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農奴による暴動

 良かれと思ったことが結果的に良くないことを招くことはあることで、思いもよらず暴動を招いてしまった。原因を作ったのは私だが、私は悪くないと思うのだけど。


 この世界の農業人口の割合は、90%以上である。農業の手間がかかるためそれ以外の職業に就く余裕がないのが原因。農民は土地と結びついており、耕す土地が決まっている。出来た農産物の1割を税として納めることが義務付けられている。しかもこの農村は一度飢餓に見舞われていて、農地を耕すことをやめて他の職業につくことに恐怖感があった。つまり農業の手間を減らして、その他の職業を増やすしかない。


 肥料を渡して、農産物の生産を増やすことを試みていたその結果が出た。私としてはその結果は失敗だと感じていた。だが、この農村の人間にとっては成功のようだ。

「こんな痩せた土地でこんなに採れるとは、大したもんだ」

 この土地は栄養がほとんどなくなったので、元の持ち主から放棄されて、開拓地を求めていった。その時に二束三文で押し付けられていた土地だった。それが肥料など土壌改良を行うことで、以前よりもまして作物が採れるようになった。開拓地を求めて森を切り開いた者は、木を切り倒し、切り株など石を退ける作業が過酷だった。作物がなることを聞きつけると取り返すすべはないかと直接言いに来たが、代官の前で売り渡した手前に大きく出ることはなかった。


「この土地で作物が採れるなら、開拓じゃなくて今まで通りに作物を育てたい」

もともとは農地だったので、開墾する必要もなく水場にも近いために栄養さえあればのうちには適していた。


 開拓派の中で、残留希望者は少なかったが希望者には土地を貸し出した。二束三文で売りつけたが、今では逆に買い戻すほどの資産は残されていないなかった。土地がもとの栄養状態になるかは自信があるわけではなかったが結果的に成功した。


 痩せた土地に肥料をやれば農産物が10倍に増えると勝手に予想をしていた、実際は4倍にとどまった。しかも普段より作物の背丈が伸びたことで刈り取りの手間が増えたり、育つ前に倒れてしまうなどの被害が多発していた。それでもやはり栄養は足りていなかったのか増えることは増えた。虫の被害などの以前からある問題は抱えたまま、農業に関わる労力を半分程度までには抑えて生産量を増やすことができた。


 農民を織物工への転換を願い出た割に、逆に農産物の生産が増えることになった。それが領主の耳にまで届き、領内全体で土壌改良を行うことになった。農民と領主の思惑のほどはかなり違っていた。


農民

「これで休みが増える」

「これで収入が増える」

領主

「これで他の仕事に割り当てることができる」


 他の領地では、農民の数を減らして農民を開放した。その結果、街には農地から開放された人々が集まった。はじめの頃は街で仕事が見つかっていたがだんだん農地からの人が溢れ出した。街から農村に帰っていっても農村では用済みとなっていたので居場所がなくなった。行き場のなくなった人々は暴動を起こしたがすぐに兵士に鎮圧された。


代官から行き場のないものをこの農村で受け入れられないかという相談を受けた。


 行き場のなくなった人の中から、織物工の希望者を集めて選抜するためにテストをした。その職業に向いているかの適性を調べ。それは領主側の役目なので、私は他の適正を調べた。つまり、ものを作るのではなく新しいものを設計する人の適正者を見つけたい。

農民の割合を下げて、工業の割が増えたのかを書きたかったが。四輪作法による方法以外でできないかなと思って書いた。

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