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英雄の帰還

 グリズリー級の熊というよりヒグマを倒した一行は村に変えると、英雄として歓待されることになった。ただ付いて行っただけの私もそれとなく栄誉の対象になっていたが、代官の館に招かれるのは辞退した。熊の襲撃によって親を失った子も新しい英雄の誕生として、歓声とともに迎えられていた。私を除く一行は領主への館へ赴き宴へと招待されるようである。

 「新しい英雄の誕生に祝福を……」

代官とその配下が話し合っていた。

「呼ばれたもののなかに矢を売ったやつがいないのだが、どうなっている」

「宴への招待は辞退されたもようです」

「それはいいが、これでは商談ができない。連れてくるべきだっただろう」



 狩りで得られた熊は解体され貴重なタンパク源として、村中に分けられていた。熊を食べる気がしないのでもちろん断ったが、押し付けられたので冷蔵庫に鎮座してある。これも時間が経てば交換材料として役に立つのではないだろうか。


 戦果を上げて一躍注目の的になったコンパウンドボウである。だがコンパウンドボウの量産化は失敗したらしい、部品の精度と材料の違いから同じ形にしてもうまく動かないようだ。弓矢の矢の部分を作ろうとしても、金属が違うのか同じ重さにはなっていない。コンパウンドボウの兵器としての採用は価格の問題から敬遠されることになる。性能自体は高いので、警戒はされていたようだが、どうもコストによって大量に普及することはないだろうと判断された。普通の弓が10できる間にコンパウンドボウは1つ作るのが精一杯で、思ったように命中精度が高くない。そういった中途半端な性能のものしか作れていなかった結果だ。


 水車大工の親方が帰ってきたので水車の量産化に努める、水車の作る電力の利用価値が知られてから電力需要が不足してきていた。電力から機関に必要なエネルギーを獲得しようとしていたので、エネルギーの不足は期間に必要な日数が延びることになっていた。水車を大量生産して元の世界に帰還するエネルギーを早く集めいたいという目論見もあった。

 ただ、親方は水車の量産化には反対を表明していた。たくさん作るためには水車を規格化しなければならなかった。そのため同じものをたくさん作るという方針に納得がいかない。いわゆるオーダーメイドを作っていた職人としての気概があったのだろう。電力から得られるものと、規格化されて軽く扱われてしまうという間に立っていた。

 そこで、新しい水車の設計図を渡すことにした。親方は創意工夫によってオリジナルのものを作り上げるのを良しとする。盲目的に作業効率を上げるものとの特性に分かれていた。大量生産するには、作業工程を改善するものと、同じ作業を行うものが必要だった。


 そこで出てきたのが新しい木工具である、手動ではなく電動にすることで時間が大分短縮されたが親方は気にくわないようである。ただ、楽しそうには使っている。出来上がった水車は以前のものより鉄の割合を増やしていて高速化に耐える設計にした。そのために出力もアップして使えるエネルギーも増えていた。こうして新たに出来上がったエネルギーを照明に使って、新しく工場を作ることにした。その責任者はもちろん私ではなく、領主の娘に任せることになる。


「なんで私が!!」

という叫びも虚しく、全体的な軋轢が少なくできる案のために半ば周りが強制的に推し進めた飾り的なポジションである。

 全く知名度のないものが代表になってしまうと周りが警戒するので、領主の親戚にすれば誰もが納得するだろうという考えである。


 今まで証明がなかったときは細かい作業をするのに、昼間の明るい時間しかできず。暗くなれば明かりを取るために屋外で作業する必要もあった。そうして照明がついたことで、夜間でも作業ができるようにはなった。

 この農村の特産物として、綿から糸、布といったものを新しく生み出した。それでもなかなか発展しないので、もっと高価なものを大量に作って行こうと思う。ただ、これだけの新しいものができても期間に必要なものを得るには、いずれこの国を解体しなければならないだろう。

なんというか、例のウィルスが流行ってから図書館に行けなくて資料が探せない。だから資料を見ない気軽なものしかかけない。

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