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箱根

「走れ、走れ、走れ!」

モンスターの海を超えた零は全速力で山道を走っていた。後ろには

「「「グェ!」」」

ヘルハウンド約20体が追いかけて来ている

さらに

(後ろからゴブリンも来てるな)

ヘルハウンドの後ろにはゴブリンが多数来ている

(せめて500mは離さないと戦うのはきつい。離せるかか?)

ヘルハウンドは零より早いが零は草むらを飛んで避けたり、避けれなくても下半身しか当たらないのに対してヘルハウンドは全身でぶつかるのでどうにか距離を保っている。また、温泉街の南西付近なのでオークがあることで速度が落ちているのも理由の一つだ。しかしこの速度で走り続けるのは不可能であることからどこかで全滅させないと終わりだ。

(くそ、想像以上に数が多い上にオークの数も想定外だった)

「こうなったら、、、温泉街の先に行くしかないか」

零は山道でヘルハウンドと戦う事はやめ、温泉街を抜けた先の正規の道で戦う事を決めた

「にしても、最初見た時は一番やばいと思ったオーク一番マシになるとはな!」

零は悪態をつきながら走っていく そして


「ここを曲がれば、、、よし!着いた!」

温泉街から伸びている正規の道にたどり着いた

(さて、、、数増えてるな)

ヘルハウンドの数は山道をを走っている間に増え30体近くに膨れ上がった

「どうすっかなー、、、同士討ちさせれればいいんだけど、、、効果薄そうだしなー」

(できる限り、多対一にならないように立ち回るしかないか)

そう零が考えると同時に

「「グァ」」

ヘルハウンドの群れが襲い掛かってきた

「やるしかないか」

スパン スパン スパン

「グッ!」

零は一呼吸のうちに5体のヘルハウンドを斬り捨てたが同時に右足と左横腹をかまれてしまった

(くそ!厄介すぎる)

「「グァ」」

「くそ! 遠距離とか反則だろ」

後方にいたヘルハウンド約10体が一斉に炎を吐いてきた

(あの量は草薙じゃ対応しきれない、、、しょうがない、あれやるか)

そうすると零は下位薬湯をできる限り口に含んで

「おらおら!」

炎に刺身包丁を振りまわした

(熱い! 熱い!)

ヘルハウンドの炎が零の体を焼いていく

だが

ゴク

「はー! 復活」

零は口に含んだ下位薬湯を飲み干してやけどを回復させた そして

「おら!」

火を吐いてきたヘルハウンドに鬼気迫る表情で切りかかった そして

スパン スパン スパン

「「グァ!」」

8体を斬り捨てた

「残りは15体ぐらいか」

(ここまでの流れは悪くはないんだが、、、今の炎で負傷はどうにかなったが体力消費が少しまずい)

零はそう考えると

「次で一気に決めるか」

そういって構えると同時に

「「グァ」」

残りのヘルハウンド全員が一斉に襲い掛かってきた

それに対して零は

「、、、そこだ!」

狙いを定めて普通の包丁を投げつけた

「グェ」

包丁は一体のヘルハウンドに命中した それだけでは普通戦況は変わらないが

「「グォ?!」」

包丁によって体制を崩したヘルハウンドによって他のヘルハウンドが巻き込まれていきほとんどのヘルハウンドが大勢を崩してしまった そこを零はまず体勢を崩さなかったヘルハウンドをすべて片付け、その勢いのまま体制の崩れているヘルハウンドの波に飛び込んでいった

「おら!!」

スパン スパン スパン

そしてヘルハウンドたちを次々に切り裂いていく しかし同時に

(体勢を崩しているとはいっても犬型だ、、、攻撃はしてくるよな)

零の体も次々に傷ついていく

(どっちが先にくたばるかの勝負だな)

零は唇に付いた薬湯をなめとって気合を入れなおす


そしてついに

「はー、はー、はー、勝った!!」

すべてのヘルハウンドを討伐した

(あぶね~、、、飲むか)

零は薬湯を飲みながら息を整えていた すると

{炎耐性 レベル1を取得しました}

無機質な声がそう告げた

「お! いいね!」

(炎耐性はこれからも役立つだろう)

零は思わぬ広いものに喚起したのであった

「さて、、、ここからは山下りだな」

そうして零は箱根の山を下っていくのであった


「くそ! モンスターの数は想定内の量だが、飛行系のモンスターがいるとはな!」

バリバリバリ

山道を降りていく零に襲い掛かってきているのは雷を放つ鳥だった

(さしずめ サンダーバードってところだな。 にしても、こいつらのせいでこのまま行ったら夕暮れじゃないかよ)

「こんな山の中で夜を過ごすとか無理だぞ、、、ん?」

零の目線の先にとある施設が見えた

(ロープウェイか、、、サンダーバードも複数いるし使えな、、、待てよ)

零の頭に一つの名案が浮かんだ



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