしえの霊獣の怒りがまだ消えていないのだとしたら……使い捨てられた『騰蛇』の怒りに反応してもおかしくはありません」

「だ、だが……それは」

「ここにあるのは骨の一部です。皇弟殿下が他の部分を所有しているなら、それらもまた、邪気を噴き出しはじめているでしょう。その邪気は、あなたが『騰蛇』を使い捨てにするほど強くなるのです。その結果、より強力で凶悪な【禍神】を召喚するための触媒(しょくばい)になるのですよ!」


 杏樹はまっすぐに蒼錬将呉を見ながら、告げる。


「あの『霊獣昇華(れいじゅうしょうか)』は、使えば使うほど敵を強くしてしまう可能性があります。封印すべきです」

「で、では、どうすればいいのだ?」


 蒼錬将呉は叫ぶ。


「皇弟殿下を止めるには力がいる! 『霊獣昇華』はそのためのものだ。それが使えないのならば、どうやって煌都と渡り合えと言うのだ!?」

「わたくしが煌都に参ります」


 杏樹は俺の手を握ったまま、宣言した。


「対岸にある皇帝陵(こうていりょう)で、わたくしが鎮魂(ちんこん)の祭りを行いましょう」

「鎮魂の祭り……だと?」

「殺された霊獣の怒りを鎮める祭りです」


『邪霊刀』と『霊獣の骨』を使えないようにするには、どうすればいいか、俺と杏樹と『四尾霊狐』は、ずっと話し合ってきた。

 話し合った結果、導き出されたのが『鎮魂の祭り』だった。


『四尾霊狐』は『特別な場所』で儀式を行えば『邪霊刀』と『霊獣の骨』を浄化できると教えてくれた。

 その場所が、皇帝陵だったんだ。


 皇帝陵には歴代皇帝が眠っている。

『天一金剛狼』を使役していた初代皇帝も、霊獣を殺した皇帝も。

『邪霊刀』が封印されていたのも、あの場所だ。


 そこで鎮魂の祭りを行えば、『邪霊刀』と骨を浄化できるそうだ。


 前回の事件で、杏樹は『狼牢山(ろうろうさん)』を譲渡されている。

 山を紫州のものとする儀式を行い、州都の霊域と霊脈を繋いでいる。

 そして、山は強力な霊力を持っている。

 その霊脈を使えば、皇帝陵で巨大な浄化の力を使うこともできる。


 それが杏樹と『四尾霊狐』の結論だった。


「できれば、船をお借りしたいのですが」


 杏樹は呆然とする蒼錬将呉と右大臣を見回す。


「それと、わたくしが勝手に煌都の領土に踏み込むわけにはまいりません。泰山さまにも同行していただければ幸いです。別に、たいしたことはいたしません。紫州候代理(ししゅうこうだいり)が、歴代皇帝陛下の(みささぎ)(もう)でるだけです。ご協力をいただけますか?」


 静かな、けれど迷いのない口調で、杏樹は宣言した。


「待たれよ! 紫堂杏樹さま!!」


 蒼錬将呉が声を上げる。


「それで『邪霊刀』と『霊獣の骨』を浄化したとして……皇弟とはどう話をつけるのだ!?」

「…………それは」

「俺が、皇弟殿下を引っ張り出します」


 俺は思わず、口をはさんでいた。


 杏樹はずっと、俺の手を握っている。震える手で、力をこめて。

 彼女が必死に事態をなんとかしようとしているのが、わかった。


 だから俺も、そろそろ動くべきだと思ったんだ。


「申し上げます。俺は皇弟殿下と同様に、異世界から転生してきた人間なんです」

「────なに!?」

「────皇弟殿下と同じ、だと!?」

「零くん!?」


 蒼錬将呉と泰山、そして、萌黄が目を見開く。

 杏樹は心配そうな顔で俺を見ている。ここで俺が自分の正体を明かすとは思っていなかったんだろう。


 だけど、俺は皇弟と話をしてみたい。

 俺と皇弟では身分が違う。向こうは皇帝の弟で、こっちは州候代理の雇われ護衛だ。


 それでも、転生者としてなら対等だ。

 この不安定な世界で生きている者同士、話ができるような気がするんだ。


「鎮魂の祭りの前に、このことを公開していただきたいのです。『転生者同士、話をすることを望んでいる』と。もしかしたら、皇弟殿下が興味を持ってくれるかもしれません」


 俺は続ける。


「皇弟殿下と俺と……おたがいが本当に転生者かどうかは、話をしなければわかりません。うまくいけば皇弟殿下を、話し合いの場に引っ張り出せると思います。できなければ……まぁ、俺が変な奴と思われて終わりですね」

「……零さま」

「大丈夫ですよ。杏樹さま」


 このことを明かす気になったのは、杏樹のおかげだ。

 杏樹は俺が転生者だと知っても動じなかった。

 むしろ『「九尾紫炎陽狐(きゅうびしえんようこ)」の記憶を持っている自分に近い存在』だと言ってくれた。


 だから俺は転生者だという事実を、皇弟を引っ張り出す道具にする気になったんだ。

 まぁ今となっては、他に使い道もないからね。


「信じていただけますか? 錬州の嫡子(ちゃくし)さま」

「……君も、転生者……だと」

「あなたはそれを確かめる手段をお持ちですよね」


 俺は蒼錬将呉と向き合いながら、告げる。


「もしよければ、別室で話をしませんか? 俺と主君──紫堂杏樹さまと一緒に。なんなら、蒼錬真名香(そうれんまなか)さまも同席していただいて構いません。あの方には俺が前世でおぼえた料理を食べていただいたことがあります。その情報をもとに、俺が転生者かどうか判断できると思いますが……いかがでしょうか?」







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