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生存戦略会議

まあ、地域ごとに色々な背景があって異世界の常識が通用しないものだから。考え方については棚の上にでも投げておこう。そりゃ。


「隣の国から侵略を受けているということですが、なぜ侵略されているんですか?」

「・・・特に理由はない。しいて言えば、この国の宗教を辞めさせているそうだ。隣の国にあった協会は跡形もなくなっている事が偵察隊から報告があった。」


それ大きな理由でしょ?突っ込みたいけどそんなふいんき(なぜか変換できない)ではない。


「次は戦況はどうなっていますか?自分を呼んだって事は結構危ういんじゃないですか?」

「それは・・・。」


先ほどまでの王様の覇気がなくなり、近所の元気のないヤンキー兄ちゃんに見える。部屋の端にいた鎧のまとったおっさんに目を向ける


「軍団長どうなっている。」

「非常に厳しい状況であります。」


いや、そういうことを聞きたいんじゃなくて、数とか兵士の状況とかそういう具体的な内容が知りたいんだけど。


「すみません。いいづらいと思いますけど、具体的な戦況を教えてください。例えば両軍の兵士数とか、今の士気とか。」

「・・・300対20000です。兵士の士気は最高でいつでも特攻をかけられる状況です。」

「はぅ?もう一度数を教えてもらいますか?」


言葉にならない言葉が出てしまった。聞き間違いだろう。


「300対20000です。1人当たり67人を相手にすれば互角です。」

「ちなみにそれは両軍とも正規の兵士ですか?向こうの軍が領民などは使っていたりしますか?」

「両軍とも全員正規の兵です。」

「・・・帰っていいですか?」


1人当たり67人を相手にすれば互角って、リンチでもそんな人数を相手にしないだろ!帰ろうとした自分を抑えるじい。じい相手だと乱暴に出来ないじゃないか。


「そこを何とかできませんか?何とかこの国を存続する方法はありませんか?」

「・・・あるにはあるけど、あんまりおススメしませんよ。」


大きい戦力差だとやるべきことは決まっている。

1、人数を増やす

2、降参する

3、相手の密集地に大規模攻撃を行う

4、卑怯な方法でちびちび減らしていく


自分の考えはそれくらい。まずは怒られる方法から聞いてみるかな。


「まず、王様の首を物理的に切ります。そして、相手の軍にこれ以上の侵略を止めるお願いと王妃を人質に相手国へ送ることが一番犠牲が少なくすむと思いますよ。どうです?」

「だめだ。却下だ。そんなもん通るか。アホか。」

「否定の言葉を一人でたくさん言いましたね。一応聞きますが何故です?国を存続するには王よりも国民の方が重要だと思いますが。」

「それは他国だそうなるかもしれないが、私たちの国ではそうはいかないのです。」


それから長々とこの国の歴史とあり方を聞いた。簡潔に言えば、王は神の使いであり神の声を聞く最重要人物が王妃だと言うこと。この二人が国を思い行動したとすると、国民の宗教者が暴動を起こすそうだ。国民が身を削って行動することにより天国へと誘われる。神の使いやそれに近い者が犠牲になれば信者は地獄に落ちるとされている。


「つまりは、国民が国のために働けば、死後天国にいけるため、王族は最後まで犠牲になってはいけないということですか。それじゃあ、国民に犠牲になってもらいますか。」

「何をする気ですか?」

「国民に兵士になってもらう。数で押されている場合は数を増やさないと基本的に勝てません。後は兵士がどういう人が残っているか教えてください。」

「兵士は歩兵のみです。国民にお願いすればある程度人が集まりますが集まっても3000人くらいですね」


3000対20000か・・・どうにかなるかな?歩兵のみだと無理臭いな。


「そういえば、じい。例の巻物を持ってこい。」

「はっ。かしこまりました。」

「巻物?今更何か知っておかなければならない物があるんですか?」

「そうだ。ある。それは貴様のことだ。キョウスケ。」

「?」


自分のことは自分が一番知ってるんだけど・・・


「召喚者は皆必ず特別な力をやどすという。この国で依然召喚した者は【自らが炎になり自由自在にその炎を操れる】という力を持っていた。キョウスケにも何かしら力があるはずだ。それを調べるのが巻物だ。その巻物には力の内容と使い方が乗っているから自分の目で見てくれ。」


そうすると、後ろから巻物を手渡された。くっそ重要な事じゃねえかこれ。パイロキネシスだっけ?そんなものになれたら最強じゃあないか。受け取った巻物はべりべりと剥がれる音がするくらい古いものであった。さて中身はなんじゃらほい。

次から視点移動を行ってみようとおもいます。

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