28話vs魔族
ーーーー店付近ーーーー
「次は貴方がお相手ですか?いいでしょう皆ここで殺される運命なんですからね」
そう言って魔族は高く飛び上がりこっちに手を向け、掌から複数の紫色球を出し攻撃してきた
「なるほどね、遠距離攻撃ね」
ルークはバックステップで回避した
「いっ・・・いかんそいつは直進型では・・・ないグフッ」
「ギルド長⁉︎大丈夫」
ギルド長は顔だけこちらに向け、ふとギルド長に意識が行くと身体に激痛が走った、さっき魔族の攻撃を回避したはず、魔族の方を見てみると、魔族の周囲には紫色球が浮遊していた
「ふふふ、そうです私はこの球を自由自在に操り攻撃できるのです。貴方は私に近づくことは困難なことですよ」
「遠距離攻撃で自由自在に攻撃する、確かに近づく事は難しいし、攻撃するのも難しいけど」
ここで諦めるわけにはいかない、倒せなくてもこいつを出来るだけのダメージを負わせる
このドームさえ解除できればまだ勝機はある
「俺は引かないよ、何故なら俺は冒険者だ冒険者たるもの様々な危機を突破する、打破するそれが俺のモットーだ‼︎」
「ふふふ、無駄な戯言というわけですね、分かりましたなら精々頑張って踊ってくださいねぇ」
魔族はそういうと手をこちらに向け紫色球の操り攻撃をしてきた、確かに俺には防御する魔法もない避けるのみ、なら俺は迎えるのみ
「はぁぁぁあ魔腕」
両腕に魔力を纏わせて、そのまま紫色球に向かいパンチをした。
紫色球は魔腕に当たるとジュッと言う効果音と共に消滅していった
「効果あり・・・だねならこのまま押し通す」
「なっなに私の操魔球を消滅させたと言うのですか」
動揺している今なら攻撃をするチャンス
「いくぞ」
「いいでしょう、なら私直々に殺してあげましょう」
魔族はそう言うと手から紫色の剣を創り出した、その剣は禍々しいオーラーに包まれている
「なら、行きますよ」
そう言って魔族は俺に斬りかかってきた、俺は右腕に魔腕かけ斬りかかってくる剣に向かってパンチを繰り出した、するとその剣はいとも簡単に折れていった
「そんな、私の魔創剣が・・・私の魔法が・・・破壊されている?」
「そうだね、お母さんによく言われたよ魔法破壊ってね何故か知らないけど俺の魔力は防御に向いていないんだけど、防御より破壊する事が出来るんだよね」
お母さんによく鍛えられたからね、あの日々が懐かしい、けどお母さんは魔法攻撃全くしないからこの魔法破壊が全く意味がないんだよね
「そんな、そんな魔法聞いたことありませんよ‼︎」
「魔法創作聞いた事ない?お母さんはその魔法創作の使い手なんだ、その魔法を俺が教わっている」
魔法創作それは一から魔法を創り上げるという並の人では到底できない芸当で魔法創作を使う者はごく稀でいる存在
「くっ・・・破壊魔法なんて厄介な人ですね」
「さて、仲間がやられたんだ・・・反撃とするよ‼︎」