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青空の彼方、月光の桜(詩)

作者: 神無月凩
掲載日:2020/03/28

 ちょっと思うところがあって、人生振り返った様な詩を描きました。

 

 僕は歩いた。歩みは止めない。

 歩き出したらそのままだ。

 たとえ膝が擦りむけて、血豆が潰れて痛んでも。


 僕はそれでも歩き続ける。

 道が永遠に、続くから。そこに道があるから進む、僕は足を運ぶだけ。

 空と同じ、それは無限。先には何が、あるのだろう。


 僕は歩いた。

 歩いていつか、あの光景が見たいから。

 青い空の彼方には、丘を越えた街道は。

 きっと、きっと僕にとって、それはとても美しい。


 僕の脳裏に刻まれて、この光景は忘れない。

 残念だけど一生涯で、二度再び出会えない。



 僕は歩く。

 力の限り、大地を踏みしめ先へと向かう。

 遥か彼方、僕の知らない、遠い青を追いかけて。






 俺は走った。

 人の生には限りあり。大人の俺はそれを知る。

 限りあるから輝ける。限りあるから頑張れる。


 俺は走った。

 やりたいことを、叶えたい夢を追いかけて。

 だけどしかし、刻は俺を待ちはしない。


 俺は走った。

 全速力で。間に合うように吐血して。


 だからいつか、空は見えず。

 命儚く、消えてゆく。






 儂は転んだ。

 体が痛い。あちこち痛くてたまらない。


 儂は転んだ。

 若い身空、愛したものも露と消え。


 儂は転んだ。

 足を引きずり、終の宿へとたどり着く。

 

 叡智を次代へ授けた折に、童の指差すあの空は、

 かつて憧れ焦がれ続けた『僕』の愛した青い空

 


 やがて全てが風化して、この身は露と消えるだろう。

 桜の如き散り際に、僕はきっと思うのだ。



『ああ、大往生だったけど、まだやりたいことがある』

『眠りたくないな』



 重たい瞼をやがて閉じ、息を引き取り童泣く。






 そして再びお会いした。

 桜降るあの空の下。



「もう、遅いよ!待ちくたびれた!」


「遅れてごめん、悪かった」



 五分後に会う待ち合わせ、呆れて私は待つけれど…

 たまには貴方が待てばいい、待って困ってしえばいい。


 憎まれ口をたたくけど、貴方に感じた気持ちは本物

 私は彼を抱き締めて、やっと少し、安堵した。




 

結論:アカテン様みたいに明るい詩描ける人ってすごいと思います。

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― 新着の感想 ―
[一言] 感動しました! 短い文字数でこれ程感動的な物語が紡げるとは! 私はついつい文字数がかさみがちなので、参考になります!w
[良い点] 叙情あふれる詩ですね。 人間の人生ははかないもの、振り返ってみれば一瞬のように感じるものという、中国の故事成語『邯鄲の夢』という言葉が思い浮かびました。
[良い点] いろいろなシュチュエーションで人が懸命に生きる物語を書くことが好きです。 でも、短い文章に濃縮した詩を書くのは今の私には難しいですね。 感服しました。
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