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アイドル 滝口 治

 1

 町で、アイドルを見かけたとして、人は、よほどのファンでない限りは、見て見ぬふりをしたり、やり過ごしてしまうものだ。


 とあるターミナル駅の階段を下り、そして、地下連絡通路を歩いて行くのはアイドルの滝口治であった。テレビでも非常に人気のタレントである。その人だ。その朝、ラッシュアワーは過ぎてしまっているとはいえ、多くの人が通路を行き来していた。さすがは、大都会。滝口は、きょろきょろと辺りを見回しながら、通路を歩いていた。田舎者が、急に都会に放り出されたように、滝口は、現役第一のアイドルと言うよりは、大都会の惨めな迷子な迷子という風であった。


 滝口をアイドルと見破ったのか、あるいは、事件を起こしてしまいそうな不審者として、認知したのか。たしかに、その日、滝口は変装をしており、一見するとホームレスぽくも見えた。一人の女性が、遠くから、滝口の動きに注目し始めた。


 その女性は名前を宣子といった。この宣子という女性は、はじめに言っておくと若くもなければ美人でもなかった。彼女は、実際の年齢よりさらに、老けてみられた。飾りっ気なく、髪も、ぼさぼさで、洗髪だけはするといった程度である。服は、必要以上に地味好みである。穴の開いた靴下、ストッキング類も平気ではいている。丸ぽちゃを売りにするお笑い女子タレント。さらに、体中から、生活臭が吹き出ているそういう姿を想像してもらいたい。


 宣子は、何か腑に落ちないといった気持ちに引きずられるように、滝口追って、遠目からあとをつけ始めた。



 滝口は、マネージャーに仕事先まで、お忍びで行ってほしいと言われたとき、すごく憂鬱な気分になった。滝口は、ガキの頃からこの業界で仕事をしていた。一人で、電車移動をするのは初めてのことであった。しかし、気は持ちようで、遠足に行くんだという風に考えてからは、楽しかった。


 滝口は、手に小さな箱を持っていた。それは、途中で買った。ケーキが入った箱であった。そのほかにも、缶コーヒーとか、いろんなモノがほしくなったのだが、

 滝口は、はじめこそは、誰かにつけられているか気にかける様子ではあったのだが、次第に、大胆になり、自分の好奇心の命ずるまま、あちこちに寄り道しては、いろんなモノを買い集めていた。



 宣子が改札口にやってくると、突然、改札口から大勢の乗降客があふれ出してきた。宣子と滝口治は離ればなれになってしまった。大勢の乗降客が宣子の前を通り過ぎていったあとには滝口の姿はなかった。それでも宣子は滝口の姿を探した。宣子は右往左往した。そして、はっとした。何かを見つけたのだ。宣子は、駆け寄った。



 この地下鉄の通路から、それほど離れていないところに、ある芸能事務所があった。この芸能事務所に、滝口治は所属していた。ほかにも、有力タレントが所属していて、非常に効率的な、不況の昨今においても、利益の上がる珍しい事務所であった。


 社長の高取は、部屋の中で、ソファーに腰掛けてリモコンでテレビのスイッチを入れた。最近の芸能界の事情について、レポートがあっていた。


「そして、昨日の視聴率結果についてなのですけど、そろそろ発表が……」


 異臭に気づいたのは、その直後であった。彼は、手を伸ばすと手のひらで肛門あたりのそっとなでた。ズボンの上から、あふれ出た流動体の生暖かさを感じ取ることができた。彼の肛門の状態は、危機的な状態にあった。


「悪ガキの野郎、売れているから調子に乗りやがって。一介のタレントが所属事務所の社長に三年殺しをお見舞いするなんて聞いたことないぞ」



 彼の事務所は、新興の事務所で会った。型破りな、無法者的な人物も何人か置いていた。そのような所属のタレントの管理は、ひじょうに悩みの種であった。


 さらに問題は、あるタレントが抱えている問題であった。


「昨日の騒ぎで睡眠不足だ。全然眠れてない。」と、男は、気付けのためか頭を左右に振った。彼の体は、非常に頑丈なできで、首から、肩の周りの筋肉も充実しており、顔が左右に動く、その様は迫力があった。


 絨毯敷き詰められた床には、滝口のマネージャーが疲れ切って寝ていた。この何日か大忙しであった。いろんな指示が出されては、取り消された。『滝口君に、これこれを食べるように言いなさい』『滝口君の某タレントは生まれた星の相性が悪いので、なるべく、出先で顔を会うようなことがないか至急チェックして』『移動の車の色を変えて』『移動は、一人でやるように、誰も付き添ってはいけない』。これらの指示は、三十分おきに出されていった。そのたびに、その指示が実現するようにマネージャーは、あちこちに連絡を取り、現場に出向き、相談をしたり、準備をした。マネージャーは、昨日から、彼の親分は挙動不審であった。何か秘密を隠している。マネージャーは、それをボスに聞ける立場ではなかった。が、何かが気になった。



 マネージャーは、寝坊の滝口を起こして、あちこちで寄り道をしようとする滝口を叱咤激励し、駅までの道を教え、郊外の駅から、ターミナル駅に到着したと連絡が入った。マネージャーは、滝口がなんとか愚図らずに今日は指示に従ってくれそうなので、すこし、安心した。


 マネージャーは、少し横になってうとうとしたが、寝入ってしまわぬうちに何とか起き出した。彼には、まだ重要な仕事が残されていた。


 宣子が、滝口を見失って十分ほどが過ぎた。滝口は、駅から出てしまったか、電車を乗り換えてしまったか。もう、この駅にはいないと考えそうになったが、それでも、滝口を探し続けた。それには、理由があった。宣子は、小箱を手にしていた。それは、先ほどまで、滝口が持っていた小箱のように見えた。たしかに、そうである。宣子が確かめたら、なかにケーキが入っていた。ケーキは、ショートケーキとチョコレートのケーキであった。宣子は、滝口を何とかもう一度見つけてケーキを返せたらと思った。本当に、手渡すことが出来たら、どんな気持ちになるか想像もつかなかった。なにより、滝口が近くにいる。宣子は、それが実感できた。


『滝口君にお礼を言われ、握手でもしてもらえたら……。わたしは、興奮のあまり死んでしまうかも』


 宣子の予感は、ずばりと当たった。


 宣子は、きょろきょろしながら、こちらの方に向かってくる滝口の姿を発見したのだ。



 目が合って、すくなくとも、こちらの方を認識したと宣子は思った。そして、滝口は、急に立ち止まった。宣子は、内心どきりとしたが何とか平静を装おうとした。ところが滝口は、右に曲がり、トイレに向かった。宣子は、立ち尽くし滝口を見送った。

「こんにちわと話しかけようと思ったのに」と、女はつぶやいた。


「避けられちゃった」


 いつまでも、トイレから出てこない滝口を待ちくたびれた。宣子は、あきらめると退却することにした。


 それから、また十分ほどしてあきらめきれない宣子は、また、例のトイレに舞い戻った。


 多数の女性が、トイレの前に集まり始めた。滝口治の正体がばれてしまったのだ。すでに、人が人を呼び、トイレの回りには人垣ができはじめたのだろう。


「ああ」と、宣子はため息ついた。彼女は、この駅で働いている友人の園子のこと思い出した。園子は宣子と同じ、滝口のファンクラブに入っていた。宣子は、園子のことを姉のように慕っていた。


「でも、今日は止そう」










 2

 その出来事から、数日が過ぎていた。宣子は、滝口治ファンクラブで知り合った仲間のところに押しかけていた。


 それから、街は、酷い寒さが続いていた。

 冬のある日。凍てついた道。異常な寒波が町を襲っていた。道を歩く、宣子。急に携帯が鳴り出した。足下が悪いので、バランスを失いそうになりながら、携帯をバッグから取り出した。携帯を落としそうになった。そして、その時、からのケーキ箱が飛び出す。箱は折りたたまれていた。お土産を入れたエコバッグの中から、他のモノと一緒に。本とか、電子辞書とかと一緒に。




 園子は、ちゃんちゃんこを着て、こたつに収まっていた。モノが多い、園子の部屋は、足の踏み場もないが、宣子の居場所は何とか確保してあった。あの日から、今日まで二人で、なんどもなんども繰り返した話。宣子と園子が顔を合わせたところでもう一度話すことになった。あの日、あのとき、滝口君は、変質者に連れ込まれそうになっていた幼女を体を張って助けたのだ。トイレの回りの人だかりは、そのときの騒ぎのモノだった。宣子と園子は、滝口君の勇気をたたえ、バンザイをした。



「何だと思う」


 宣子は、滝口が忘れていったケーキの箱を取り出した。中身のケーキは、宣子が数日前にすでに食していた。


「?」


 なんどもこのケーキのはこの話は聞いていた。園子は、なんども宣子がケーキの話を持ち出すのでくどいと感じていた。


「滝口君の忘れ物。まあ、信じないでしょうけど」


「いや、信じるわよ」


「えっ、信じるの、信じないかと思った」


「えっ、どうして」


「だって、治君は、しばらく前に、ここを泥棒みたいにこそこそと通っていたよ。そして、戻ってきて、週刊誌を買っていった」


 確かに、あの駅の園子が入っているブースには週刊誌を売っていた。


「どうして、週刊誌買ったんだろう。やっぱり、あの記事は真実だったとか」


 園子が冷やかす。


 宣子は、週刊誌の中傷記事にはずいぶんと傷ついた。


「どうしてって、わかるわけがないじゃないの。でも、滝口君のことは信じたい」


「えっ、まさか! でも、滝沢君は、完全に潔癖だということにはならない」


「やっぱり……」宣子は悲しそうな声でつぶやいた。


「そうか、やっぱり」宣子はため息をついた。宣子のこの二回目の『やっぱり』は『あなたは、やっぱり滝沢君の本当のファンではないんだ』という意味であることを園子は理解した。宣子は、少しすねてしまった。


 宣子が、あまりにくどく、未練がましいので、つい、意地悪な気持ちになってしまった。園子は、それを反省した。


「でも、それでも宣子は滝口君が好きなんだよね。わたしは、滝口君は好きなこの一人だけれど、宣子にとってはただ一人の王子様なんだよね」


 園子は、宣子のご機嫌取りを始める。それでも、このままじゃ、言いたいことが言えない。らちがあかないと、園子は思った。で、話をまとめた。


「でも、滝口君は、凄いことになっちゃったね。これまで、ヒールな役回りが多かったけど、悪い噂もたくさんあった。ところが。あの事件以来。本物のヒーローになっちゃって! 宣子は、人を見る目があったということか、なるほど! 」


 沈黙。宣子は、園子の意図を悟ったのか沈黙した。


 沈黙を破ったのは、園子だった。『これで本題に入れる』と、園子は思った。園子は、明るく言った。


「実は、宣子に今日来てもらったのは……」


 園子が、宣子のことを誘った本当の用件を簡潔にまとめていった。


「実は滝口君はもう一歩のところで、事務所からも見捨てられるところだったんだよ。事務所は、滝口君を切り捨てる前に、最後の賭に出たのよ。滝口君は才能はあるけど、これだけいろいろなことが起こるのは、なにか悪い運命に支配されているからに違いない。そう、事務所は考えてみた。わたしたちファンと一緒で、本人が悪いとは考えないのよね。もしそうだったら、その運命の流れを変える方法があるかもしれない。社長は、ある人物に滝口君のことで相談に乗ってもらったのよ。その人は、『自助努力』という考え方を世間に広めようとしている人なの。『自助努力』とは、運命が人間に影響を及ぼす原理に着目し、行動によって運命を変えようと言うことなの。ゲン担ぎのようなモノだと思う。


『自助努力』とかいっても、世間の通りが悪いから、占い師として活動している。そして、どういう行動をとるのか、どういうゲンを担ぐのか指導をしていたというわけ。この人のことは、わかりやすいように占い師ということで話すね。悪い運命と手を切るため、占い師は、滝口君にいろんなゲンを担がせてみた。そして、あのとき滝口君は、占い師の指導で、仕事場まで一人で行くというゲンを担いでいたというわけ。占い師の指導は的中し、良い運命が滝口君を支配し始めた。これが、あの事件だと思う。


 ところで、運命を変えること、『自助努力』にはもう一つの方法がある。その占い師は言っているの。それは、ある種のパワーが込められたモノを人が携帯することによって、人は、自分の運命を変えることが出来る。でも、その占い師は、なぜか、どいういうモノを携帯すれば、人は、自分の運命を変えられるか、言おうとはしない。この運命を変えるモノについては、まだ、研究の途中であって、今は、何も発表できないと言っている。


 あんたみたいな、まじめな子にはわからないでしょうけど、わたし、絶対に、この『自助努力』って言うやつやらなきゃならないと思った。だから、いろいろ調べてみた。ファンクラブの人たちにその情報を持っているらしい人がいた。その占い師って、私の知っている人で、その人の弱点もしっていた。で、わたし、『自助努力』っていうやつの占い師に入れてもらえることになった。だから、今度頼みに行くんだけど、あんた、そういうのは、ぜったにやらないだろうね。やらないとわかっているけど、宣子のことは好きだから、このことは宣子には話しておきたかったの。そして、お金もかかることだから……」


「おねがい」


 宣子の答えは園子の思いもよらぬモノだった。


「本気?」


 園子は聞き返した。


「いや、やりたい。お願い。今のままの人生じゃ、ぜったいイヤ! お金の問題じゃない」


 園子は、宣子の真剣さを理解した。


 園子の部屋の窓の外、雪がしんしんと降り始めた。




 3  


 夏、宣子は、ポーチを持っているだけ。酷く暑い日であった。

 深夜、宣子はふらりと現れた。


 バー『試金石』




「悪い運命さん、さようなら」

 宣子は、見違えるように垢抜けしていた。「きれいになったね」「見違えたよ」などと宣子は人によく言われる。占い師の『自助努力』のエネルギーがこもった『試金石』というものを手に入れて、なにかと前向きな考え方が出来るようになった。『試金石』。それは、人の運命を変える力を持ったモノであった。宣子は、それを指輪に仕立て肌身離さず持っていた。この世の中で、自分と園子以外には誰も持ってはいない。


『ズル?』


 宣子は、自分の中で状況を合理化しようと試みることもあった。しかし、宣子は最近になって自分の幸せな運命を自然なモノとして受け止めることが出来るようになっていた。しかし、宣子はこれに味をしめて、もっと大きな幸せをもとめようとはしなかった。第一、占い師に払う金はもうなかった。

「この『試金石』が、そして、そのために使った貯金が、私に出来る最高の『自助努力』」


「大きな『試金石』は、金持ちのためのモノで、それを身につけていてにたいしたことは起こらないと思うの。園子は、『試金石』は、自分が与えられた『試金石』の小さな力には満足できないでいるらしかった。園子は、占い師がもっと大きな力の『試金石』を隠しているに違いないといつも言っている。でも、大きな幸せってなに、より高価な『試金石』で、どれほどの幸せを買えるというの。だいたい、人が持てる幸せには限度があるモノ。私は、そう信じている」



 宣子は、非常に幸せで、その幸せな自分に満足していた。おいしいカクテルを飲み干す。酔いが確実に回ってきて、自分以上に幸せな人間はこの世に存在しないと確信できた。


 店の奥で、熱い言葉を交わし合うカップル。


「お暑いカップルだこと」


 宣子は、昔と違っておおらかな気持ちで、カップルの様子をうかがった。


「園子さん」



『園子さんって? えっ? そして、あの声は!』


 一瞬、聞き慣れた声でいっぺんに、宣子には、そのカップルが、友人の園子と滝口君だということがわかった。


「園子」


「滝口君」


「園子さん」


「滝口君」


 園子と滝口は、熱い言葉をかわし続けた。


「まさか、そんな、信じられない」


 と思ったがそれは現実だった。それは、つらい体験だったが、宣子は身じろぎもせずに二人のやりとりを聞いていた。


「これからカラオケに行って、わたしのの石川さゆりでも聞くかい?」


 そう園子がいうと、店の奥のシートから園子と滝口が姿を現した。


 宣子は、あまりのことに動転した。これは、動かすことの出来ない現実なのだ。宣子は園子の顔をにらみつけた。

 ずいぶん厚化粧で、けばくなっているが、それでも園子だとわかった。


「やはりそうだ。こんなお化けが、どうして?」


 園子も見返してきた。宣子は、とっさにうつむいた。園子は、それで宣子のことには気づかなかったようだ。


「悔しい! どうして!」


 宣子がうつむき、見つめる先に、指輪が見えた。その指輪をもう一度見たくなった。園子の動きから、隙をうかがい、今度はじっくり見た。

 指輪には、びっくりするほど巨大な、『試金石』が輝いていた。


「あれは!」


 宣子には、その『試金石』に見覚えがあった。


「あれは、有名な『試金石』だわ。たしか、あの名前は……えーと。園子が最高の『試金石』とかいって写真を見せてくれた」



 そのとき、宣子は園子のつぶやきを聞いた。滝口は、先に外に出たらしくそこにはいなかった。


「どんな『自助努力タイプ』の『試金石』も、この『試金石』には勝てないわ。おホッホッ。わたしの『他力本願タイプ』。『自助努力タイプ』など問題にならないパワーがある。 やっぱり、あなたが一番頼りになるわ。おホッホッ 『他力本願タイプ』の『試金石』あなたがいれば、わたしは、何も恐くない」


 宣子には、合点がいった。『園子、ズルイ! 自分だけ』しかし、こころに反発心は生まれなかった。


「そう、たしかに、『自助努力タイプ』には限界がある。もっと大きな幸せが世の中には存在する。でも、人が持てる幸せには、それぞれの限度があるモノ。わたしはそれも知っている」






          了


題名は、読者を一人でも増やそうとする作者の涙ぐましい努力の結果です。期待した内容と、違っていたとしても怒らないでください。

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