海岸防衛 3
「じゃー、この耳栓つけて」
そう言って食堂で見せた耳栓を零に手渡した
「了解です」
スポっ
「おー!波の音が一切聞こえない」
零が耳栓の効果に驚いていると
「 」
早坂が何かを話した
「え?なんて?」
スポっ
零は耳栓を外して聞き返す
「あー、俺の声が聞こえないなら問題なさそうだな」
「あ、なるほど」
「ここのメンバーには押し込まれたら手を上げろと言ってる。余裕があったらそこに向かってモンスターを殲滅、特にどこも問題がなければ自由に殲滅してくれ」
「了解です」
そうして零は刀を構え耳栓を再びはめた
(さて、、、モンスター切り落としますか)
そうして零は海岸防衛に参加することになった
そして2時間後
「これが海岸防衛か、、、地獄とは言わないが、重労働だな」
冒頭に戻る
「中々にキツイな」
モンスターを切り裂いていく零はそう漏らす
(というかこんなのと毎日戦っても合計ステータス1000ぐらいなのに俺、4700ちょいって、、、俺どんだけヤバい橋わたってきたんだ?箱根脱出の時ですでに1300近くあった俺って、、、うん。考えるのはやめよう)
零は自身のヤバさに気が付いたが考えないことにした
「今のところ、問題がある場所はないな、、、少し自由にいかせてもらうか」
そう言うと零は刀を鞘に入れ
「居合・水蘭」
水斬と風を纏わした居合を繰り出し
「「グェェ!」」
辺りにいたモンスターを一掃した
「「!!!!」」
周りにいたメンバーが驚愕の声を上げる
「よし!」
そうして零はほかの場所に向かって行く
「つ、強い!」
「あの数を一瞬で、、、」
「一撃で切り裂くなんて、、、」
零の一撃を見たメンバーは唖然としていた
「あれは、未来の幹部だろうな」
「ああ」
零の背中を見つめながら皆つぶやいた
スパン スパン スパン
「やっぱり、陸のモンスターよりも少し強いな。普通に一撃で殺せるけど、他のメンバーはきついだろうな」
水系モンスターを切り裂いていく零はそう漏らす
(クレイジーピラニアは攻撃力と速度が高いの300~400、ブルークラブは防御言って特化の400~500とこの辺はまだいいんだけど)
「リザードマンはバランスの取れたステータスで800~1000。この時点でこちらのメンバーと同等になるし、、、シーサーペントに至っては2000はあるんだよな、、、下手したら2500言ってる可能性もあるし。出現率低いからまだいいけど、、、出てくると複数人で戦わなきゃならない、、、えぐいな」
零がその恐ろしさにおどろいてそう漏らしていると
「「!!!」」
「ん?」
突然周りにいたメンバーが焦りだした
「なんだ?」
周りのメンバーが見ている方向に目を向けると
「っ!そういうことか!」
そこには
「人魚、、、マーメイドか」
マーメイドが居た そして零が気が付くと同時に
「♪~」
マーメイドが歌声を響かせた
「「!!!!」」
すると歌声を聞いたメンバーが次々に苦しみだす
「おいおい、これはまずくないか?」
(この場合ってどうすればいいんだ?)
零が少し焦っていると
「ドン!」
「!なんだ!」
耳栓を貫通する音が聞こえた 同時に
「!!!」
マーメイドが絶命していた
「え?」
零が音のした方向を見ると
「なるほど、、、すごいな」
そこには拳銃を構えた早坂が居た
(フェンシングでの近距離だけじゃなくて、遠距離の攻撃もできるって、、、すごいな)
零は早坂の多技に驚嘆する
「俺も頑張らなくちゃな」
そう言って零は気合を入れなおした




