魔法学校編入生編Ⅰ
僕が空港に着くと白銀の髪の少女がこちらに向かって手を振っている。その様子はとても、絵になるくらい美しい。僕はその少女に歩み寄る。
「もしかしてマリーナ?」
「覚えててくれたの?カイト!」
連絡は、ちゃんと取り合っていたのだから。忘れるはずがない。
「3年ぶりだね!マリーナ!元気にしてたかい?」
それから、少し立ち話をした。時計の短い針が3時を指したときだった。
「じゃあ早速学校まで案内するよ!」
マリーナが案内してくれるらしいのでお願いする事にした。
「宜しく頼む。」
僕、天剣海音は、とある事情で今日からマラリオ帝国立魔法学校に編入する事となった。マリーナは小学校5年のとき日本に留学して来て、そのとき知り合った。彼女は小学校6年生で帰国してしまったのでそれ以来会っていないのである。
歩いているとそれっぽい建物が見えてきた。
「ここがマラリオ帝国立魔法学校だよ。」
日本の魔法学校と同じくらいの大きさの建物だ。
「へぇ~ここが今日から通う学校か~。」
僕は校長室によらないといけないことを思い出す。
「この後、校長室によらないといけないんだけど。案内してくれない?」
「もちろん!」
また、色々話しながら校長室にむかうことになった。そして、しばらく歩いていると校長室らしきところに着いた。
「ここが校長室だよ!」
「ありがとう、助かったよ!」
そう言って、僕は校長室のドアをあける。
「失礼します。」
するとそこには、白髪混じりの60歳近い男性がいた。
「おぉきたか、まぁ座ってくれ。」
「では。」
言われた通り二人掛けのソファーに座る。
「事情は一通り聞いている。ここにはお前を責めたりするやつはいない。…これはわしが思っているだけかもしれないが、ここの学校の生徒は他の国とはくらべものにならないくらい強いと思うぞ!君でも負けてしまうかも知れませんぞ。………冗談だがね。」
「校長は僕のことを過大評価しすぎだと思います。」
「そうでもないと思うぞ!まぁ、楽しんでくれ!ハッハッハ」
「では、そろそろ寮を見たりしたいので。」
校長室をでる頃には17時を回っていた。
時差ボケのせいかとても身体がダルい。
校長室から出るとマリーナが待ちくたびれた様子で座っていた。
「ごめん、遅くなった。」
「いいよ、適当に時間潰してたから。じゃあ寮に行こうか!」
「ああ、そうしようか。」
しばらく歩いていると大きな建物が見えてきた。おそらく、寮だろう。
「結構大きいな。」
「でっしょー!ところで部屋のカギはもらった?」
さっき校長室でもらった807と書かれたカギをポケットから取り出す。
「え、海音807なの?私は806だよ!隣だね。」
「そうなのか!色々手伝ってもらうかもしれないけど宜しくな!」
「もちろん!任せて!」
エレベーターのドアが開いた、二人で乗り込み8階のボタンを押す。そしてすぐに、8階でエレベーターのドアが開く。807と書かれたドアのカギ穴にカギをさしこむ。どうやら、1フロアにつか九個部屋があるらしい。カギの開いたドアを開けマリーナも一緒に部屋に入る。
「うん、悪くないな。」
「あんた………」
マリーナは苦笑いをを浮かべている。
「ど、どうしたの?マリーナ。」
「大荷物を予想して手伝おうと思ったのに、段ボールたった一箱だけ?」
「ああ、足りないものはマラリオで買えばいいかなと思ってたから。」
僕の説明にマリーナは納得顔を見せる。頭の中にあるちょっとした疑問をマリーナに聞く。
「マリーナと反対側の僕の部屋の隣の部屋は誰が住んでるの?」
マリーナはとても嫌そうな顔で答える。
「生徒会長よ。それもとってもプライドが高くていちいちうるさいのよ。」
「そうなのか。」