2話
目を覚ますとそこは大広間だった。知らない天井だ…ネタに走ってる場合じゃないなコレ。
「やっと一人、目覚めたな。」
突然声が聞こえた。声のした方を見ると羽衣(?)を着たジジイ。
「!?あんた誰だ!?」
「ギャアギャア騒ぐな。こちらに害意はない。分かったか?桜庭零司。…いや、『拳聖』ファウスト。」
!!今コイツ、『拳聖』って言った!?…なぜこのジジイ、その事を!?あ、そうか…このジジイもしかして…
「…あんた一体なにもんだ?まあその無駄な程神々しい衣装でなんとなく分かるけどな。」
「口の減らん小僧め。まあ、いいだろう。教えてやる。ここは天界だ。そしてこの我こそが創造s『んで、一体なぜ俺はここにいるんだ?』…最後まで言わせr『異世界転移、か?』…」
やべぇ、神イジリ超楽しい!
「くっ…なんでこんな生意気なやつが召喚されてしまうのだろうk『零司!』…」
お、弘が目を覚ましたみたいだ。他のやつらも起き上がりだしている。
しばらくすると「きゃあ!ここはどこ!?」みたいな声も出てきた。軽くパニック状態である。
ジジイが叫ぶ。
「静まれい!今から説明をするから良く聞け!わしは創造神!ゼナトを生み出した神じゃ!」
「いやいきなり創造神とかゼナトとか言われたって困るだけだから、クソジジイ。」
「お主らは今、異世界に召喚されるところだ。」
ちっ、このジジイ、スルースキル高いな。
その後、詳しい説明がされた。
レベルやらステータス、ジョブなど、俺にとっては分かりきったことだ。
しかし、このジジイ、何故召喚されるのかとか、どこに召喚されるのか等の大切なことを喋らない。
まあ、そこはどうでもいい。
「説明終わり!質問は無いな!」
「「「「「強引だな!!」」」」」
問題なのは、 召喚先が多分、ゼナトだということ。
「では、精々奮闘するがよい。」
ゼナトの地に一体何が起きたんだ?
ジジイが指パッチンした瞬間、また地面が光って、転移させられた。