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和泉式部型散文家のこだわり

本日9・7に連投していますので、ここから来た方は2話からお読みください。

 もし、私をどんな文章を書くアマチュア作家なのか分類するとすれば、おそらく『和泉式部』型に分類されるに違いない。


 何故かというと、当時絶世の美女でモテていたからではなく、清少納言の枕草子曰く、教養とされた和歌を思いつきと「感覚」で書いていた人と称されているからだ。和泉式部というと、百人一首でも歌が取り上げられた著名な歌人であると同時に、現代で言う『イケナイ恋愛』を繰り返した人物としてとみに有名である。

 ちなみに私はイケナイ恋愛を経験したというより、男運がないだけなんだが。

 しかし、ここでは文章について語ろうと思うので、あえて自分の恋愛遍歴については触れないでおこう。


 話を戻すが、紫式部の『紫式部日記』や清少納言の『枕草子』において、彼女は知的な表現ではなく感覚でものを書く人だと批判されている。特に紫式部は『歌は多少才能あるかも知れんけど、素行がねえ…』と親しくしていたはずなのにそこまでぼろくそに書くのかという有様。本来ならこれは紫式部の私的日記だったろうと思うので、紫式部という人が腹にためていたことを書きなぐった可能性もあるにはあるだろうが、女って怖いわと思わせられる一文でもある。


 かなり余談だが、現在黒田官兵衛でプチフィーバーしている兵庫県伊丹市に、彼女の墓と言われる場所がある。ただし、ほかにもここじゃないかと言われる場所があるので、真偽は定かではないのだが。




 で、何が言いたいのかと言うと、基本的に私自身も小説や詩などの創作物は緻密な下調べより、まず思いついたら即行動、そのたびにプロットやコピーやらを書き殴っている散文家だということだ。無論、きちんと書くことになれば、そりゃ下調べや裏取りは多少はする。


 以前小さな出版社で業界紙記者の卵だったこともあるので、仕事となれば取材前の下調べは欠かせない。それ以前に、専門分野を取材するとなると、多少のデータや下調べをしないと取材にすらならない。

 

 フォーマットのような取材項目はあるにはあるのだが、それを聞いても聞き取った本人が意味不明なままでは、たとえ取材したとしても、記事として成立しない。


 以前、まだ本当に記者になりたてのころに相手先の社長を激怒させ、「君の文章には、我が社への愛が足りない」といわれたのは、今では笑い話になっているが、当時は冷や汗を書いたのはいうまでもない。

 基本的な取材対象の会社の概要や主な事業くらいは知っていないと自分が恥をかく。そういったことを何度も経験させられた。


 が、現在は商業作家として活動していない以上まぎれもない素人(アマチュア)で文章を書き散らしている散文家。 

 よって、仕事ではないから好きなことを好きなように表現し、文章や絵に現す(あらわす)。それがアマチュア作家の利点であるし、デメリットでもある。デメリットの部分は、好きなようにかけるので締切がないことでつい更新が疎かになってしまいがちなことだ。

 

 体調や文章について気に食わないと、更新できずにいる。ひどけりゃ、数ヶ月なんてざらだ。とても威張って言う事ではないが。


 勿論、少なからず見てくださっている方には大変申し訳ないことだが、自分が後から見て、気持ち悪いと思う文章を載せるくらいなら初めから載せないほうが賢明だから。


 この言い分には賛否両論あるだろうが、例え素人だろうがその時点で一番いいものを書いていたい。それが、自分の昔からの作品へのこだわりである。


 だから、厄介とも言えなくもないなと文章を書くたびにいつも考えあぐねている。

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