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クズの成り上がり方  作者: コリンレイ
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憂鬱な1日

1月の寒い朝を乗り切るのは至難の技だ。

一人暮らしをしている俺にはとても難しいことだが、今日はなぜか早起きすることができた。

俺は眠たい目をこすりながら髪を整え、歯を磨き、朝の一服をしに外へ出た。

中より外の方が断然寒いが、朝にタバコを吸う習慣がついてしまった。寒いし臭くなるとは思うもののやめられないでいる。

一本吸い終わる頃には完全に目が覚めていた。

家の中に入りコーヒーを入れ、新聞を読む。

なんていい朝なんだ。気分がとても良い。そう思いながら身支度を済ませて、もう一度歯を磨き学校へ向かう。

俺の大学は高校とあまり違いがなく、自分の教室があり、担任がいて、出欠をとる。朝のホームルームに間に合わないと遅刻になってしまう。

俺はもっと大学はルーズなものかと思い込んでいたが少し違うようだ。また今日も遅刻しないように車を走らせた。


大学に着き、自分の教室に入る頃には、ホームルームギリギリの時間になっていた。

クラスの友人たちに軽く挨拶してから自分の席に着く。今日はやけに男が少ないようだ。

「おはよー。今日は朝起きれたんだね!」

前の席の女子が振り返って俺に話しかけてきた。

「そうそう。毎日頑張ってるつもりなんだけど、朝の寒さにはなかなか勝てなくてね」

「ねー。私も起きれなくてお母さんに起こしてもらってるよー。」

そんな会話をしているうちに担任のおじいちゃん先生が入ってきて出席確認を始めた。

「えー、ね。今日はね。休みが多いね。風邪が3人に?えー…早乙女と尾崎と熊倉が身内の結婚式?で、金子に関しては?3つのボタンが待ってる?とかでね。休みらしいのでね。みんな風邪に気をつけてね。じゃあ今日も頑張って。ね!」

3人も身内の結婚式が被っていることになんの疑いも持たないおじいちゃん。金子…正直すぎる。

今日はパチンコ屋のイベントやらライブやらで皆んな休むことを言っていたことを今思い出す。男子の少ないクラスだけあって、今日は男が俺を含めて3人しかいない。他の2人はあまり喋ったことがないので今日は一段と大学がつまらない。

「はぁ。」とため息をついてからパチンコのイベント行けばよかったと心から思ってしまった。

だったら今日は一日頑張って昨日の負けを取り返しに行こうじゃないか。

続きます。

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