初めての遠征 2
ザシュ ザシュ ザシュ
「よし!この辺りのモンスターはこれで一先ず、一掃したな」
遠征から出発して3時間、零達は横浜市を抜け川崎市に入った遠征隊は周囲の店や建物にある使えそうな物を採取している。零はその間辺りのモンスターを掃討している
「月読君!一回会議するって」
「了解です」
隊員に呼ばれた零は本隊に合流する
「さて、ここまでは月読君のおかげもあって問題なく進むことができた」
ここまでの道のりは先行していた零によって進行方向全てのモンスターが狩りつくされた
(あの紅い蠍も出なかったから苦戦もしなかったし、、、案外楽だな)
零も苦戦することなくどこか気の抜けた状況になった だが
「だが、ここからは一つ恐ろしい問題がある」
林田のこの言葉に零含めメンバー全員の意識が切り替わる
「ここから何かあるんですか?」
零がそう聞くと
「ああ、、、ここは川崎市、、そう市だ!つまりエリアボスがどこかにいると思われる」
林田はそう返答をした
「なるほど」
その返答には零は納得する
「エリアボス、、、月読君は一度戦ったことがあるからわかると思うが、、、出会った瞬間、死が確定する化け物だ」
「、、、勝ち目はもちろんのこと、逃げることすら困難を極めかねないですね」
横須賀で竜と戦ったことのある零はそう言葉を漏らす
「ああ、、、そして、おそらくエリアモンスターは川崎駅近辺にいると考えられる。今回は川崎のエリアモンスターの情報も持ち帰りたい」
「なるほど、、、ちなみに横浜市の、、、俺たちに真上にいるエリアモンスターってどんな奴なんです?」
零がふと気になった様子で林田に聞く
「基地近くのは、バカデカい蜘蛛だな。糸吐いてきたりするから厄介なんだよな」
「蜘蛛、、、絶対厄介じゃないですか」
「厄介だよ、、、さて、じゃー、進むとするか」
「「了解」」
そうして遠征隊は進行を再開する
「左右にめぼしい敵はいない、、、前も掃討完了と」
(索敵役は正直、楽な仕事になったな、、、モンスターを倒すのは問題ないと思ってたけど、索敵もゆうてそこまで大変じゃないし経験値稼ぎもできるから結構おいしい立場だよなー。問題は川崎のエリアモンスターが何かだよなー)
「横須賀の竜みたいなのが居ると考えるときついなー」
そんなことを考えていると
「月読さん!」
後ろから零を呼ぶ声が聞こえる
「はい?」
「林田さんが最終会議したいって」
「了解です」
「さて、もう少しで目的の川崎まで着く。今回の遠征では資材の確保も重要だがそれ以上に川崎のエリアモンスターの情報を手に入れたい」
林田はそう切り出す そして
「そして現状資材の確保は想定以上に進んでいる。ということで現状の問題はそう安全にエリアモンスターの情報を得るかだ。それでだ、、、エリアモンスターの情報を得る方法なんだが、俺と月読で川崎駅前を探索、他は周りで資材の確保をしてくれ」
そうプランを告げた
「「了解」」
零含め全員がそれに同意する だが
「あ、待ってください」
零が唐突に声を上げる
「ん?どうした」
「戦闘はしないとはいえさすがにエリアボスとかかわるんですから林田さんのステータスが知りたいんですけど、、、」
「あー!なるほどな!それはもっともな意見だ。これだな」
そう言うと同時に林田の前にステータスボードが表れた
林田一郎
物理攻撃 530
魔法攻撃 70
物理防御 300
魔法防御 370
敏捷 130
魔力量 30/30
スキル
防御転換
防御の値を物理攻撃に転換する
思考加速 レベル2
自己再生 レベル1
魔法
パワーブレイク
物理攻撃の300%の無属性攻撃 防御半無視
「なるほど」
(俺は水斬・蘭で5、600ぐらいの威力が出せるが、、、林田さんも3600ぐらい出せるってことになる。威力は俺の方が圧倒的に上だが、防御半無視は刺されば相当デカい)
「俺に負けず劣らずの火力が出そうですね、、、これなら心強い」
「さーて、ひとまず川崎まではもうすぐだ!気張っていくぞ」
そうして遠征隊は進みだす




