零の実力
「みんなお疲れ様」
蓮花が後ろからそう声を掛ける
「あ!蓮花さん!」
「蓮花の嬢ちゃん!」
蓮花の声に気が付き全員が駆け寄ってくる が
「「ん?」」
全員が蓮花の後ろに目を向ける
「えっと、、、後ろの人は?」
坊主頭の少年が代表してそう聞く
「この人は月詠零君。拠点から一人でここまで来た超強い人よ。なんと・・・
そうして蓮花は零の説明を行う
説明後
「「、、、は?!」」
説明を聞いた全員は唖然とした
「私も最初効いたときは唖然としたわよ、、、それで今から零君の戦闘力を見てみようかなって思ってるわ」
蓮花もどこかあきれた様子でそう言う
「えっと、、、よろしくお願いします」
「「あ、よろしくおねがいします」」
零とメンバーは多岐に挨拶をし終わると同時に
「「グゥア!」」
「「ガァウ!」」
「お!ちょうど、オークとヘルハウンドが、、、合計で20体ね」
先ほどの倍のオークとヘルハウンドが背後から現れた
「さすがに、援護しないとまずいわね。何か、要望はありますか?」
ショートカットの少女がそう零に聞く しかし
「うーん、、、あれぐらいなら一人でどうにかできますね」
零は少し気まずそうにしながらもそう答える
「「え?」」
「へー、、、面白いわね。やってみてよ」
「了解」
そう言って零は刀を抜いてモンスター達と相対する
「さてと」
(まずはヘルハウンドを落とすか)
そう考えると零は鞘から刀を抜き
「エアリアル」
いつも通り風を纏った そして
「水斬・乱」
風を纏った水の斬撃を正面から襲い掛かってきたヘルハウンド2体に打ち込んだ
ズバン
「「グェェ!」」
斬撃はヘルハウンド達を易々と切り裂くとさらに
スパン
「グォォ!」
奥にいたオークも上半身と下半身を分けさせた
「よし!」
零はそれを見ると同時に
ビュン
右のヘルハウンド4体との距離を一瞬で距離を詰め
「水斬・竜巻」
体を思いっきり捻りとんでもない威力の剣を横払いを放った
ズバコン
「「ギャ!」」
その一撃で一気にヘルハウンド達は絶命した さらに
「おら!水斬・乱」
回転し終わると同時に斬撃を放ち正面にいたオークを
スパン
「ギャ!」
真っ二つに切り裂いた
「良し」
そうして一瞬の間に6体のヘルハウンドと2体のオークを抹殺したのであった
「「、、、え?」
「あら、、、すごいわね」
零に戦闘を見た遠征隊のメンバーは唖然を、蓮花はその力に大きく感心した
(あの戦い方、武術由来の戦闘技術というよりも経験からくる戦闘技術でやってるわね、、、あのレベルとなると相当な戦闘を、、、それも、ただモンスターを狩ってきただけじゃない。格上との戦闘も何度か経験してるわね)
武術流派の長らしい目線で蓮花は零の戦闘技術を分析する そして
「私の物理攻撃のステータスは完全に上回ってるわね、、、敏捷は私のほうが上だろうけどあの風の魔法があるならイーブンってとこね。魔法も使える上に威力も発動速度もあの速度となると、、、これは私でも苦戦《《苦戦》》するわね」
零と闘えば苦戦《《苦戦》》するた判断した
(あの子に百花流の剣技を教えればとんでもないことになるわね)
「拠点に帰ったら叩きこもっと」
蓮花は軽く笑みを浮かべてそう呟いた
「さて」
(残りはヘルハウンド4体にオーク8体か、、、余裕で倒せるとはいえめんどくさいな)
「よし、一気に切り捨てるか」
そう言うと零は刀を鞘にしまうと
シュ
体勢を低くし
「居合・白蘭
ザシュ
風を纏った刀でオークの首を刎ねた さらに
8連」
切り落としたオークの体を足場に次のオークに切りかかり
ザシュ
首を刎ねた
そうしてそれをさらに6回やると最後に
「水斬・竜巻」
もう一度体をひねり一気にヘルハウンドを切り裂いた
「よし、、、戦闘終了と」
そうして零は1分もかからないうちにヘルハウンド10体とオーク10体を討伐したのであった




