第4話-真相に気付けない荻原-(後半は○○)
書きました。近日投稿と言っておきながらすみませんね。
レストラン「キチの家」ではいつもの3人が話していた。荻原が今日の出来事を話し、ほかの2人がそれを神妙な顔つきで聞いている。
「それで初日からうちのクラスで自殺が起きたんだ。」
と荻原は締めくくった。
「想像以上にひどいみたいだな…。」
「お前そんなところでやっていけるのか?教師なんて。しかもそこの担任なんだろ?」
「そうだよ。」
杉野と柳原が順番に感想を言った。確かに、ついこの間まで免許も持ってないただの植木職人だったのだから、このまま3年B組で担任を続けられるかはわからない。
「う~ん。ちゃんと考えてはいるんだけど…。もしかしたらお前らの力借りるから。」
「おう!」
杉野と柳原は同時に答えた。3人はもう、数十秒前までの神妙な顔とは打って変わり、笑顔になっていた
店主の柳原が、2人にオーダーを聞いた。
「で、オーダーは?」(以降「12秒前」まで全て肉声で)
「ピンポーン、ピンポーン。ラストオーダー、30秒前となりました。ラストオーダー、26秒前…」
これに対し、杉野はすばやくこう答えた。
「俺、国産黒毛和牛ステーキのCセット、硬さはミディアムで、ソースはキチの家特製のデミグラスソース。計2390円。」
「はい、OK。ラストオーダー、15秒前…」
ここからは柳原と荻原の遮り合いである。
「おい、杉…」
「14…」
「野!遅らせ…」
「13…」
「おい、柳原…」
「12秒前…」
「、うるせえよ!」
ここで荻原は完全に焦りだした。荻原の給料日はまだ遠い。ポケットマネーはほとんどない。まけてくれる柳原のレストランは荻原の唯一の生命線なのだ。
「分かったぞ!決めた!俺は、俺は…ね、え~と、これ、うん、これ。え~んと、あ、あれだ、あの、う~んと、その、あれね、うん、あれ、あーー、杉、杉野と同じ奴!」
「3秒過ぎた。ま、いいか!」
「結局俺と同じかよ!」
「いいじゃね~か。」
3人は笑いあっていた。
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同じ頃。夜の高架下。とても薄暗い中に、桜庭、大内、粟島の3人の声と、誰かの声が響いている。3人はその誰かをいじめているのだ。
「おい!おまえどういうことだよ!」
「もっと上手くやれっていったよねーー。」
「すみません。すみません!」
「この写真…。ばらまかれたくなかったら、土下座しかないかなーー。」
「土・下・座だよ?土・下・座!」
その誰かは泣きながら土下座した。
「……すみませんでした!」
大内が、頭を踏みつけるふりをして、
「…まさか、"許してください"なんて言わないよねぇ。」
といった。3人は笑っていた。嘲笑っていた。
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次の日。朝。3年B組につながる廊下。荻原と結月は並んで歩いていた。結月は昨日のこともあり笑顔で荻原を見ているが、当の本人は何もわからない。荻原が結月の目線に気付いたのは、少し経ってからだった。
「どうかしたんですか?結月先生。」
「いや、なにも…」
結月の頬が赤くなった。それを見た荻原はにやけた。
「そうか…やっと結月先生も俺の気持ちに…」
2人は教室に入って行った。
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さあ、ここまでが本編です。ここからは抜き打ちクラスメンバー発表のお時間です!いろいろあって名前を羅列することしかできませんがご了承くださいね。
3年B組 担任 荻原悦郎
副担任 結月千波
席の並び
① ② ③ ④ ⑤ ⑥
⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫
⑬ ⑭ ⑮ ⑯ ⑰ ⑱
⑲ ⑳ ㉑ ㉒ ㉓ ㉔
㉕ ㉖ ㉗ ㉘ ㉙ ㉚
㉛ ㉜ ㉝ ㉞ ㉟ ㊱(すげえうちのパソコン。めっちゃ〇でんじゃん。㊿まで出た)
※出席番号順ではありません。
①羽鳥陽菜
②池野誠
③石黒心愛
④新倉昊空
⑤前野結月
⑥上條陽太
⑦工藤万莉
⑧本間一斗
⑨早乙女湊
⑩飯島凜
⑪矢田舞
⑫小島芳政
⑬上田七穂
⑭柳谷諒太
⑮遅木美桜
⑯岡島翔平
⑰今村涼子
⑱杉山悟
⑲原歩花
⑳菅野遼
㉑守谷桃花
㉒千葉憲一
㉓本原佑輔
㉔山本裕輔
㉕¿❓❔
㉖粟島一花
㉗桜庭静奈
㉘濱口裕介
㉙土井祐介
㉚廣澤佑亮
㉛村田瑞樹
㉜もとは山澤の席
㉝大内摩耶
㉞赤羽康成
㉟岡留浩太
㊱堀田圭吾
以上36名在籍
次回は驚きの展開です‼お楽しみに!今回も読んで下さりありがとうございました。