横須賀海軍基地 探索2
「隠密行動手に入れたおかげで、進む速度が格段に上がったな」
出音半減の効果によって多少荒く進んでも草木の音を半減できるため零のスピードは格段に上がった
さらに
「道路か、、、海兵は二体か。一気に抜けるか、エアリアル」
気配半減とエアリアルを用いた超高速移動の合わせ技を使えばちょっとした道路ならば
シュン
「よし!」
監視のスキを突いて一瞬でバレずにわたることができる
「さて、さっさと行きますか!」
そして零はどんどん進んでいく
そして
「ここが軍事基地か、、、馬鹿みたいに海兵居るな」
零は目的の横須賀海軍基地・軍事基地に着いた
(おそらく、ここに海兵を、、、海軍基地の全力を軽々打ち破った化け物が居る。ここまでの道筋で海軍基地に破損がないことを考えると、少なくともここにいた海兵を瞬殺できるほどの手数を持った化け物ってことだな)
そう考えた零は気合を入れなおした
「さて、、、正面突破はさすがにこの量の海兵相手には無理。前はスポーツコートだから身を隠すこともできない。となると、、、水道管が伸びてるならそこから地下を通っていけるんじゃないか?」
零は軍事基地の屋上から伸びている水道管につながっている軍事基地のはずれから地下に降りて中に潜入する策を考えた
「ほかに方法も思いつかないし、それで行きますかね!」
そうして零は自身の右手にある水道管などの接続口に向かった
「よっと」
ぴょい
零は柵を乗り越え
「えっと、、、お!ラッキー、整備用の地下はしごあるじゃん」
整備用の地下はしごを通って進むことにした
「うわぁー、、、怖!」
地下道は明かりこそついているが薄暗く、どこか匂う
(ここ、モンスター出てきたらめっちゃ怖いな。というか、、、ここで出てくるモンスターも親玉の支配下にあると考えると、結構大変な旅路になりそうだな)
零はそんなことを考えながら歩みを進める
「ひとまず、モンスターが出たら天井張り付いてごまかしますかね」
(それよりもこれ道どうなってるんだろ?)
海軍基地の地上の地図はわかっているのだが、地下の道などまったくもってわからない。
そのため
「多分ここを右に曲がると大きい方のスポーツコートの真下に行けるはず」
自分が今どこの上を通っているかを考えて歩いている
そのうえ
「また、崩壊してる」
ところどころ道が崩壊しているのである
「中心が倒壊しているのを見るとここの中央に何かいるのか? だから、モンスターの気配ないのか?正直それはかなり助かるが」
地下道にはモンスターの気配が全くない
(正直言って、天井に張り付いてごまかすってのは結構無理あるからなー、、、よかった)
零はそのことに複雑に喜びながらどうにか進んでいく
「多分ここだよな?」
十数分後、零はおそらく軍事基地の真下に着いた
「はしごあるし、、、場所も多分ずれてないだろうから問題ないと思う、、、たぶん」
零は自信なさげに梯子を上っていく
「よし、ここをあけたら」
ガラ
零は天井の蓋をずらす
ピカ
「う!まぶしい」
蓋を開けると光が差し込み零が目を覆う
「ど、どこ、だ?」
零ははしごを上がって隙間からあたりを見渡す
「ん、、、軍事基地の屋上か?」
零はあたりにある管の形状と数からそう推理した
「ということは、外に海兵はいないはず」
そう気づいた零は蓋を外し外に出る
「ふー!空気がきれい、、、ではないな」
零はそんなことを漏らしながらあたりをもう一度見渡す
(どこかになかに入り込める場所はないか?)
内部に入るための穴を探していると
「お!定番の排気口さんがあるじゃないですかー」
排気口らしき穴が見つかった
零は排気口に近づき
「よし、この大きさなら入れるだろう」
細身の自分なら通れると考え背負っていたカバンから二本中位薬湯を懐にしまってカバンを外して、零は廃気口に入っていった
「うわー、、、匂うな」
零は排気口の悪臭に顔をしかめながら進んでいく
(どこだ?)
零は排気口を腹ばいで動いて探っていく すると
「ん?あそこ壊れてる?」
排気口の一部が大きく破損してるもである
「なんだ?」
零がそこから下を見た
「っ!!嘘だろ!」
そこには
限りなく黒に近い紺色の龍が鎮座していた




