結
さぁ、無理難題を押し付けられた(元)ニヤニヤ婆さん。
「で、できましてございますぅ!!」
謎のハイテンションでずっしりとした袋を渡された桃太郎。
「ありがとうございます」
刀に和服、そしてきびだんご(?)を受け取った桃太郎はさっそく鬼退治に向かいます。
ところで、桃太郎も『きびだんご』を知りません。
大丈夫なんでしょうかね?
桃太郎が目覚めたとき、日本の各地で犬と猿と雉が騒ぎ出していました。
しかし、それらは野生で山の中か動物園で檻の中、もしくは首輪につながれていたために結局はなんともなりませんでした。
残念!
さて、鬼を目指し旅をする桃太郎。
『鬼が住んでいる』と教えられた場所に到着しました。
「やあやあ我こそは桃太郎!鬼を退治する者也!」
「oh!クールなサムラーイがなんの用だーい!?」
人よりもはるかに大きく、目も髪も全く見たことの無い色です。
「鬼よ、覚悟しろ!きびだんごを食らえ!」
ここできびだんごを投擲!
「キビダンゴだって!?」
そこに食いつく鬼(?)
投擲された袋の中身を確認すると、中から出てきたのは
「ガッデーム!!これはただのカビた団子でーす!!!」
「は?」
「いいですか!?キビとは日本古来の穀物の一種でーす!栄養価が高く、貧困に困る人々の希望になれるかもしれないものなのでーすよ!?」
「え、あ、はい。なんかすみません」
「すみませんじゃすまねーのですヨ!!ただのライスじゃなく、ちゃんと黍を持って出直してくるでーす!」
「あの、あなたは鬼、ですよね?」
ど直球の桃太郎。
「はぁ!?何を言ってるでーすか!我々は日本国政府に正式に許可を得て調査をしている、世界保健機構の者でーす!」
なんだそれは。
「あー、取り込み中悪いのだが・・・。君、それ刀?本物?」
「え、はい。これで鬼を退治しようかと」
「鬼ってこの人たち?」
「そうですよね?」
「銃刀法違反及び殺人未遂の現行犯だ。ちょっと来たまえ」
黒服のおじさんたちに連れて行かれる桃太郎。
こうして、キビダンゴを知らないお婆さんに餅米による普通の団子を持たされた桃太郎はお巡りさんに捕まり、たいそう反省したそうです。
犬と猿と雉?近代の日本に野生ではほとんどいないために多少動物園が騒がしくなったくらいでした。
めでたしめでたし。




