表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A2:洗脳密令  作者: HasumiChouji
第一章:毒戦寒流
6/12

(5)

 メールで指定された場所は……どこにでも有るコインパーキング。

 最初に来たメールで「指定の場所に来たら返信を入れろ」との指示が有ったので、とりあえずは指示に従う。

 その時、近くで携帯電話の着信音。

「遅かったな……」

 中年の男の声。

 声のする方向を向こうとすると……。

「振り向くな……。下手な真似をすれば……女の方の家族がどうなるか判っているだろうな」

「要求は何?」

「用が有るのは手品師の方だ」

「えっと……手品師って俺?」

「そうだ……手品師。お前の同類が、ここで『手品』をした痕跡は有るか?」

 私と相棒は顔を見合せた。

 どうやら……ここで何者かが「魔法」を使った可能性が有るので、「残留魔力」など痕跡は有るか、と聞きたいらしい。

 しかし……何故、ここまで回りくどい真似をしたかは……不明。

「どうなの?」

「十年前とか百年前とかだと判りませんが……ここ数日間と云うのであれば……形跡は無いですね」

 その時、私のポケベルに着信。表示されてる数字は……。

 私は、声のした方に駆け出す。

 相手は、身長一八〇㎝ぐらい。一瞬、単なるデブに見えたが……。

 って、マズいかも……。動けるヤツだ……。逃げ出してはいるが、結構な足の速さ。

 上着の内側から特殊警棒を取り出す。

 次の瞬間、男は振り向き……。

 特殊警棒を男の左肩に叩き込むが……相手は平気。

 男は右半身を引き、拳を握り……マズい……。

「ぐへっ⁉」

 悲鳴を上げたのは謎の男だった。

「あんたがやったの?」

 私は相棒にそう聞いた。

「まぁ、早い話が金縛りですけどね」

 謎の男は白目を剥いて崩れ落ちていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ