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クズの成り上がり方  作者: コリンレイ
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ひとりぼっちは寂しいもんな・・・

 俺の憂鬱な一日はとても長い。

 休みが多いせいで同棲の友達はいない。よって肩身の狭い一日となる。

 教室での授業では指定された自分の席に座っていればいいのだが、授業が他の教室で行われるときはどこに座っても気持ち悪がられる気がしてならない。極力俺の悪口を言わなそうな人のところや、仲の良い異性の近くに座る。あまりついて回るのもNGだ。

 お昼になったらぼっち飯。そんなことは慣れているのだが、寂しく学校外にある牛丼屋へ足を運んだ。

 午後の授業も終わり、特に用事もない俺は一人寂しく車で帰宅。


「寂しいッ!」


 信号待ち、車の中一人で叫んだ。

「寂しいよ!インスタで見たからな!二人でライブ行ってるの見たからな!他の二人もパチスロ行ったの知ってるからな!ツイッターで万枚出たって投稿する前に俺も誘ってくれよ!前者はともかく後者はチケットなくても行けるんだから誘えよ!」

 そんな愚痴を一人で叫び終えたと同時に、今流行りの柑橘系の果物がタイトルの歌が、

「きっともうこれ以上傷つくことなど、ありはしないとわかっている~」

 そんなフレーズがちょうど耳に入り、

「やかましいわ!」

 と、本当は大好きな歌手に一人でツッコミをする始末。

「俺が学校に行かない日が多いのが悪いんだよな…ハンッ」

 自分を鼻で笑って自己完結。

 明日はきっといい日になるに違いない。

 そう考えつつ、二人の居ないパチンコ店に車を走らせたのだった。

  

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