海岸防衛 2
北右防衛基地
「えっと、、、どこにいるんだ?」
北基地に着いた零は早坂を探す
「ん?月詠君だよね」
あたりを見渡していた零に女性の声がかかる
「え?あ、はい!」
「早坂君なら奥にいるわよ。今日からよろしくね」
「あ、ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします」
女性に案内された零は奥に進んでいく
(一週間ぐらい前に来た時も思ったが、個々の空気の圧力はすさまじいな、、、命の危機がある場所はやっぱり違うな)
基地の奥へ進む零は進みながらそう考える
(そういえば、ここの一般メンバーの戦闘力ってどれくらいなんだろうな、、、渡部が1400ちょいとなると)
「どうなんだろうな」
零がそう漏らす
それと同時に
「ん?どうしたんだ?」
声がかかる
「あ!早坂さん」
「さっきぶりだな。それで一体どうしたんだ?」
「いや、ここの一般メンバーの戦闘力が気になって。リーダーの渡部が合計ステータスが1400ちょいとなると、、、どうなるのかなーって思って」
零がそういうと
「あー、、、」
(これ言っていいのか?)
早坂は言っていいのかを考えこむ
(もう信用していい気がするけど、、、万が一を考えるとなー。でも連携を鍛えるって言ってるの知らせないのもやばいよな、、、問題ないか)
問題ないと判断した早坂は
「所属している場所にもよるんだけど、、、例えば橋の防衛隊は400~800ぐらいだな」
零にまずそういう
「400~800って相当振れ幅ありますね」
零が少し驚いた様子でそう言う
「積極的に拠点の外に出て鍛えてるメンバーなら800ぐらい行くんだが、ほとんど防衛だけのメンバーだと400ぐらいってのが普通だな」
「なるほど、、、他の場所は?」
「ここの防衛メンバーは800~1000ぐらいで、遠征組も同じくらいだ。ただし例外がある」
「例外?」
零が首をかしげる
「今大遠征に出ている蓮花さんっていう幹部がいるんだが。それに参加しているメンバーは一か月前の時点で900~1000、、、スキルも中々のものを持っていたから、今は幹部以上のステータスもいるだろうな」
早坂がそう言葉を締める
「蓮花さん、、、あー、林田さんが言ってた人か。その人が率いている部隊、、、やばすぎません?一人一人が幹部と同等の戦闘力を持ってるって、、、」
零はその話を聞いて驚嘆していた
「はは、今は東京のエリアボス探しに出ているんだよ。一か月前にここを出たからそろそろ帰ってくるだろうな。蓮花さんが帰ってきたら一回闘ってみたらどうだ?あの人他の幹部全員で挑んでも負けるほど強いからな」
早坂は少し誇らしげにそういう
「か、幹部全員でも負けるって、、、どんなバカみたいなステータスなんですか?」
零が少しビビった様子でそう聞くと
「いや、ステータスはもちろん高いが、蓮花さんの強い理由は圧倒的な戦闘技術だよ。どこかの剣術流派の長だったらしくて、その流派を完全習得してるからものすごい強いんだよ」
早坂はそう説明した
「剣術流派の長、、、それは、確かにものすごく強そうだな」
「ホント、強いよ、、、エリアボスと一対一で時間稼ぎできるぐらい」
そう早坂が言うと同時に防衛拠点の奥に到着した
「さて、蓮花さんが帰ってくるまでにどこまで成長できるかな、月詠君?」
「勝てるぐらいまで成長させてもらいますよ」
早坂の言葉に零は笑みを浮かべた
(さーて、やってやろうじゃないか)




