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CTO~Crazy Teacher Ogiwara  作者: スーパーヤサイジン
第1章~自殺目撃!CTO登場!
2/5

第1話-少年の自殺-

 朝、砕衆高校前。

 結月が生徒に完全に溶け込む形で通勤してくる。が、敷地に入ろうとするところで、急に聞き覚えのあるバイクの爆音。音速で来たバイクは、昨日バスターミナルで見たものと一緒だった。結月はすぐに気付いた。


 彼が昨日のあの変態野郎であることに。

 バイクに乗ったまま音速で敷地内に入って行った彼は、バイクを降り、ゆっくりと校舎に入って行った。


**********

 丁度その頃、問題の3年B組では・・・

 全員がいくつかのグループに分かれて集まり、騒いでいる。あるグループは、スマフォをいじり、また別のグループは昨日のドラマについて話し、これまたとあるグループは、エロ話に花を咲かせていた。その中で、孤立している一人の男子生徒がいた。名前は山澤天尾やまざわてんお。彼が一人で、話に入りたがろうとするが、なかなか中に入れない。そんな彼のところに、3人の女子生徒(同級生)がいかにも悪いカオで近づいてきた。その一人は、桜庭。

 「ねぇ、ちょっとこっち来てくんない?」

そう話しかけたのは、大内摩耶おおうちまやだった。

 「えっ、いや、…今は…」

と、彼は答えた。もっといい答え方があるのには誰でも気付けると思うが、彼にはそう答えるしかなかった。それに構わず胸ポケットからカラー写真を取り出す桜庭。

 「これを、男子全員、いや、クラス?いや、全校に張り出しちゃうけど……い、い、の?」

 「いや!…それだけはやめてください。行きますから…」

と、突然に焦りだす山澤。3人は彼を連れ去って行った。クラスの人達は、ずっと呆れた顔や、ざまぁ、というようなカオでその様子を見ていた。


**********

 ---------------------5分後---------------------


**********

 荻原と結月は、3年B組へとつながる廊下を歩いていた。

 「荻原っていうんですね。へぇ。…あの!荻原先生、3年B組は物凄い問題クラスで、1年…っていうか、なんで来たの!この変態野郎!」

 などと結月が喚いている間に、彼はもう教室に入って行ったのだった。そして、彼は生徒の方を見ずにチョークを持ち、生徒の方を見ずにこう書き殴った。



    GTO



 「今日から、ここ、3年B組の担任のォ、G・T・O‼Great Teacher Ogiwaraだぁ‼」

 そしてここまで言って、やっと彼は生徒がいるはずの方を見たが…そこには誰もいなかった。荻原が流石に驚く。結月は、あ~あやっちゃったよこの人バカじゃないの?、という顔。荻原が焦っていると、向かって右側にある窓から、1基の紙飛行機が入ってきた。荻原が気付き、紙飛行機を開く。するとそこには、“グラウンドに来い”の文字。荻原は思わず興奮した。

 「おもしれぇ~!俺こういうの好きなんすよ、結月せ~んせい!」

結月は驚いた。毎回新しくこのクラスに就く先生に、生徒達はこれをやって初っ端しょっぱなからバカにしようとして、先生は大抵キレるのだが、この人はキレなかったし、それどころか興奮して、喜んだのだから。考えずとも、驚くのは当たり前の話である。

 「行こうよ。結月先生。」

と言って、グラウンドに行くと、そこには34人の生徒達。誰かが、せーの!、と言ったと思うと、屋上から帯が垂れてくる。帯には、


                       Ⅽ


                       T


                       O


                        


                       歓


                       迎


                       ‼


の文字が書かれていた。それを見た荻原は、さらに感激。すぐ、生徒達に近づき、礼を言った。

 「スッゲェ‼みんな、ありがとう!ってか、Cやない、Gやけどな。」

 生徒達はほぼ全員困っていた。理由は先ほどの結月の驚きともちろん一緒である。その時、すっかり調子に乗っていた荻原であったが、屋上にいる生徒らしき人物を見逃すことはなかった。

 「あれ?あれ、生徒じゃないか?」

生徒達は見て見ぬふりをしている。結月もそれに近いが、正確にはこの場から離れようとしている。荻原が屋上の生徒に語りかける間もなく、その生徒は、屋上からグラウンドの横の芝生に、……………………落ちた。荻原が急いで駆け付けた。

 「おい、やめろ!自殺?なんでだ?おいっ!おい、大丈夫か?おい!おい‼」

荻原が生徒の体を必死にゆすり、どうにかしようとしたが、彼がそれに反応することはなかった。


**********

 病院で、彼は目を覚ました。荻原が気付き、嬉しそうな顔で、おぉ気付いたか!、と言う。

 「えっ?…………………………………










  なんで俺、生きてるんだ?」

 その時、急に足音が聞こえてきて、病室のドアが勢いよく開いた。その勢いでドアがはずれ、廊下に倒れた。さらに窓ガラスが割れ、通りかかった看護師に当たる。その時彼女は叫んでおり、それを0.001秒後に訊いた医師が急いで駆け付け、彼女を助けようとしたが、その走ってきた勢いのあまりに、彼は移動式の心拍計の脚に引っ掛かり、破片のたまり場にスライディング。心拍計とともに時速150キロで廊下を滑って行った。さらに、その先に通りかかった別の看護師にぶつかって看護師が倒れ、彼の頭がトイレのドアを倒し、便器に勢いよくアタック。その結果、汚水が大量にピュッピュとあふれ出ていた。






で、入ってきたのは理事長の斎藤香奈美さいとうかなみだった。

というところで今回はおしまいです。読んでいただき、ありがとうございました。

次話はおそらく少しあと(3日)です。お楽しみに。

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