予定の見直し
旅館
「くそ、最悪だ」
旅館に戻ってきた零は悪態をついていた
(あの温泉街を突破するのは不可能だ)
「どうする? 食料は普通に食べるとしたら2ヶ月と2週間、最大限伸ばせば半年待つといったところだか、、、、裏を返せばそれまでに最悪温泉街を探索できなきゃ終わりだ」
最大で半年近く持つと普通のサバイバルだったら超絶イージーなのだが、今の状況では意味をなしていない
「レベリングするとしてもあのモンスターの海を突破するのは半年じゃ恐らく不可能だ、それに、、、温泉街全体は毒が充満してやがる」
温泉街から旅館に帰る前に鑑定で温泉街の大気を見た結果
毒 レベル2
ということが分かった
「こういう世界になったんだから毒耐性とか取得できるだろうけど、、、レベル2ってのがきついな」
(消毒液は毒回復があるとはいえ、、、レベル1だし毒になったときに回復する物なんだから多分意味は無い)
「現象俺が箱根から脱出する方法は二つ。だかどちらも絶望的問題がある」
1 箱根温泉街を通り抜けて舗装された道を通る方法
問題点
・100体越えの強化されているであろ
うモンスターが、温泉街にいる
・毒レベル2が温泉街を覆っている
2 舗装されていな山道を通っていく
問題点
・道が分からない
・どれだけモンスターがどこから出て
くるか分からない
・体力負担が大きい
「確実な死かほぼほぼの死かの選択肢だな、、、どうする」
(山道を使う場合、道が分からないのがヤバすぎる、、、それに今のステータスも心許ない)
零はそう考えながら零は地図を広げた
「俺が今いる旅館は箱根山の南側の中腹だから温泉街ルートを使うなら熱海に向かうことになり、直線距離め30㎞ぐらいは余裕であるが、温泉街を出れば車を使えば問題は無い。山道は小田原に向かうことになり25㎞ぐらいはあるが世界が変わった時は夜だったこともあり車は使えない可能性が高い」
地図からそう情報を摂ると少し思考した
そして
「よし、これしかないな」
零はそう言うと温泉街に持って行った鞄の中から紙と筆記用具を出して再び刺身包丁を腰に差して外に繰り出した
「さて、生きるか死ぬかの《《三か月》》と行きますか」
零の目的はこうだ
1 山道をマッピングしていく
2 レベリングしていく
3 毒耐性をレベル1を習得する
の三つだ
「毒耐性は取れる目処があるから後回しとして、、、問題はレベリングとマッピングだな」
(どちらもリスクがかなり大きい、、、ゴブリンやヘルハウンドとかなら対処はできるけど、オークやリザードマンとかは対処できる自信がない。 それに草むらのから襲われたらゴブリンやヘルハウンドでも危ない、、、分の悪すぎるか賭けだな)
そう考えながら零はもう一度地図を広げ、温泉街の方向をにらんだ
「東の山を抜けて小田原まで行くルートはほぼほぼ無理だから捨てよう。 狙うのは温泉街を迂回して熱海まで歩いていくための道をどうにか見つけ出すこと。温泉街のモンスターは多少のばらつきはあれど
北西 ゴブリン
南西 オーク
北東 ヘルハウンド
南東 リザードマン
といった配置だから迂回して温泉街の奥の舗装された道さえたどり着ければ多少気づかれたとしても逃げ切れるはずだ。それに毒も薄まっているだろう」
零の作戦は
温泉街の周りの山道から迂回して温泉街の後ろにある舗装された道まで行ってそこから熱海まで徒歩で向かうという作戦だ。 現状有る食料は三か月で使うことにし、さらに2週間分ぐらいの食料を持ち運ぶという戦法だ
「基本的にはマッピング、怪我したら温泉で回復してそれでもカバーできないような怪我をした場合には毒耐性の取得に力を入れる、、、これが俺の今できる最善の作戦だな」
そう締めくくって東の草むらに足を進めていくのであった
現在の零のステータス 目標のステータス
物理攻撃 40 45 300
魔法攻撃 32 200
物理防御 37 280
魔法防御 13 150
俊敏 22 120
魔力量 28/28 180/180