朝の散歩 1
朝
「うーん、、、朝か」
渡部たちとあった記念すべき日から一日 零は目覚めた
「えっと、、、今日は、、、どうするんだ?」
(昨日、何も言われてなかったんだよな)
今日の予定を聞いていない零はこれからの予定を知らなかった
「、、、ひとまず、顔洗ったりするか」
そうして零は部屋を出て共用水道に向かった
「ふー」
顔を洗った零は
「今は、6分45か、、、朝飯の時間までかなり時間あるな」
(今までは、起きたら即行動だったからこんなことで悩むことなかったけど、ここは安全だからそんなきびきび動かなくていいから暇だな)
やることの無さに零はこれからの行動を考える
(うーん、、、朝飯は8時だから1時間以上時間空くからなー、、基地内散歩するか)
そして零は朝飯の時間まで基地内を散歩することにした
「じゃ、着替えていきますか」
零は部屋に戻った
・・・
「さて、まずは北の防衛拠点言って海でも見に行くか」
刀と魔導衣を装備した零はそう言って北の防衛拠点へ向けて歩き出す
(、、、少し肌寒くなってきたな。氷風呂に漬かってれば温度関係のスキル取得できないかな?)
「今日やることなかったらドラム缶と氷貰ってやってみるか」
そんなバカげたことを考えていると
「ん?そこの君、この先は危ないぞ」
北の防衛拠点の左側の入り口に居た30代ぐらいの男がそう零に行ってきた
「あ、ありがとうございます。でも大丈夫ですよ!俺、昨日からここでお世話になることになったんですけど幹部全員から引かれるレベルで強いので。今日は一番の激戦地の北の防衛拠点の見学をしたくて来たんです」
零はそう説明した
ちなみにただの散歩をそれらしく見学といったのは
(さすがにこんな危険地帯に散歩しに来たといって入れるわけないからな、、、まー、見学も嘘ではないし)
といった結構クズな考えのためであった
「あー!君が渋谷君か!噂には聞いてるよ。幹部達が昨日ドタバタしてたから、結構噂になってたんだよ」
そうとは知らず男は笑顔を浮かべてそう言ってくる
「え?昨日の今日でそんなに?」
零が驚いた様子でそう聞くと
「こんな状況だからな、みんな情報には敏感なんだよ」
男はそう返した
「なるほど」
零は納得した様子で首を振る
「あ!話が長くなったな。ようこそ、第一北防衛拠点へ」
そう言って男は歓迎するように右手を広げた
「ありがとうございます」
零は感謝を伝え中に入っていく
(さて、、、どんなものなんだ?)
中に入った零の目には
「す、すごい人数だな」
海をにらむ多勢の武装した人が居た
(50、、、いや、60人入るな。厳重だな)
「この戦力なら海からの襲撃も対処できるかもな、、、でも、化け物来たらこれでもすぐに全滅しかねないぞ」
エリートリザードマンと戦ったことのある零は一体の強敵の恐ろしさからその事態を想像する
「あとで幹部の誰かに言っておくか」
そう決め零は足を進める
「でも、普通のリザードマンとかの基本的な襲撃には問題なさそうだな。渡部のステータスを考えると、一般兵でも800ぐらいはあるだろし」
零の目算ではリザードマンは個体差はあれど基本的に
物理攻撃 300
魔法攻撃 不明
物理防御 400
魔法防御 150
敏捷 300
といった感じなので、対象は可能である。
「岸壁が見えてきたな」
零は海にせり出した道に近づいていく
「あれ?人が居ない」
そして人が居ないことに気が付く
(どうしてだ?)
零が内心困惑していると
「そりゃ、こんな危険な場所に人なんて配置しないよ」
後ろから落ち着いた声が聞こえてた
「あ、早川さん!」
そこには幹部の一人である、武装した早川が居た




