箱根
「おらー!」
「キェ」
皆様いかがお過ごしでしょうか俺は今
「雷を放つ鳥から逃げています」
(早いな、、、ヘルハウンドに比べればかわいいものだけどそれでも引きはがせないか)
サンダーバードから逃げる零は現在進路を変えてロープウェイの駅に向かうことにしたのであった。 そして
「見えた!」
ロープウェイの駅の扉が見えた
バタン
「はー、はー、雷って威力は低いけど速度が速すぎるだろ、、、電気を避けるって相対性理論どこ行ったんだ」
駅の扉を閉めて零はそう愚痴を漏らした
「さ、さてと、、、」
コツコツコツ
零は駅の最上階まで上がり外を見た すると
「うわぁー、、、めっちゃいるー」
零の目線の先にはリザードマン以外の今までに見たことのあるモンスターが闊歩していた
「密度は温泉街のほうがやばかったけど、、、量は数倍多いな」
(まー、こんなモンスターの海を馬鹿正直に突っ込むわけないんだが。 そもそももうすぐ19時なんだから今から二キロ近い道を走ることすら自殺行為、、、)
「そこで使うのが目の前にあるロープウェイをありがたく使わしていただきますかね」
そういうと零はリュックサックから包帯をだした そして
バタン
ロープウェイのレールワイヤーを軸に輪っかを作った 同時にサンダーバード達が突進してきた
「さて! 行くか!」
そういうと零は自分にも包帯を巻きつけ、、、ジップラインのようなことをやってロープウェイの道を超高速で下って行った
「早!」
(え、待って、、、こんな速度出るの?!)
想像の3倍近く速度が出たためサンダーバードの追跡を振り切るどころか電撃攻撃すら当たらなくなった しかし
「そういえばこれどうやって止まればいいんだ?」
止まり方もなくなった
(やっべ! どうしよう!)
零がそう焦っていると
バリバリバリ
「うぉ!」
前のサンダーバードが攻撃を仕掛けてきた
「痛って! こんな時に」
バリバリバリ
バン
「躱せないし剣で弾くしかないか!」
そうして零は一心不乱に電撃を切り裂いていった
「よし! もう鳥はいないな、、、あとはどうやって停止するかなんだが」
(過去最大級にピンチなんだが、、、いや、結構真面目に積んでね)
「こうなったら、斜面への胴体着陸で行きますか」
零は一か八かの斜面への滑り落ちで停止することにした ただし
(確実に大けが間違いなしなんだよな、、、中位薬湯でどうにかなるかだな)
零は中位薬湯を口に含んだ
(さて、、、そろそろだな、、、今!)
ズパ
零は包帯を切断した そして
ドカン
(イタ!!!)
着地の時点で両足にひびが入った
ガガガガガガ
そして斜面を滑り?落ちていく
前にモンスターがいるが
ズパン
ズパン
ズパン
勢いのまま一刀両断していく、、、というか、刺身包丁が当たった時点でゴブリンは即死する
まー、同時に零の足も死んでいく なので
ゴクッ
中位薬湯を飲み込んだ 結果
「うぉ! スゲー! 治った、けど痛い!!」
回復はしたがすぐに足にひびが入っていった
「止まれ!」
零がそう叫ぶが確実にこのままでは止まりきれずに何かしらにぶつかることになるだろう
(やばい! ど、どうする?!)
零は大焦りで考える そして
(もう、全身使って止まるしかねー!)
そうして零は体勢を崩して
ゴロゴロゴロ
全身で斜面を滑り落ちることにした つまり
「イッター!!!」
全身を強打&挫傷すると言うことである
「これ止まれるだろうけど生命活動も止まらないか?!」
と零は愚痴っていた
「死ぬかと思った」
なんとか停止して山下りを終えた零は中位薬湯を飲んでそう漏らした
(昔の俺がやったら一発で死んでたな、、、これから先もっとイカれたことが出来そうだな)
そうして零は街に歩いていった
「ガァ!」
「ふー、そこまでモンスターいなくてよかった」
ロープウェイの町にはモンスターはそこまでおらず零は易々と街を歩いていた
そして
「ここなら堅牢そうだな」
モンスターの襲撃に対抗できそうな建物を見つけそこで一夜を明かすことにした




