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400年後の君に捧ぐ
第1章 交差点
朝起きたら俺はドラゴンになっていた。なぜか車を運転していたのだ。
「ここは...どこだ...?」
すべてが理解できなかった。そんな中、田中が俺を起こしにきた。先に説明しておくと田中というのは俺の幼馴染の勇者だ。
「早く起きろ!遅刻するぞ」
彼はそう言って消えていった。
ーーーーーーーーーまた助けられなかった。
後悔が襲ってくる。俺は何人の田中を犠牲にすればいいのだろうか。何回後悔すれば気がすむのだろうか。
「ごめんな...田中...」
田中はもういない。
第1章