二十五話
風SIDE
季衣ちゃんの機智によって霞ちゃんとその部隊の救出に成功したは良いものの、春蘭さまが負傷してしまって、以後の戦いで最前線で戦うことは無理があるとの衛生兵からの説明を聞かされました。
「何を言うか!私はこんなに元気だぞ!」
「む、無理に動かしては内傷がもっと酷くなります!どうか安定を…!」
まあ、春蘭さま本人は元気いっぱいなんですけどね。衛生兵に向けて大剣ぶんぶん振り回してますし。あれは無理をしているのか、戦場に居て間もないから痛みを感じないのか、それとも本当に痛覚が働いていないのか、どっちなんでしょうかね。
状況がこうなると一番困った顔をするのはやっぱり季衣ちゃんでしたね。そもそも人を投げるという普通出来ないし出来てもやっていはいけない事をしたからにこんな状況になってしまったわけですから。とはいえ、その行為が霞ちゃんの生還を導いたわけですからね。稟ちゃんが季衣ちゃんを咎めようとすると怪我した当の春蘭さまが止めるのでそれも出来ません。
「とにかく、春蘭さまは総力戦になる前までは戦線に出ずに指揮だけに集中してください。戦線で戦ってこれ以上怪我を悪化したら本当に大事な場面で戦力を失うことになります」
「だから、私は大丈夫だと…!」
「そう思ってるのは春蘭さまだけで身体の方はそうじゃないと言うじゃないですか!勝手に出て行ったら本当に鎖縛りつけてでも戦線出させませんから!」
「やれるものならやってみろ!貴様に私が止められると思うか」
「……」
「……」
これはこれは気まずくなって来ちゃいましたね。ぶっちゃけ風はこんな場面苦手なので眠ってしまいたいのですが…。
風は桂花ちゃんと内政の仕事ばかりしていたので春蘭さまとはそんなに顔知りではないんですよね。それに比べて稟ちゃんは曹操軍に入って以来ずっと春蘭さまと手足を合わせて来た仲にしては、あまり互いに譲り合いっていうものがありませんね。両方とも気の強い人柄ですからね。
「しゅ、春蘭さま」
そんな時季衣ちゃんが二人の間に入りました。
「季衣?」
「ボクが、ボクが春蘭さまの分まで頑張って戦います。だから春蘭さまは安心して休んでいてください。ボクのせいで春蘭さまが怪我したのだから、ボクが春蘭さまの分まで全部やります」
「……」
「ボクだってやれるんです!だからボクを信じて任せて下さい!」
春蘭さまの怪我に責任感を持っているのか季衣ちゃんは涙を汲みながらそう言いました。けど、曹操軍に置いて春蘭さまの存在が持つ意味は華琳さまの次に大きいです。兵士たちの精神的な柱でもあり、曹操軍の切り込み隊長である春蘭さまの役割はただ強いからだけではなく春蘭さまだからこそ持てるその迫力が大切なのです。力だけでは春蘭さまに劣らないほどの力を持っていても、季衣ちゃんにはそんな味方を力づけて、敵を怯えさせるそんな迫力がないのです。
「季衣、これは…」
「やってみろ」
「春蘭さま!」
しかし稟ちゃんが止める前に、春蘭さまは季衣ちゃんに向かって言いました。
「私は季衣を信じている。私が後ろについて居るから、思う存分やってみろ」
「…はい!」
「なら私たちの部隊を再集合させておけ。私も後で行く」
「解りました!」
季衣ちゃんが場を去った後、霞ちゃんがそっと春蘭さまに近づきました。
「大丈夫なん?任せても」
「何があったら私が後ろに付く。それに、ずっと見て見ぬ振りをしていたのだ」
「ああ…」
「どういうことですか」
稟ちゃんが聞くと、
「流琉が軍が出てから季衣は焦り始めていたのだ。自分だけ置いて行かれた気がしてな。それに軍の中ではいつまでも子供扱いされるしで色々と悩んでいたんだ」
「だからって大規模な部隊の指揮をいきなり任せるのですか」
「あいつも曹操軍の立派な将だ。付き合った年月も貴様より長い。十分に出来る。今まではただやらせる場面がなかっただけだ」
「春蘭さまはずっと判っていたのですか?季衣が軍での自分の役割について悩んでいたことを」
「当然だ。私が秋蘭と華琳さまの次に大切にする奴だぞ」
まさか峡谷で春蘭さまを投げる横暴に出たのもそのせいでしょうかね。自分でも何かが出来ると見せたかったのでしょうか。行く前にもなんか不安定でしたし。
「そういうわけだから私も行く。貴様の言う通り天水に行くまでは大人しくしていよう。しかし敵の本隊が動いたらその時は文句言わせないからな」
「解りました。それに、その時には嫌でも戦ってもらわないと困ります」
「ふん。私は今でも十分戦える。季衣に魅せる場面を作らせたいだけだ」
春蘭さまはそう言って季衣ちゃんの行った方向で向かいました。
「とは言え、今回の罠はかなり念を入れたものでしたよ?こちらの将を斬って戦力を削ろうとしたのでしょうけど、それが失敗して、奇襲もこれ以上効果ないと判れば、敵も最後の総力戦に賭けようとする日も近いでしょう」
春蘭さまが行った後、ずっと静かにしていた風はそう言いました。
「さっきまでは早く総力戦に行きたいと思ったのですけど、春蘭さまがあの様子だともう少し後にして欲しいものですね」
「奴らも当分は動けないやろうな。ぶっちゃけ阿呆みたなことやったけど、迫力はあったしな。春蘭が飛んでくる様って」
霞ちゃんがそう言ってため息をつきました。
「はぁぁ~そもそもウチがもうちっとしっかりしてればなー」
「嘆いても仕方のないことです。とにかく、全体的な戦況が私たちに有利なことは確かです。私たちが奇襲に完全に対応できるのを見ると、敵も他の策に出ざるを得ないでしょうから」
決着の付く日が近いでした。
<pf>
愛理SIDE
稟さまたちの本隊が渭水での神経戦を繰り広げている頃の話です。
渭水側での戦いが続いてる一方、長安では別の意味での戦が繰り広げられていました。
「うわあああん、こんなたくさんの書類を一人で読めなんて無理なのー!」
「言っておきますけど沙和さん、これは午前中の仕事だけですよ。午後になると更に仕事が増えてきますよ」
「ふえええええん」
沙和さんに長安が一任されてから、沙和さんの日々はほぼこんな感じでした。
普段書類作業をあまりしない沙和さんに太守という書類作業が一日の八割を占める仕事はとてもじゃないけど無茶ぶりなのではないかなと思います。それも私がここに居るまでは一部担ってあげられますけど、私まで行っちゃうと沙和さん多分全部投げ出して逃げちゃいそうです。
「うぅぅ……あれ?ねえ、愛理ちゃん、これって何なの?」
「はい?あ、これはアレですよ。各村に救護のために送る部隊の編成についてまとめたものです。昨日私がした奴ですから、これは私がやります」
「あ、ありがとうなの。じゃあ、これは?」
「長安で腐って使えなくなってしまった穀物を食糧に使う代わりに作業によって肥料に変えるという内容です。これも提案者私なので私が後でまとめて進行させておきます」
「これは?」
「長安西側の村から来た難民が集まっている街路の治安管理計画に付いてです」
「…これの発案者は?」
「私ですけど」
「もう愛理ちゃんが太守でいいの!」
「そんな自分の仕事を人に押し付けようとしたら後で一刀様に怒られますよ」
「人選間違ってるの!もう沙和が最前線で戦っても良いから愛理ちゃんが太守やってなの!」
「無茶言わないでくださいよ。私なんかにそんな仕事務まりませんよ」
「沙和のこと何度殺したら気が済むの!?」
※ ※ ※
追い出されました。
せっかく一刀様に頼まれてもないのに手伝いに行ったのに酷い扱いです。わけが判りません。
気持ちは判らなくないですけど、大の大人が泣いている姿は見て楽しいものではありませんでした。
「そこに突立ってなにしとんねん?」
「あ、霞さ……ま」
後ろから声をかけられて振り向くと、両手に酒の樽を一つずつ抱えている霞さまが居ました。
「あの…お持ちのそれは…」
「酒や。久しぶりなんや。こっちの酒は。西涼で作った馬乳酒はここでしか飲めんからな」
「あう…一応戦の準備中なのにそんなに酒呑んじゃだめだと思いますけど」
「ええよ、ええよ。それよりせっかくやし、一緒にどうや?流石に陛下と一緒に呑むわけにゃいかへんし、華琳も一刀の看病で忙しくて呑む相手がないんや」
なんであんな苦い飲み物飲むんでしょうか。私には判りません。判りたくありません。
「い、いえ、私は酒は本当ダメで……あ、沙和さんと呑んだらどうですか。丁度休みたいみたいでしたし、付き合うと思いますよ」
「そうか。それもええな。んじゃあ、そうすることにするわ」
霞さまはそう言って沙和さんの居る執務室に入りました。
「おーい、沙和、やってるかいな」
「お姉様、助けてなの。仕事終わらないのー」
「んな仕事進まへん時はちった休んでもええんよ。いい酒入ったから一緒に飲もうや」
ごめんなさい、沙和さん。仕事積もったら後でまたお手伝いしますから…!
<pf>
その後部屋に戻ろうとしたら隣の部屋、つまり一刀様の部屋から華琳さまが出ているの見かけました。
「あら、愛理、沙和の手伝いをしていたって聞いたけど」
「ひっ!」
声を掛けられて本能的に怯んで自分の部屋に駆け込んでしまいました。
「はぁ……ふぅ……」
鍵まで閉めた私は深呼吸をして心を落ち着かせました。
…そういえば、どうして私は華琳さまのことをこんなに怖がってたんでしたっけ。
私や朱里ちゃんたちの居た水鏡先生の私塾には天下に才能ある娘たちが集まる所でした。水鏡先生は乱世の中にご自分の弟子たちが悪い君主に仕えて、太平な世であったなら天下に咲かせたであろうその才能を嫉妬や憎悪によって散らすことを恐れていました。水鏡先生が思う悪い仕えるに君主の礼には華琳さまが居ました。水鏡先生は華琳さまのことを『己が天に選ばれし者と思い、自分を脅かす才を持った者は敵でも味方でも殺すことに躊躇いがなく、天下を自分の懐に入れようとする奸悪な者』と言い、そんな者に仕えては長く使われないし、重用されても兎死狗烹されるだけと仰ってました。
私は何故水鏡先生が華琳さまに対してあれほど悪い印象を持っているのかあの時には判りませんでした。大先輩に当たる司馬仲達さんの話について聞いたのはごく最近のことでした。司馬仲達さんは水鏡先生がかつて教えた弟子の中でも先生が一番愛した弟子だったそうです。
つまり、水鏡先生はそんなご自分の愛弟子を殺した華琳さまを恨んでいたのでした。才能溢れた、生きていれば天下に確かに良きことを成せただろう弟子を、曹操みたいなただ自分が天下を手に入れることしか頭にない奸雄がその才を恐れたあまりにて殺してしまった、と。
そして水鏡先生の言葉はその下で学んだ皆さんにはっきりと伝わりました。
でも、私が自分の目で見た華琳さまはどうだったでしょうか。
水鏡先生や噂で聞いた曹操という人は、『有能ではあっても、自分の考えに追いつけない人は貶して、思い通りに行かない相手や自分の才を越える者は殺し、部下は駒のように扱い、人を殺すことを近くで耳を煩わせる蛾を振り払うようにする、仕えたら命が幾つあっても足りない人』でした。
だけど、私が経験した華琳さまという人は、『才能ある者を好み、愛し、尊重して、部下を大切に思い、そこに誇りと理想があるなら例え敵であっても最大の礼儀を以って立ち向かう』。乱世を生きる君主にして、これ以上正しい君主の姿は多分ないと、私は思います。
朱里ちゃんと雛里ちゃんは例え君主としての姿は欠けていても、その理想が綺麗で、人々を同じく愛する劉備さまが乱世を終わらせる人であるべきだと思い、その劉備さまに仕え、君主の足りない部分を自分たちの才を以って支えて行こうとしています。、私には乱世をこの手で終わらせようなんて大きな抱負もありません。
どちらがより天下のために正しい君主であるかについて、私は答えを持っていません。だけど今言えることは、私が持っている華琳さまに対しての漠然とした恐怖は、華琳さまに対しての間違った評価によって造られたものであると同時に、私が考えなおすべき感情であることでした。
「……」
私は心を決めてそっと扉を開けました。
外ではまだ華琳さまが一人で立っていました。どこか落ち込んでいるようにも見えました。
扉が開く音を聞いたのか華琳さまがこちら側を向きました。
「!」
目と目が合った瞬間身体がぞっとしました。昔から華琳さまについて言われたことが自分の中でどんどん大きくなってしまっていました。私が本当に恐れていたのは華琳さまじゃなくて、私の心の中にあった曹操という君主でした。
「あ、あの…」
「……」
そう、私は自分が造ってしまった虚像に立ち向かわなければならないのです。曹操軍の一員として、華琳さまのことをちゃんと見なければいけないのです!
「お、おはようございます」
いい始まりだと思います!
…思いたいです!
「そうね」
肯定されました。相手に肯定の言葉を頂くことは面識のない人との会話を始める際にいい始まりだと本で読みました。
「ど、どうして、お外に居られるのですか?」
「…一刀が着替えたいというからちょっと鎖を解いて外に出ただけよ」
「ずっと一緒に居るとばかり思ってたんですけど」
「さすがに個人の空間は尊重するわ。……あの件は彼にも謝ったし」
「でも、じゃあどうして今も普段は鎖を付けたままなんですか」
「…彼が私が馬鹿なことをしないように監視するそうよ」
「……へ?」
その時、一刀様が最近包帯だけを巻いていた上体に天の御遣いの服を着たまま扉を開けました。
「おい、終わったぞ」
「体はもう大丈夫そうなの?」
「ああ、準備が出来る次第出征しよう」
もう負傷も治ったみたいで一刀様はお一人で服を着替えて顔をしかめることもなく立って華琳さまと会話をしていました。
「……お前ら二人で話してたのか?」
私と華琳さまが二人きりという、普段ならありえない光景に一刀様は驚きを隠さない表情で仰りました。
「なんか一度声を掛けただけで逃げられたのよね。でもその後自分から出てきて話をかけてきたわ」
「主に叱られた時の犬みたいな反応だな」
「犬!?」
小動物扱いには慣れてますけどそんなにはっきり言われたことってありませんでした!
「それに私、どっちかと言うと猫派です!」
「……」
私が抗議したら一刀様と華琳さまは互いを見つめてました。そして華琳さまが突然私の帽子を取ってその後一刀様が私の頭を撫で始めました。
「お二人とも一体何を……」
……なんか…
「…くうん」
「犬だな」
「犬ね」
悔しい。でも気持ちいいです……。
「思うとあなたに付いていく娘って皆犬っぽいわよね」
「そういうお前はあらゆる猫の扱いに慣れてるだろ」
「私、動物は犬の方が良いと思うのよね。飼ったことはないけれど」
「俺も動物は猫が良いと思っている」
「「……」」
どうでも良いことを熟考しながら私の頭を撫でるのをやめてください。気持ち良くて立ち辛いんです……。
「と、丁度良い。元直、お前にやってもらいたいことがある」
「ふああ……はい?」
・・・
・・
・
「五丈原側の軍の総指揮ですか?」
「そうだ」
一刀様の部屋で聞かされた事はずばり、私が五丈原に行く唯一の将になるという事でした。
「…解りました」
「案外驚かないのね」
「ある程度は覚悟していたのだろう」
一刀様は予想していたかのように仰りますが、あんなに匂わせておいて私が気づいていなかったら追い出していたかもしれません。
「霞もいるのに?」
「霞さまはそもそも西涼の騎馬隊を相手するために先鋒を任された将です。最初から渭水側に行かせてないのが人選を間違ってます」
「…言うじゃない」
ハッ!私はなんてことを…!
「ち、違います。今のは華琳さまのことを貶めようとしたつもりはなくてあの…その……あう」
私が帽子を握りながら一刀様に助けを求めようと目を向けると、
「……」
「笑ってるんじゃないわよ」
「…笑ってない」
小刻みに震えているのを私も見ましたけど。
「一度霞さまが残ると言わなければ春蘭さまがあっちに行かないようとしたはずですから、それは仕方ないことだったと思います。春蘭さまを五丈原に行かせることは…論外ですし」
私が理解している限り、五丈原にこのお二方が向かうのは戦いでも軍と軍のぶつかり合いのために行くわけではありません。司馬懿仲達、私たちの大先輩との決着を付けるためです。
「華琳さま、一つだけお尋ねしてもよろしいでしょうか」
「何かしら」
「本当に…華琳さまが仲達さんを殺したのですか」
「……」
私の質問を聞いた華琳さまは一度一刀様を見ました。
「…俺が言った」
「……」
「そしてその問題は、重要なことではないぞ、元直。今重要なのは妖術の力で蘇った司馬仲達が今俺たちの道を立ち塞がっているということ。あいつを止めない限り、例え渭水の軍が無事に天水に着くとしても西涼を得たとは言い難い。全軍を渭水側に傾けたのはわざとだ。あいつと大軍同士の戦いになると両軍大きな被害を免れないからな」
「でも、もし仲達さんが渭水の方に行ったらどうするおつもりだったのですか」
「五丈原は華琳と司馬仲達の間に意味のある場所。この場所を最後の戦場にしたのは俺ではなく司馬仲達の方だ。あいつは必ず五丈原で俺たちを待っている」
「……」
「謂わば虎の口に自ら入るもの。命の保障は出来かねる。嫌と言うなら長安に残っても構わない」
「それでも、一刀様と華琳さまは行かれるのですよね」
「終わらせるためだ。この過去との戦いを。明日を向いて歩くために。そしてもう二度と振り向かないためにだ」
今回、一刀様は怪我をなさってますし、華琳さまもいざ仲達さんと対面すると正しい判断が出来るか判りません。私が居なければお二方とも危険な状況に陥る可能性が高いです。
「解りました。私も行きます。でも、本当に私だけでよろしいのでしょうか。あと、五丈原の方もそうですが、長安も沙和さんだけに任せるのは少し不安というか…」
「長安には陳留からチョイを来させるつもりだ。あいつがいれば問題ない」
「チョイさんをですか?…まだここに来て三ヶ月ぐらいしか…」
「あいつは俺の元で何年も秘書兼人事を任されていた奴だ。三ヶ月はここの文化や字の読み書きを教えるための時間であって、修習期間なんてそもそも要らなかった。それと五丈原の方だが…」
「?」
「……まあ、それはそのうち判るはずだ」
なんだか一刀様が凄く嫌そうな顔をなさっていますが、なんでしょうか。
「とにかく、文遠にもこの話を伝えて、俺たちも三日後には長安を発つ。文則に兵糧の手配と部隊の編成をしておくとうに伝えておけ」
あうあう、沙和さんごめんなさい。お仕事増やしちゃいましたー。
※ ※ ※
それから三日後、霞さまは渭水の方に、私は一刀様と華琳さまと五千程度の兵を連れ五丈原の方へ向かいました。
作者の就職先が決まりました。大学卒業したら即現場投入らしいです。
ヘルゲートが目前に来ています。