異世界二幕
「貴方?!何してるの?!」
後ろからの大声に零は思わず
「誰だ!!」
そう威嚇して刀を構えた
「それは、こっちのセリフよ! 貴方、どこの隊の所属?!」
声をかけてきた女の子も持っている杖を構えそう声を張った
「所属?」
零が眉をひそめてそう言葉を漏らすと
「え?、、、待って!貴方、まさかどこかからここまで来たの?!」
女の子は信じられないといった様子でそう聞いた
「、、、俺は箱根から来た。名前は月読零だ」
零は少し探る眼をした後そう言った
「は、箱根から?!噓でしょ?!」
女の子はそう叫んだ
「俺は名乗ったぞ、、、お前の名前はなんだ?」
「え?あ、えっと、、、私は宿木麗奈よ」
女の子はそう名乗った
「そうか、、、宿木さん、さっきどこの隊に所属しているかと聞いてきたが、もしかして生存者の集まりがこの辺にあるのか?」
名前を聞いた零は宿木にそう聞いた
「え、ええ!」
宿木はどこは上の空にそう返した
「そうか、、、威嚇して悪かった、すまなかった」
零は刀を鞘にしまい、宿木に謝った
「え?あっ!私もごめんなさい!まさか5か月近く経っているのに一人で、、、え?一人?!えっと、月読さん、まさか箱根から一人で来たの?!」
宿木も杖を下ろして、零に謝った そしてもはや信じたくないといった様子でそう聞いてきた
「ん?ああ、一人だな」
「よく生きてたわね」
「3回は死にかけたな、、、というか、昨日おそらくエリアモンスターとかち合って全身大やけど骨折したな」
零はそういえばといった様子でそういった
「え、エリアモンスターと一人で、、、噓でしょ」
宿木はうわ言のようにつぶやく
「えっと、、、できれば、宿木さんのアジトに連れて行ってもらえると嬉しいんだが」
零が少しばつが悪そうにそう言うと
「え?!あ!そうね!是非!というか来て!」
宿木は顔を赤くしてそういった
「ここって、赤レンガ倉庫とかあるところだよな?」
宿木の後ろを着いていく零がそう聞くと
「ええ、赤レンガとかがあるここを新港っていうんだけど、ここは埋め立て地でね。新港に入るには北西3本・西1本・南西1本・南東2本の合計7本の橋があるんだけど
北西の2本、西の1本を破壊して渡れなくしているのよ」
宿木はそう答えた
「なるほど、、、海からのモンスターはどうしてるんだ?」
「島の中心に民間人を入れていて辺りを24時間警備しているわ。安全とは言い切れないけど現状ほかの手段が思いつかないの」
宿木はどこか悲しそうにそう言った
「まー、さすがにな、っとあれ門番か?」
南東の橋にを歩いている零は目線の先にいる人影に気がついた
「ええ!」
宿木がそう言うと同時に
「「宿木ちゃん?」」
門番の人たちも宿木に気が付き声を上げた
「みんなお疲れ様です!」
宿木はそれに笑顔で返す
「えっと、後ろの方は?」
門番の一人が零のことを見ながらそう聞く
「あー、この人なんだけど、、、ごめんなさい、まだ話せないの。渡部君はどこにいるかわかる?」
宿木が申し訳な誘いそう返し、そう聞くと
「渡部さんなら、、、会議しているかと」
門番はそう答えた
「会議ってことは、、、ワールドポーターズね。ありがとう、がんばってくださいね」
「「はい!」」
そうして零と宿木は新港に入っていく
「結構人いるんだな、、、」
新港に入った零はあたりを見渡してそう漏らした
「大体500人ぐらいだね。ほとんど全員戦えるから防衛力は問題ないのよ」
宿木はそう返す そして
「さて、ここがこの拠点の運営本部よ」
二人は建物の前に立つ
「さて、、、行くか!」
そうして二人は入っていく
ワールドポーターズ 6階
ピコン
「ここが会議室よ」
「きれいだな」
そんなことを言いながら二人は奥に進んでいく
そして
コンコン
「はい?」
ドアの奥から男の声が聞こえる
「宿木よ!少しいいかしら」
「宿木か?大丈夫だけど」
ガチャ
宿木は扉を開けた




