旋盤
「さて、ノコギリやおのを作る方法はいくら売れるのでしょう。1000金貨で売れるとありがたいが100金貨でもいいのだけど」
交渉のしがいがあるだろう。
鍛冶職人「1000金貨とかありえないから。一体うちの月の売上がいくらだと思っているのか。50金貨ぐらいでどうだ。」
1000金貨あれば、車を送ってこられると思ってややふっかけすぎた。慎重に着実に行きたいところである。
実際のところ金の使い道は鉄を使った工業製品を作るために費やしたい。ただ、この時代の機械は木でできているのでいろいろと問題が有る。
「ところで、この弓旋盤というのは見たいことがないかな。」
鍛冶職人「似たようなものは見たことが有るが、こんな使い方はしていなかった。」
「これは木を鉄で削っているが、鉄を削る旋盤を作って欲しい。」
鍛冶職人「常識的に考えて鉄は鉄ではなかなか削れないだろう。鉄は石では多少は削れるが時間がかかってまともに物を作れないだろう。」
「そこは信用してもらうしか無いが、鉄より硬い金属で削ることになる。そのために履きを削るよりもっと強い力が必要になるけど。」
木で作っていたものを鉄に置き換えるようにしたいそのためには、鉄を加工する必要がある。鍛冶だけでなく、工作機械を作ろうと思った。木であったら鉄で削ればいいが、鉄は何で削るのだろう。というのも、鉄を鉄で削るわけにはいかないから。超硬合金やハイテンと言われるもので削っている。そうすると、それは元の世界でしか手に入らない。それに鉄を削るには鉄を削る部分だけでも買う必要がある。その他の部分はこちらでなんとかてにいれたい。
弓旋盤というものを見せて知っているかということ、回転させたものをやすりに当てると均質に削ることができる。きを鉄で削るだけならば人力でどうにかなるが、鉄を削るにはもっと大きな力が必要になる。
そう、水車もそうだが、電気によるモーターでもいい。
水車小屋で発電した電気を自宅まで引き込んで電気を自由に使うという作戦をたてている。今までは、水車小屋にバッテリーを持っていって充電していた。それを水車小屋から家までにケーブルを這わせる。
古き良き匠の技!モロッコの弓旋盤職人の見事な工芸品(動画)
工作機械の歴史
普通の小説のスタイルにしようかなと考えているのだが途中からするのも何なので、古い方から順番に直していって。新しい方は今まで通りにしたいと思います。
次は電気を引く話です。