初めての遠征 6
「エリアモンスターって厄介なんですね」
遠征隊の本隊に合流するため道を歩く零はそうつぶやく
「ああ。1対複数ができるなら良いんだが、、、エリアボス相手だと連携の取れた複数対複数ってことになるからな」
林田が零のつぶやいた言葉に反応する
「今まで戦ったことがないタイプですね、、、基地に帰ったら連携鍛えないと」
「にしても、エリアモンスターと戦えてたのはさすがだったな。正直エリアボスに立ち向かったときはやばいと思ったが」
「横須賀で戦った竜と比べたらはるかに楽でしたよ」
「はは!心強いと同時に横須賀のエリアモンスターが怖くて仕方がないよ。もしかしてレギオンモンスターだったりしてな」
林田がそう笑って言う
「確かに体長50mもある竜とかだったからレギオンだったりして」
零も笑ってそう返す だが
「、、、ん?」
林田の顔が固まる
「どうしました?」
零が足を止めてそう聞く
「5,50mもある竜、、、それは、レギオンだろ」
林田は唖然とした顔でそう言う
「え?」
「え?じゃないぞ!お前、レギオン相手に生き残ってきたのか?!」
林田が悲鳴のようにそう言う
「い、いや。レギオンモンスターって日本でいう都道府県を代表するモンスターですよ。横須賀は避けえていないとは言いませんけど、神奈川の中心は横浜とか川崎とかでしょ!」
零が反論を口にするが
「いや、、、歴史的観点から見てみると、あの辺りはかなりの重要拠点だ。それこそ、横浜や川崎なんて言う若い街なんて目じゃないレベルでな」
林田はその反論を否定する
「、、、確かに」
そして零はそれに何も言えなかった
「これは、思わぬ収穫が手に入ったな、、、早く合流して拠点に戻ろう」
「ですね」
そうして二人は足を速める
「あ!全員無事かー?」
本隊を見つけた林田がそう声を上げる
「あ!林田さん!」
「どうでした?」
本隊も林田たちに気が付き声を上げる
「とんでもない成果が出たよ。そっちはどうだ?」
「「おー!」」
林田の言葉に本隊のメンバーは歓声を上げる
「こちらは、医療品や保存の効く食品の確保ができました。想像以上に多くて林田さんと月詠さん以外が全員荷物持ちになることになりますがどうしますか?」
「うーん」
報告を聞いた林田は少し考え
「よし!全部持って帰るぞ!戦闘は俺と月詠君で請け負う!行けるよな月詠君!」
そう結論を出した
「もちろん!傷一つ付かせませんよ!」
そう言って零は刀を構えた
「さー!帰るぞ!」
そうして遠征隊は帰路に着いた
(横須賀のディープオーシャンドラゴン、、、レギオンモンスターなのか?確かに大きさも攻撃力もその地方に一帯の代表と言われても違和感は全くない、、、あの時の俺はとんでもない敵と戦いかけてたのか)
「待ってろよ、、、いつか、お前を倒してやる」
「ん?何か言ったか?」
「いえ、何も」
(今は自分を鍛えないとな)
零は横須賀の方向を向いてそう心に誓った




