遠征の成果
「お!見えてきたぞ」
「もう夕方ですね、、、おなか減ったー」
「だなー」
川崎から帰路に着いていた遠征隊からそう声が上がる
「全員、荷物を倉庫に入れたら今日は終わりでいいぞ」
林田はそう言う
「了解です」
「あ、でも、月詠君は俺と一緒に来てくれ」
「え?あ、わかりました、、、けどなんで?」
零が疑問に思いそう聞くと
「ほかの幹部への報告に付き合ってくれ。実際に戦闘をした経験とそこからの情報が欲しいからな」
林田はそう説明する
「あー、なるほど」
零もそれに納得する
「じゃー、そういうことで」
それと同時に遠征隊は拠点に到着した
「お帰りなさい!全員無事ですね」
橋の防衛をしている人間がそう声をかけてく
「ああ!月詠君のおかげでな」
「はは」
林田の言葉に零は照れた様子だ
「じゃー、ここで別れるか。今日はみんなお疲れ様!」
「「お疲れさまでした!」」
そうして遠征隊は解散するのであった
会議室
コンコン
「誰かいるか?」
林田が扉をノックしてそう聞くと
「いるぞー」
中から渡部の声が聞こえてきた
ガチャ
「今戻ったぞー」
林田と零が会議室に入ると
「おっかえりー」
「おかえりなさい」
立花姉妹と渡部が室内にいた
「その様子だと、遠征は成功っぽいですね」
「ああ!大大成功だ!」
月花の言葉に林田は興奮した様子でそう言う
「お!報告ヨロ」
それを見た渡部も楽しみそうに報告を聞く
「まず、川崎のエリアボスが川崎駅隣のショッピングモールの屋外エリアに居た。種類は鬼だった。取り巻きにも鬼が出てきて、エリアボスはその取り巻きにバフを掛ける、、、まー、ありがちな力だな」
林田はまずそう説明を始めた
「「「なるほど」」」
三人はうなずく
「川崎とここのエリアボスはどっちのほうが厄介そう?」
渡部がそう聞くと
「それはわからん。戦闘したのが月詠君だからどこかでボスタラテクトと戦ってもらって脅威度図ってもらおうかなって考えてる」
林田はそう発言した
それを聞いた四人は
「ん?」
零は硬直を
「「え?」」
立場姉妹は唖然を
「は?」
渡部は茫然をした
「「、、、」」
会議室に沈黙が走る
「、、、えっと、、、つまり、俺にエリアモンスターと闘えと?」
沈黙を破ったのは零だった
「いや、さすがに安全を期していってもらうよ。すでに川崎のエリアボスと闘ってた時に月詠君の伸びしろはもう見つけてるからな」
林田は安心しろといった様子でそう言う
「あ、安全だよな?」
渡部が確認するように聞く
「9割方問題無い。残りの一割はとんでもないレベルの予想外のことが起こった場合だが、、、その場合でも前みたいに最悪窓ガラス割って逃げれば行けるだろうし問題ない」
林田はそう説明する
「、、、月詠?できればこの提案飲んでくれないか?」
渡部がすまなそうにそう言う
「いいけど、、、さすがに死にたくはないからな」
零は一応了承する
「安心しろ、絶対に死なせないから、、、というか、レギオンモンスターの攻撃を食らって生きてるんだから」
そう言って林田は元気づけようとする
「「「ん?!」」」
だが、他の幹部勢が固まる
「ちょっと待って!レギオンってどういうこと?!」
陽花が驚愕の声を上げてそう聞く
「あ、俺が横須賀で戦った、、、出会ったエリアボスだと思ってた竜なんですけど、大きさや強さを考えるとエリアじゃなくてレギオンの可能性が高いって結論が出たんだよ」
「「「はー?!」」」




