ただいま
「エアリアル」
零は風を纏う そして
ビュン
一気に赤蠍との距離を詰める
ガキン
「っ!硬いな」
零の刀が赤蠍に当たるがほとんど聞いていない
「神樹の光槍」
ピュン
「グェ!」
宿木の閃光は赤蠍に少しダメージを与えた
ドコン
零は蹴りを入れて赤蠍との距離を取る
「あの蠍に傷を負わすなんてすごいな」
「、、、あ!ありがとう」
宿木は周俊沈黙した後に零の賛辞に返答した
「そんな感じで次も頼む!」
そう言うと零は再び蠍に切りかかった
「、、、」
(あの蠍に物理攻撃で傷を付けるって、、、あなたも十分すごいわよ)
零の背を見ながら零はそう心の中で呟いた
ガキン ガキン
「水斬・蘭」
ズバン
「ギャウ!」
零の必殺の一撃が赤蠍の体に深く傷を付けた さらに
ピュン ピュン
「ギャウ!」
宿木の閃光が追撃をする
「おー!ナイス」
連携が決まったことに零は嬉しそうにそう言う
「え、ええ!」
(いや、、、赤蠍の体にあんな深い傷を負わせるなんて、、、敵対されたらまずいことになるわね)
宿木は顔は笑顔だが内心唖然としている
「とどめ刺すか、、、宿木さん!今俺が付けた傷にもう一度攻撃するから、そこに集中砲火してくれ!」
「わかったわ!」
零の指示に宿木は構える
ビュン
「水斬・蘭」
スパン
「よし!」
零の一閃は赤蠍の右手を切り落とした そこに
ピュン ピュン
宿木の閃光が突き刺さる
「ギャウ!」
赤蠍は絶叫を上げて絶命した
「ふー!地味に強くて焦ったな」
零は絶命を確認するとそう感想を漏らす
「、、、そうね」
(赤蠍を一刀両断するって)
宿木は返答に声を震わせながら戦々恐々とした
「、、、一回休憩します?」
宿木を心配した零はそう聞く
「え?あ、大丈夫よ!月読君の強さに唖然としていただけだから」
宿木はそう返す
「そうか?ならいいけど、やばくなったらすぐに言ってくれて大丈夫だからな」
零は心配そうにそう言うと歩みを進めた
「ありがとう」
宿木もそれについていく
「、、、麗奈ちゃんはスキルチートだったけど、月読さんはステータスチートね。というか、戦闘技術が卓越してる」
(集団戦闘の指揮をしてる渡部君ですら話にならないレベルって、、、どうゆう過程であんな力から得たのかしら、、、まー、どこかの協力を得てるのか、個人でその領域にまで行ったのか、、、)
「あそこまで行くと、もはやどこからか協力を受けていてほしいわね」
月花はそう漏らす
「さて、、、着いた」
「ここが?」
「ああ、、、俺の家だ」
二人は遂に零の家に着いた
「ここの三階だから」
そう言って零はアパートに入っていく
ガチャ
「ふー、帰ってきたな」
「片づいてるのね」
「まあな」
二人は部屋に入っていき
「母さん、父さん」
仏壇のある部屋に入る
「っ!」
後ろからついてきていた宿木は仏壇を見て驚いた
「、、、写真だけ持っていくか」
そういうと零は仏壇にあった両親と自分が写った写真を懐に入れた
「両親、なくなってたのね」
宿木がそう言う
「ああ、、、お金はあったから困らなかったけど、、、やっぱり少し寂しかったな」
零は寂しそうにそう返す
「そうよね」
宿木もどこか悲しそうにそう返す
「ま、もう気にしてないけどな」
零はそう言うと家を出ていこうとした
「来てすぐに帰っていいの?」
宿木がそう聞くと
「一回帰ってきたかっただけだからな。付き合わせて悪かったな」
零はそう言うと外に出た
「気にしなくていいわよ」
宿木もそう返しながら後についていく




