神
(奇襲かよ!)
突然の奇襲に零は虚を突かれてしまった
「ジュア!」
ドゴン
「ガァ!」
ドボン
リザードマンの槍を背中から食らってしまった零は湖に落ちてしまった
(あっぶね、リュックサックがなかったら貫かれてたぞ!)
幸いリュックサックを背負っていたことで槍に貫かれることはなかった だが
(水中はまずいな! 早く上がらないと)
あの速度で水中から出てきたリザードマン相手に水中にとどまることは確実な死を意味する 零はいち早く陸に上がろうとした しかし
ドボン
(くそ! 降りてきやがった)
リザードマンが水中に飛び込んできた そして
「ジュア!」
目を疑う速度で突っ込んできたのだ
(ヤバ!)
ガキン
リザードマンの槍を零は寸前のところで刺身包丁で防いだ しかし
「ごほぉ!」
(くそ! なんて威力だ)
えげつない威力であったため防いだというよりもそのまま吹き飛ばされてしまった
(超呼吸なかったら今の一撃で窒息死てやがったな、、、この威力なら)
零は超呼吸のありがたみと同時にある活路を見出していた 同時に
「ジュア!」
再びリザードマンが突撃してきた 対して零は
自分が上になるようにして攻撃を受けるようにした すると
ガキン
ザバン
「がはぁ! よ、よし!」
攻撃の一撃で一気に陸に上がることができた
「危なかった」
(水場に近づくもんじゃないな、、、ヘルハウンドに囲まれた時と同等クラスに死にかけたな)
零は荷物を降ろしながら水場の危険性に身震いしながらあたりに注意した
「さて、、、どこからくる」
刺身包丁を構えた
・・・ザバン
(右!)
零は素早くバックステップをし、刺身包丁を下から振るった だが
カキン
「な!」
リザードマンは槍で刺身包丁を防ぎそのまま水に戻った
(おいおいおい! あの状況で防ぐってリザードマンここまでやばいのか、、、いや、待てよ)
零はリザードマンの圧倒的力に一瞬唖然としたがとあることに気づいた
(箱根であんなにいたのに一体一帯がこんなに強いか? それに箱根で見た時より二回りぐらいデカい、、、あれ、ただのリザードマンじゃないな)
そう考えた零は荷物を拾い上げると全速力で後ろに下がっていった
(あんな化け物と今やりあったら死にかねないからな、逃げさせてもらいましょうかね)
零は一目散に神社の境内に戻っていった
「はー、はー、神社で盗みしようとしたことでのばちでも当たったかこれ?」
神社の境内に戻ってきた零は息を切らしながらそう反省の弁を漏らした
(罰当たりなことはするもんじゃないな、、、謝っておくか)
零は本殿に深く頭を下げた
「さて行くか」
零が振り返ろうと思った
その瞬間だった
ぺちゃ
「え?」
内路から水滴の垂れる音が聞こえた
そして例がゆっくり後ろを振り向くと
「ジュアー」
そこには先ほどの超強いリザードマンが居た
「嘘だろ、、、」
零が唖然としていると
「ジュア!」
リザードマンは槍を突き出して突進してきた
「危ね!」
シュ
零は寸前のところで横に飛び避けた
(水上に比べて二速ほど落ちてたから何とか避けれたけど、だとしてもとんでもない速さだな、、、化け物が!)
水上と比べればはるかにマシだがだとしても過去見たこともない速度で突っ込んできた
「やっぱり、ただのリザードマンじゃないな、、、差し詰めエリートリザードマンってところだな」
零がそう言うと同時にリザードマンが槍を再び構えた
(逃げ切るのは無理だな、、、やるしかないか)
零も覚悟を決め刺身包丁を構えた
そして
「ジュア!」
リザードマンが突っ込んできた
シュ
零は攻撃をかわすと今度は刺身包丁を振り下ろして攻撃した
ガキン
「くぅ!」
だがリザードマンは左腕で攻撃を防いだ だが
「ギャウ、」
「浅いとはいえ一撃入ったな」
リザードマンの左腕に浅く切り傷が入った
(攻撃は一応通ると、、、防御捨てて攻撃したら結構効きそうだな。 多少のダメージ覚悟で突っ込むか)
そう考えた零は自分からリザードマンに突っ込んでいった)
「おら!」
零は刺身包丁を横降りした
ガキン
対してリザードマンは槍で受け止めた しかし
シュ
「そうなるよな」
刺身包丁を手放し、普通の包丁を握ってリザードマンの懐に潜り込み
「おら!」
ザシュ
「ギャウ!」
零の一撃がリザードマンの懐を抉った
タッタ
零は素早く後ろに下がった
「結構深く切ったけど、これで死んでくれないかな?」
零が期待を込めてリザードマンに目線を向けると
「ギャアゥ!!」
完全に部ちぎれてるリザードマンの姿があった




