東方豪異録〜2話〜
この作品は2話です。
晴雨天魔は現在紅魔館を離れ、空を飛んでいた。
天魔「この世界はとても空気が澄んでいるね。飛んでるときの気持ち良さが日本とは全く違うなぁ。」
そんな事を言いながら空を飛んでいると、下に神社を見つけた。
天魔「おぉ、この世界にも神社あるんだね。」
天魔は神社に降りる。
何ていう神社なのだろうと神社の名前を探していると博麗神社というところであることがわかった。
博麗神社は日本の神社よりも少し古そうな見た目だった。賽銭箱の前に来ると天魔は日本人がそうしていたように賽銭箱に少し持っていた日本のお金を投げ入れた。すると…
???「お賽銭の音がしたわ!魔理沙!見に行くわよ!!!!」
???「仕方ないなぁ…」タッタッタッ…
声が聞こえ、誰かが走ってくる。
???「あ、あなたは?お賽銭入れてくれた人よね?」
天魔「はい、そうですけど…」
???「ありがとう!私は博麗霊夢。この神社の巫女よ!あなたは人里から来たのかしら?」
天魔「いえ、ついさっきこの幻想郷に来ました。」
霊夢「ついさっき幻想入りしたのね。で、あなたは元の世界は何処だったの?何をしていたの?」
???「霊夢、いきなり質問攻めじゃあ、この子がかわいそうだぜ?あ、私は霧雨魔理沙だぜ。よろしくな!」
天魔「私は晴雨天魔です。よろしくお願いします。」
霊夢「うん、よろしく。で、さっきの質問の答えは?」
天魔「元の世界は日本で、一応気候を操る神様でした。」
魔理沙「おぉ、気候を操ることができるか。」
天魔「はい。まだこの世界でも出来るかは知りませんけど…」
霊夢「なら試してみればいいじゃない。」
天魔「そうですね。やってみます。」
魔理沙「気候を操れるなら、今夏だけど雪を降らせることもできるのか?」
天魔「んー。やってみますね。」
私は片手を挙げて、雪が降る様子を思い浮かべる。
すると雪が少しずつ降ってきた。
魔理沙「すごいな、その能力。」
霊夢「便利そうねその能力。」
すると、目の前の空間が突然切り開かれた!
???「霊夢、異変かしら?急に雪が降り出したけれど…」
霊夢「あら、紫。異変じゃないわ。今、この子が自分の能力を試しているだけよ。」
紫「あらそうなの。夏に雪を降らせる…気候を操る能力ね。良い能力じゃない。でも、使い方を誤るととてつもないことになるわね。ところであなたの名前は?」
天魔「晴雨天魔です。日本から来ました。」
紫「なるほど。よろしくね。…とりあえず、異変だと勘違いされる前に早く雪を降らせるのを止めなさい。」
天魔「あっ、はい。」
天魔は幻想指を鳴らした。すると、雪が素早く降り止んだ。
紫「……よし。で、天魔といったかしら。あなたその能力を使うのはなるべく控えてもらうわ。」
天魔「なんでですか?」
紫「迷惑になるからよ。唐突に晴れだったのが雨になったら嫌でしょう?だからなるべく控えるように。」
天魔「はい、分かりました!では、私は他の所を見てきたいので、失礼しますね。」
紫「……………。行っちゃったわね。」
霊夢「えぇ、そうね…。」
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次回もまた1週間後に出しますので楽しみにしといてください。