文化的最低限度の生活
エアコンで快適な気温で生活し、蛇口をひねるときれいな水が出てくる。部屋は掃除機できれいに掃除をし、照明で明るく照らしている。風呂は快適な温度に保たれていて、シャワーもあり、冷蔵庫に冷えた飲み物や食品が常備されている。IH調理器や電子レンジで、常に温かい食事が可能になっている。だがここは異世界である、ここでの生活改善に対して、教授はやりすぎではないかとの言葉があったが、そろそろここの生活を耐えるのでは普通に生きたいためにこうなった。少なくともストレスを感じない生活をしたいという一新で楽をするための苦労は苦にならなかった。
そのために費やしたのは、水車から電気を引いて交流に変換して電気製品を動かせるようにすること。冷蔵庫を運び込み設置し、エアコンの工事やコンセントや照明を設置していった。風呂やトイレは、もともと別棟に会ったのでそれを使わざるを得なかった。水はポンプと蛇口を連動させることで川から水を引き込んでいる。食事のための食品はトレーにパックされたものが買えるわけではないので、メイドを雇った。何から何まで機械で自動化することには限界があった。メイドさんは電気製品があまり成れていないので調理は解体以外は自分で行っている。調味料も全て購入しているので煮る火薬かというデパートリーの少なさではある。
「旦那様、来客者がやってまいりました、領主の子息のようです。」
「ああ、わかった、今行く。」
なんだろう、このぎこちない大根役者のような返答の仕方はいったい。メイドのほうがキリッとしている師淡々と仕事をこなしている。
元コーディネーターこと領主の娘が現れて対応することになっている。
「ちょっとまった、なんでここだけ気温が違うし、明るくなってるのよ。」
「ああ、うん、何から説明したもんだろうか、ところでこの家の中で売れそうなものはあるかな。」
ある意味で商談のためのショウルームも兼ねている。まぁ、そんな事を考えて作ったわけではないのだが。
「ランプだとここまで細かいところまで明るくならないのよね、ここの照明なんかは売れそうじゃないかしら」
「ああ、それは電気を引き込まないとだめなので無理かな」
あえてバッテリーで動くような照明については省いて話して無理ということを示した。
「ずるい、領主よりいい生活をしている領民がいていいはずがない。」
「それに電気製品は使い方がわかっていないと危険だから売れない。」
そんな感じで、領主家への製品のプレゼンテーションが終わったのである。
水車から電気を引くから進んで、太陽光パネルを設置すればいいのではと考えてみた。たとえば、非常用発電機では燃料が必要になるので、毎回燃料を購入する必要があるのと、動作させるのに騒音がすごい。ならば、太陽光パネルをいっぱい設置した。物珍しさも会ってかみていく人が耐えなかったが、盗まれるということはなかった。そうして、使える家電製品の幅が増えていた。この調子で太陽光パネルを増やしていけば、簡単にエネルギーが溜まると考えてもいたのだが、そううまくは行かなかったようである。
次こそは蒸気機関に取り掛かりたい。