蓮花VS零 2
ドカン
「がぁ!」
零の渾身の一撃を受けた蓮花は地面に叩きつけられた
(肋骨がほとんど折れてるわね、、、幸い内臓には刺さってないからまだ動けるけど。これは少しまずいわね)
蓮花がそう焦っていると
「まだまだ!」
動きが鈍った蓮花に零は追撃を与えようとする
「居合・白蘭」
スパン
「っ!」
蓮花はそれをどうにかかわそうとしたが食らってしまった だが
「っ!!」
ガタッ
攻撃をした零の顔も歪がみ膝をついた 何故なら
(よ、横腹に一撃もらったのか)
攻撃を食らった蓮花が食らうと同時に零にカウンターで一撃打ち込んでいたのだ
しかも
「こひゅ、、、こひゅ」
(こ、呼吸が)
急所に撃ち込まれたので呼吸機能に異常をきたしたのだ
「こひゅ、、、こふ、、、ふー」
零はどうにか呼吸を正常に戻し立ち上がる
「あら、もう少し倒れてほしかったのだけど?」
その間に蓮花は体勢を戻していた
「まさかあの刹那にあんな正確無比なカウンターを打ち込んでくるとは、、、あれも何か技名が?」
「射干、、、花言葉は「反抗」よ。絶妙な点をついて相手の急所に打ち込む技よ」
そう言って蓮花は刀を鞘にしまった
「零君、居合できるみたいね、、、白蘭ね。中々いいけど、本物を見せてあげるわよ」
そう言って蓮花は体勢を低くした
「本職の居合はまずいだろ」
零はそう言いながら防御の構えをする だが
(防御なんてできるわけない、、、エアリアルでの回避以外ありえない)
零は防御でなく、回避することにした
「行くわよ」
(来い)
零は回避の準備をする
百花流・霞草」
(風しょ
ドカンッ
「ぐごぉ!」
しかし蓮花の居合は回避できるような速さでなくほぼモロに食らってしまった
(は、早すぎる、、、何だあれ、まるで閃光みたいな速度だし、霞と見間違えるほど自然な動きだった)
そう考え終わると同時に零の意識は闇に落ちた
「う、うん?」
(負けたのか?)
意識を取り戻した零はそう考えて目を開ける だが
「ん?なんだ?」
零の目線の上に何か物体があるのである しかも
(なんか首のあたりが温かいし柔らかい)
首元が温かく柔らかいのだ
「あ、起きた。大丈夫?」
すると
「横から声がかかる」
「あ、蓮花さん」
「30分ぐらいで起き上がるなんて中々にタフね」
蓮花は嬉しそうにそう言う
「はは、一矢報いれてよかったですよ」
「ふふ、じゃー、そろそろ起きたらどうかしら。麗奈ちゃんの膝枕が気持ちいのは分かるけど」
「、、、、、は?!」
蓮花の発言に零は反射的に起き上がる だが
ボヨン
「ぶへぇ!」
「きゃ!」
宿木の胸にぶつかり跳ね返ってしまった
ボコ
「ぐへぇ!」
そして宿木の思いっきり突き飛ばされたのであった
「何やってるのよ」
蓮花があきれた様子でそう言う
「いや、なんで俺膝枕されてんですか?」
「じゃんけんで麗奈ちゃんが勝ったら金を使った武器を作った上げるって言ってその代わりに負けたら零君が起きるまで膝枕っていう感じのゲームをして麗奈ちゃんが負けたのよ」
零の質問に蓮花は楽しそうにそう言う
「な、なるほど」
そう言って零は立ち上がる
「体は麗奈ちゃんが回復魔法で直してるから大丈夫よね?」
「あ!確かに言われてみれば」
零は体の調子が蓮花と戦う前に戻っていることに気が付く
「サンキュ、宿木」
「っ!これが私の役割だからね」
零の感謝の言葉に宿木は顔を少し赤らめてそう返す
「へー、、、それじゃー、特訓を始めましょうか。わたしのことは師匠と呼びなさい」
蓮花は一瞬面白いものを見たといった顔をしてそう言った
「よろしくお願いします。師匠!」
そうして零の百花流剣術習得 基礎編が始まるのであった




