迷惑な裸族たち
ある日家に帰ると、家が物凄いことになっている。
日本人ではない、人間っぱい人種がいる。
しかも結構たくさんいる。
しかも裸族の人種。
しかも、オレが祖父からプレゼントされた家の内装が勝手に改築されている。
ちなみに、まだ祖父は健在している。
うちの祖父は金持ちだ。
一代で会社を作った祖父だ。
いまだに社長の椅子に座っている。
引退する気が全くないとおもう。
祖父が俺のために建ててくれた家だ。
デカすぎる。せめてもっと狭い空間で過ごしたい。
「やっと中世風の街に改築したわよ」
「やっと私たちの理想の世界が完成したわ」
裸族の女性たちやら男性たちやら色々な人種がいる。
しかも、ご都合よく日本語をしゃべっている。
どうしよう、裸族には大変うれしいが、男の下のぶら下がっているモノは隠してほしい。
しかも色々な髪形をしているし、人それぞれ特徴がみんな違う。
「いや、勝手に俺の家の内装を改築しないでくれる?」
「お前はだれだ?」
「この家の所有者だよ」
「この家?建物は?今日から我々の物だ」
どうしよう、警察でも呼ぼうかな。そしたら珍しい人種だから、国から金ががっぽりもらえるかも知らない。
いや、貰える。
通報しよう。
携帯電話がない、なぜだ?
「あのへんな物?壊しました」
「勝手に壊さないでくれ!」
裸族の男に言われた。
どうしよう、電化製品全部なくなってるし。
こいつら、まさか全部壊したんじゃね?
聞いてみよう。
「あの?なんか物みないな電化製品的なもの壊しました?」
「うむ、邪魔だったからあのへんな物は全部壊した」
やっぱり、こいつらが犯人か!!
器物破損で金がとれる、でもこいつら、日本の金もってないだろうし、
訴えても意味ない。
出てっていてほしい、今すぐどこか別の土地に行ってほしい。
どこからきたんだ、こいつらは。
自慢じゃないが、この家は無駄に広い。
土地が東京ドーム一個分ぐらいある。
家もでかい、一人で住むには広すぎる。
俺の秘密の趣味がばれる。
それだけは阻止せねば、いかん!
そしてある金髪の裸族の女性が、俺の寝室から服だしきものを物色している。
「やば、や、やばい、これはばれたら俺の将来が!!」
そして金髪裸族女が嬉しそうに、歓喜の声をあげた。
「この衣装なのなの!こんな素敵なドレス?衣装みたことないわ!美しすぎる!」
あ!バレた。
オワタ、俺の人生オワッタ。
早速オワタ。
ツンダに近い。
俺は、実は女装趣味がある。
外には出たことないが、女性物の化粧品をネットで注文して、こっそり集めていた。
そして、パソコンで化粧の仕方をマスターしたのだ。
でも、化粧をしたら逆に化け物みたいな顔になったから、それ以来化粧をしてない。
化粧をしないで女装をしたほうが、まだバレないような気がする。
しかもネットで全部女性が着るような、ドレスやら色々な衣装を集めていた。
結構沢山ある。
逆に男性が着る服が少ないぐらいだ。
これが世間にばれたら、俺の人生が終わる!
阻止せねば!
あ!あいつがくる、時間だ。
約束をすっかり忘れていた。
実は、俺には友達がいる。
この友達も秘密がある。
部少女の女性だけど、、、。
男装趣味があるのだ。
お互い、このことは秘密にしている。