仲間
「どうしたんだ? 宿木って今日は休暇で散歩行ってるんじゃなかったのか?」
ドアの奥から聞こえた男が部屋の奥で立ち上がりながらそう聞いた
「その予定だったんだけどね。渡部にあってほしい人が居て」
そう言うと宿木は零を部屋に入れた
「ん?その人は?」
渡部と呼ばれた男がそう聞くと
「始めまして。俺は月読零です。どうやらすごいらしいこの世界でのサバイバーらしい」
零はそう自己紹介をした
「「っ!」」
その紹介に渡部だけでなく部屋にいた他4人も驚いた様子だった
「サバイバーって、、、あの日から5か月近く経ってるんだぞ。生き残りが居たのか?!」
渡部がほか四人の声を代弁するかのようにそう言うと
「私も驚いたわよ、どうやらね・・・
そうして宿木は零のことを説明した
結果
「「嘘だろ(でしょ)」」
部屋にいた全員が唖然とした
「一人で、、、エリアモンスターとやり合うとか何考えてるんだよ」
「あれ?そういえば、エリアモンスターとかの区別知ってるんですか?」
零がふとそう聞くと
「ん?ああ!情報書が4冊あってな。そちらこそ知っているとは、、、あ!自己紹介がまだだったな。俺は渡部陸真。一応、ここの頭をやらせてもらってる。これからよろしく」
そう言って渡部は右手を出してきた
「こちらこそ」
零はその手を握り返した
「、、、それで、ここはどういうところなんだ?」
零が少し気まずそうにそう聞くと
「ん?あー!すまん!えっと、、、」
「ここに500人居て、橋を数本潰してることは聞いてある」
「そうか、、、ならまず、ここの名前なんだが、トラベラーズを名乗ってる」
渡部がそう言うと
「、、、え?」
零は目を点にした
「ん?どうした?」
「いや、、、なんでそんな中二病臭いネーミングなの?」
零がそう聞くと
「、、、俺の趣味」
渡部はそう返した
「、、そうか。次頼む」
零も深堀してはいけないと気が付き次に進んでくれと頼む
「ここの人間の動きなんだが、、、まず、幹部が6人居る。今俺と宿木含めてこの部屋に6人揃ってる。右から林田一郎」
「これからよろしくな、坊主!」
30代ぐらいの男が笑顔でそういった
「次に早坂蓮」
「よろしく」
次に大学生ぐらいの男がクールにそう言ってきた
「その次が立花陽花と月花」
「よろしくね!」
「よろしくお願いします」
元気な女の子とおとなしげの女の子がそう言ってきた
「あと、俺と宿木だな」
「あと一人は?」
零がそう聞くと
「そこが次の話だな。一応俺たちは農業はやってるんだが、、、どう考えても500人も食ってけるような量を収穫できないから探索して食料を取ってくるんだよ。普段は幹部が率いる10人隊が外に出て探索・採集をしてるんだ。今居ないもう一人の幹部はその探索に出てるんだよ」
渡部はそう答えた
「なるほど、、、、ありがとう」
「さて、それでなんだが、渋谷さんは、これからどうする?」
渡部がそう聞くと零は
「そちらが問題ないならここでお世話になりたいと思っている。戦闘は最低限出来ると思っているからごく潰しにはならないと思う。あと、渋谷でいいよ」
即座にそう返した
「了解した。俺のことも渡部でいいよ。見た感じ同年代みたいだし」
渡部は嬉しそうに了承した
「ありがとう、渡部」
「ただそれなら、渋谷のステータスを見させてもらっていいか?」
「ああ!」
そう言うと零はステータスを全員に見せた
ステータス
物理攻撃 1020
魔法攻撃 980
物理防御 800
魔法防御 1050
俊敏 370
魔力量 530/530
スキル
鑑定
思考加速 レベル4
毒耐性 レベル1
超呼吸 レベル2
水中活動
魔法攻撃上昇 レベル2
魔法防御上昇 レベル2
魔法
水斬
「「、、、えっ?」」
零のステータスを見たトラベラーズ幹部全員が唖然とした




