肯定か否定か 2
「確かに零はものすごい修羅場を通ってきてるな」
蓮花の言葉を受けて渡部がそうつぶやく
「まずは異世界化が起こってから3か月の間箱根の山の中に一人で生活して、そのあと山を抜けるために大量のモンスターとの追いかけっこ」
「その後はここまで一人で来た。その道中ではレアモンスターのリザードマン、とんでもない火力持ちの魔導士、コンダクターと戦闘し辛勝」
「そして最後にはレギオンモンスターとの接敵。そして一撃をモロに受けそのまま海中を通っての逃亡。そこからここにたどり着いた」
林田と早坂がそう追随する
「確かにそのことを考えると」
「あの力も、、、納得が」
その意見に立花姉妹も同意する
「ここまでの情報を加味して私は零君は問題ないと確信しているわ。あの強さも納得できるから問題ないわ」
そうして蓮花は零の信用への肯定の意見を述べた
「戦闘力の説明がつくなら、、、」
「「私たちも賛成かな」」
そして立花姉妹と宿木も零のことを信用するに肯定した
そうして幹部全員が零を真の仲間として迎え入れることを決定した
「さて、そうなると本格的にボスタラテクトの討伐を考えたいな。林田さんが零に一度タラテクトと闘ってもらって強さを図りたいと言っていたが蓮花さんはどう思います?」
「良いと思うわよ。零君を鍛えて、私と一緒に行けば問題ないわ」
渡部の言葉に蓮花がそう返答する
「、、、蓮花さんの剣技、、、百花流を習得した零君とか」
「ヤバいことになるだろうね」
「絶対ヤバいだろ」
「下手したら一人でエリアボス倒せたりして」
「私以上のチートになるんじゃ?」
上から立花姉妹、林田、早坂、宿木の反応だ
「まー、一回模擬戦でもしてみようかしらね」
「普通に見ごたえありそうだな、、、」
「確かに」
蓮花のつぶやきに周りも同意する すると同時に
コンコン
会議室のドアをノックする音が部屋に響いた
「ん?どうぞー」
渡部がそう言うと
ガチャ
「あ、全員居たのか」
零がドアを開けて入ってきた
「どうしたんだ?」
渡部がそう聞くと
「少し聞きたいことがあって、ここの拠点に居るメンバーの中で剣とか一から作れる人っているか?」
零はそう答えた
「ん?あー、俺は覚えがないが」
「俺もだな」
「自分も覚えはないですね」
「「私たちも」」
蓮花を除く全員が覚えがないという だが
「あー、あの金と銀のことね」
蓮花は零が金と銀を集めていたことを知っていたので納得した
そして
「ナイフぐらいだったら最低限レベルだけど作れるわよ。金銀一本ずつで3.4日かかるけどいいかしら」
蓮花はナイフ程度なら作れると言った
「おー!ありがとうございます!!」
零は嬉しそうにお礼を言う
「金と銀って何のこと言ってるんだ?」
「あー、それは・・・
そう言って零は金と銀の使用用途を話した
「なるほど、、、確かにそれは」
「私とか月花ちゃんみたいにヒーラー・魔導士は金装備は欲しいね」
「そうですね、、、銀装備も強いかもね」
宿木と月花がそう言う すると
「ん?月花さんって魔導士だったのか?」
零は少し興味深そうにそういった
「あ、はい」
月花がそう答えると
「あ!というかもう全員のステータス教えていいんじゃない?」
陽花が気が付いた様子でそう言う
「あー、確かにな。俺と宿木のステータス以外知らないもんな」
渡部もそれに追随する
「「、、、自分(俺)もう話したんだよな」
「、、、おい」
早坂と林田の漏らした言葉に渡部が突っ込む




