第19話ギルド長
ーーーーーギルドーーーーー
「話でござるか?」
「ああ、君たちははじめの森に何回か行ったらしいけど、そこで魔物暴走を起こした魔物とかを見かけなかったか?
「シルバーファングを見かけたわ、三体もね」
「なに、シルバーファングだと?Bランクの階級の魔物では無いか・・・これは思ってるより深刻かもしれない」
「その前にはオーぐはぁ」
オークキングのことを話そうとしたこのアホ娘に、横っ腹を殴ってやったこのまえ黙ってて言ったじゃない、貴女はなんでそんなに秘密を話そうとするんだよ‼︎
「ははは〜なんでもないですよー虫が止まってたんで追い払うとしたら、つい力がははは」
「ルーク君・・・明らかに力の・・・入れ具合違いすぎるよ・・」
ルカが足元で横腹を押さえながら悶絶してるが俺は気にしない
「ぁあ・・私がもっといたぶりたい」
隣で物騒な事を言いながらうっとりした表情を浮かべたエリーカが身体をクネクネしている
「えっえーとギルド長殿‼︎このままでは被害が広がる一方でござる」
「ああ、間違いなくこのままだと街に被害が来るのも時間の問題だ」
ギルド長が厳しい顔を浮かべながら腕を組んで悩んでいる
「とりあえず今は上級階級の冒険者と会議をして来る、それまでは待機するように」
下手にこちらから攻撃すると、相手に刺激を与えさらに状況が悪化するかもしれないとギルド長は思ってるんだろうな、確かに魔物かなり強くなってる下手にやるのは止めるのがベストだ
「そんな、今はこの状況を見ているだけだというのでござるか‼︎」
「落ち着け、テトラ」
テトラは握り拳を作り、ギルド長に問い詰めて居た、今すぐにでも街の被害を抑えるために少しでも魔物退治をしたいんだな、愛弟子は純粋な子だから今の状況なら行ってもたっても居られないんだな
「まだ状況が把握していない、とりあえずは話し合いをして審議を行う、君たちははじまりの森に行こうとするなよ」
そう行ってギルド長はギルドの会議室へ向かって行った
「行っちゃったわね、どうする?」
「とりあえず飯食べながらこれからの事を話そう」
「師匠殿今すぐにでも魔物退治に行くでござるよそうすれば、被害も減るでござるよ」
愛弟子よ泣きそうな顔でこちらを見ないでくれ、森の件の被害より己の腹減りの被害が凄いんだ
「テトラとりあえず飯に行くぞ」
「何故ですか?なら拙者だけでも」
俺はロープを取り出しテトラをぐるぐる巻きにして引きずりながら飯屋に行くことにした
「やめてほしいでざる‼︎飯行くでござるから歩くでござるー」
テトラの言葉を無視してズルズルひきづりながら飯屋に目指すことにしよう
「もっときつめに締めてあげるのはどうしから?」
「じゃあ頼んだ」
「えっエリーカ殿にやられるとダメでござるよこの人悲鳴上げるごとに満面の笑みを浮かべるでござるよ‼︎お願いですエリーカ殿だけには」
ピョンピョンと寝転んでるテトラが跳ねながら叫んでいる
「というわけだ、テトラをいじめるのはまた今度にしてくれ」
「わかったわ、今回は我慢するわ」
エリーカは残念な顔を浮かべていた
「はいはい早く行くわよ」
「えっ拙者この状況のままでござるか‼︎」




