かもしれない剣とギルド
評価ポイント及びブクマ、感想本当にありがとうございます。
「オトハさんがギルドを知っているとは驚きでした」
ギルドに向かう途中ロウさんが話しかけてきた。さすがにゲームや小説で知ったなんて言えないな…
「クエストを受けたり素材を売買するですか? 夜は酒をのみかわし鋭気を養うですか?」
「フィアちゃんまで詳しいんだね うんわかったわかった」
もはや驚きを通り越し、気にしない顔になってるよロウさん…
10分もせずにギルドに到着。他の建物より大きく赤レンガと綺麗なステンドグラスが印象的な建物だ。
ロウさんによると、どの地域でもギルドはこの目立つ使用らしい。覚えとこ
中には数名の冒険者らしき亜人や剣士等がいた。
中央には向こう[日本]のホテルのカウンターのような机が並んでいる
<女だ、うっすい服着てるな
<おいおい誰だよギルドに彼女つれてきたアホは
皆口々にザワザワしてる。まあ場違いといえば場違いか
「え…お、お姉ちゃん……あれって!」
フィアに急かされ私は壁に飾ってある[剣]を見る
「バスターソード!?」
私はおもわず叫んだ。ゲームでしかみられないようなその[剣]の名を
それは斬るというより砕くための両刃武器。刀の刀身は私の足から肩くらいまであり[長い] そして持ち手もまた両手で持ってもかなり余裕があるほど[長い]。剣というより槍に近いかもしれない
「おや、嬢ちゃんが剣の名前を知ってるとは…」
受け付けのオジサンが関心したように私を見ている
「これ、誰の武器なんです?」
「それはな、持ち主がいたかもしれない剣だ」
「かもしれない?運転免許ですか?」
フィア今はツッコマないで!
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かつて怪力で魔物を倒していた転生者がいた。彼は素手で戦っていた。武器を持たせると彼の怪力で壊れてしまうからだ。
そこで転生者から技術を受けた鍛冶屋が[バスターソード]を思いついた。そして何年もかけ完成させた。
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「結局、その転生者は あるクエスト中に行方不明になった。あれから何年たったかなぁ」
「古い話だ。忘れてくれ」
私は白銀に刃が光る剣を見つつ、受け付けにむかった。
「いらっしゃいませ。本日はどのような…」
「彼女のギルドカードを作ってほしい。[例の者]だ」
ロウさんがひそひそと受け付けさん(鹿の女亜人)に伝える
「ではこちらに手を置いてください…、そして自分のことを強く念じて下さい」
差し出されたのはキャシュカードサイズの真っ白いカード。
いわれるがまま行うと、
一瞬光り、そのカードが虹色になり私の名前、年齢が印刷されていた
魔法の類いだとはおもうけど、スッゴイ!!
「どうぞ、これが貴女の身分を証明してくれます」
説明を要約すると、転生者であるということは[普段は]隠して普通の冒険者達と活動できるらしい
転生者は貴重な存在であり、仮にバレれば誘拐なんかもあるらしい。
「町には必ずギルドがありますので、新しい町についたらギルドに申請してください。転生者様ということで、
最低限の支援が受けられます」
言いながら受け付け嬢が何かが入った皮袋を差し出す
「この町が初めてということで、銀貨30枚です。ニホンエンで3万です。」
ちなみに
銅貨→100円
銀貨→1000円
金貨→10000円
です。ちなみにこちらは物価が安いらしく、銀貨30もあれば半年は暮らせるらしい うはぁ!
私は両方を受け取ると、ちらっと他の冒険者にギルドカードをみせる
<<<ご、ご無礼をゆるし下さい転生者様!!!
はい、全員土下座です。ありがとうございました
「時代劇みたいです。ひかえおろー」
フィアもノリノリね
<カンカン!カンカン!カンカン!
私達の茶番を邪魔するように、金属の鐘が鳴るような音が響いてきた
冒険者にとっては転生者は英雄なのです
次回は戦闘です