製図
色々あって盗まれたスマホが戻ってきたのだが、その経緯について思うことがある。というのも、あの店主があっさりと引いたことからもコーディネータは割とやばいやつなのではないか。
疑念を抱きつつこの街で合流予定の人間の場所に行くこととする。合流予定の人は身分証に書かれている見習い先の親方である。町で合流する人のところへたどり着くと、でっかいおっさんであった。
親方「偉い人から言われたからしかたなく引き受けるが、少しは使えるのだろうな。」
「ここは一体何をするところなんだろうか。」
親方「まず、ここは水車を作っているところだというのはわかるのか。」
「これが水を受ける板で、これが軸、軸につながる棒で杵を持ち上げて…」
水車の本を見ながら、水車の材料に対して答えていく。
親方「少しは知識があるようだが、実際に作ることはできるのか」
「いや、これが木工はあまりしたことがなくて、工具自体は入っていたのだけど。」
水車の本を覗き込もうとしていたので見せるようにした。
親方「見たことがないものもあるな。というか紙じゃなくてなんで映っているのか」
更に水車が動いている動画も見せると
親方「絵が動いてる…、この水車の構造はこうなってるから…」
途中で見せるのをやめて、交渉を開始する。
「水車にこれをつなげたいと思っている、そのための部品を作って欲しい。そうすればもっと詳しくさっきの内容を提供しようと思う」
親方「なぜ、こっちが追い詰められているのか。ああ、もう図面をもってこい」
図面の描き方はあまり現代とは変わらないが、CADがないのと細く線を引けないことがある。単位がメートル法ではなくヤード・ポンド法に近いようである。フィートが30センチほどと足の大きさと呼ばれるように、身近な物の大きさからとっていることが多いようである。
図面の見方が異なっているので、意図通りのものが作られるかがわからない。紙とシャープペンでCADに書かれている図面をこの世界の描き方に書き換えていく。
違いは単位系だけではなく、アーチや角度など細かい描き方の違いがあった。
親方「えらく薄い紙だな、ここはまあいいか、このままは作れないがこっちで直しておく。というわけでさっきのものをもっと見せてくれないか」
参考
水車の技術史 出水 力 思文閣出版
図面の描き方・基礎と演習 兼元 和美
ドラフターで製図を書いていたことはあるがあまり記憶が。。。
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