初めての遠征 5
ピカン
「おっと、、、鬼が出るか蛇が出るか、、、出てくるのは鬼か」
そんなことを言いながら零は刀を構える
(あの竜と同等のバケモンなんだ、、、ディープオーシャンドラゴンのブレスを食らったときは魔導着の恩恵で魔法防御爆増してたから致命傷で済んでたけど今回はそれよりも200もバフが減ることになる。下手打ったら行動不能の大怪我を負うことになる)
「薬湯は残り一回分、、、さて!」
零がそう気合をれると同時に
「グゥァァ!!」
魔法陣からモンスターが雄たけびを上げて現れた
「来やがったか!」
零は今一度刀を構える
そして
「デッカ、、、5mはあるだろ」
5m以上の黒と紅が混ざった大鬼が現れた
しかも
「なんか、大剣持ってるし!」
大剣を帯剣していたのだ
そして
「グォオ!!」
大鬼は大剣を振り下ろしてきた
「うぉ!」
零は即座に躱す
ドカン
大鬼の一撃はステージを粉砕する威力だった
「ひゅー!すごい威力だな」
(攻撃の速度も段違いだが、、、それ以上に威力が馬鹿みたいに高いな)
大鬼の攻撃の威力に驚愕する零 だが
「なんか、想定よりかなりまともだな」
零はそう言葉を漏らした
(正直、モロに食らっても行動不能になるほどじゃないな、、、あの竜に比べればはるかに弱いな。なんだ?)
零は大鬼の想定外の弱さに困惑している
「、、、戦ってみるか」
そう言って零は
「水斬・乱」
遠距離技で大鬼に攻撃を仕掛ける
スパン
「グォ!」
その一撃は大鬼の体に傷を付けた
「攻撃が効くか、、、やっぱり変だな」
そんなことをつぶやいていると
「「「グゥア!」」」
取り巻きの鬼達が零に襲い掛かってきた
「うわ、、、差しならまだしもこれはきついな」
零の顔に陰りが生まれる
(もうすこし、情報が欲しいんだよなー、、、取り巻き狩るか)
そう考えた零は
「水斬・蘭」
鬼達に襲い掛かる
(あの巨体だ、集団戦はできないはず)
そう考え零はあえて鬼の懐に忍び込む
結果
ドン ドン ドン
「ふっ!そこだ!」
鬼の攻撃をかわしながら反撃をしていく
スパン スパン
「「グェェ!」」
零の刃が次々に鬼の体を切り裂いていく
だが
「致命傷にならないな、、、さすがにじり貧になるな」
致命傷を与えられないことによりじわじわ追い詰められていく零 さらに
「ウォオオ!」
「なんだ?!」
大鬼が剣を天に掲げて雄たけびを上げた すると
「剣が光ってる?」
大鬼の剣が突如光りだした そして
「な!」
次の瞬間、鬼達の傷が治った
「嘘だろ」
(これが大鬼の力か、、、厄介にもほどがあるだろ)
零は大鬼の力に唖然とする
「さすがに、これは戦ったらまずいな」
零がそう考えると同時に
「月詠君!もう情報は手に入った!ずらかるぞ!」
林田がそう大声で伝えてきた
「了解!!」
零もそれに同意して
「エアリアル!」
ビュン
風を纏い、一気に空に飛びあがる
(空に逃げれるって相当の安全だよな、、、一番のチートだよなー)
飛んでいる零には鬼達も攻撃ができない
と思っていた
「ぐぉお!」
大鬼が剣に
バリバリバリ
電撃を纏わせた そして
「グァア!」
剣を零に向かって振るった すると
バリバリバリ
零に向かって電撃が飛んできた
「は?!」
(やばい!躱さないと!)
いくら飛べるといっても完全に飛べるわけでない零は回避行動は取るが
バリバリ
「がぁ!」
完全には回避できずに被弾してしまった
ドカ
零は何とか広場の周りにあった建物の屋根に落ちることができた
「くそ、油断した。鬼なんだし妖術的なもの使えるよな」
零が寝そべりながらそう後悔していると
「月詠君大丈夫か?!」
林田が大慌てで零に近づいてきた
「大丈夫ですよ。そこまで威力高くなかったですし、直撃は避けましたから」
そう言って零は立ち上がった
「よかった。よし!ずらかるぞ!」
「了解!」
そうして二人は川崎駅から出ていくのであった




