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これからの僕(私)  作者: 阿部いりまさ
これからの僕(私)〜本編〜
6/64

5.晴海は女子高校生になる

どーも!阿部いりまさです。もしかしたらまた読みずらい文章かもしれませんがよろしくお願いします。あと、新キャラ登場です!







「ふわぁ…………」


朝か、朝かぁ、朝だ!!!


「やばっ!」


今日は家に1人りだったんだっけ。そうだ、天野さんは先に高校行ってるっていってたっけ。忘れてたけど梵城高校の教師だったって言ってたなぁ。

現在時刻、午前9時半。

入学式は12時からだからまだ余裕だけど今日の準備とか全くしてないからはやくおきたかったのに…………

まぁ、いいや!とりあえず急いで準備準備っ!



******



梵城高校は僕の家の最寄りの駅から電車で3駅くらいのところにある………らしい。らしいというのは僕はまだ梵城高校を見たことも行ったこともないから。わざわざ校舎を見るためだけに電車で行くっていうのもちょっとめんどくさいしねっ。

それで僕は今何処にいるかと言うと、梵城高校の最寄りの駅『大倉駅』にいるのだけど、なかなか広い駅だなぁとさっきからウロウロしてる。いやっ、迷ったわけじゃ………迷いました、嘘です、ごめんなさい。いや、だってこの駅広いしっ!

どうしよどうしよーとオロオロしてると


「おお!かいとぉー!!!」


ビクッ!いきなり大声で話しかけられたからビックリしちゃったよ。

あれ?今海都って?


「ゆ、悠斗⁉」


「おっす!なにしてんだ?こんなとこで?出口向こうだぜ?」


と、指を出口の方にさしながら悠斗は言う。


「あれ?まさか迷ってたのか?」


ギクッ!図星だ。


「う、うん……わ、悪いっ⁉」


「いやいやお前らしいよ。なんなら一緒に行こうぜ!」


「う、うん……ありがと…」


そのまま2人で高校に向かった。

悠斗は僕の制服姿を可愛いだとか似合ってるだとか言ってるけど僕はそんなに嬉しくないよ………なんせ…男の子だったんだし…

2人でしばらく歩いていると同じ制服の人がだんだん増えてきた。高校が近づいてきたみたいだね。


「おお、見えたぞ。あれが梵城高校だよ」


へぇ、あれが梵城高校かぁ。私立だけあって校舎が大きいし綺麗だなぁ。男の子だったときに入学する予定だった高校とは校舎とかの大きさが全然違うなぁ。


「海都はわからないようだから教えてやるよ。この梵城高校は中等部と高等部になかで別れてんだよ。だからほとんど中学生と一緒に生活するようなもんだよ。」


へぇ~、流石この高校に入学すると決めていた悠斗だ。よく知ってると僕は感心する。


「さらにな中には講堂とか多目的ホールとか広い中庭とかあったり運動部系の部活や体育のための第1グラウンドから第6グラウンドまで揃えてあり、文化系の部活のための部活棟もあるぞ。他にもあるけどそれはまたおいおいと話してくよ」


ほぇ~、やっぱり私立は違うんだ!僕が入学するとこなんて中学とほとんど変わらなくてちょっとつまんなかったんだよね。

説明聞いてたらすぐ着いちゃった!そんなにながながと説明されてたのかな?

正門をくぐった僕たちはクラスが張り出されるという中庭に向かう。まぁ、僕はクラスわかってるけどさ…………


「へぇ~、ほんとに広いんだね!中庭!」


「ああ、多分サッカーコートの半分ちょっとくらいか」


そんなに⁉と僕は目が点になる。でもあんまり広すぎると掃除が大変そうだなぁ。


「お、クラス張り出されてるぞ!先に行ってるぞ⁉」


僕は頷くけど僕はクラスわかっちゃってるんだよね。前に天野さんが教えてくれたし。

うう、でもクラスの人と仲良くできるかなぁ…………頑張るしかないよねっ!


「おう、クラスどうだった?俺は1ーDだったぞ」


「あ、同じクラス」


「おお、やったな海都!」


あっ!そうだ名前のこと、まだ悠斗に言ってなかったっけ?言っとかないと。さすがに高校で海都はまずいかもだし。


「あの、悠斗……僕、高校では晴海だからね。相良 晴海」


「晴海か。OK、いい名前じゃん!」


褒めてくれるとやっぱり照れるなぁ…えへへ……



******



さて、今僕たちは1-D教室の扉の前にたっているわけなんだけど、結構緊張するなぁ。


「おいかい…晴海、もしかして緊張してんのか?」


「い、いやだいじょぶ…」


「そ、そうか」


深呼吸してスーハー……スーハー……………よし、いざ参る!!!


ガラッ


少しだけみんな僕たちを見たけどすぐにまた話し始めた。ふぅ、緊張した~。

さてさて、さっさと自分の席にあれ?僕の席何処だろ?


「黒板に書いてあるぞー」


こ、心を読まれた⁉悠斗何者⁉

えーと僕の席は廊下側から3列目の後ろから2番目の席か、う~ん、微妙な席だなぁ。悠斗は1列目の前から4番目、つまり僕の1つ前かぁ。

このクラスは廊下側から窓側まで計7列ある。つまり僕はやや、真ん中よりってことかぁ。別に最前列ってわけじゃないから別にいいんだけども。


「はぁ~…疲れた………」


僕が疲れて机に突っ伏していると


「あの~?」


「ほぇ⁉」


急に呼ばれて変な声が出た。恥ずかしい………


「あっごめんね。私ね、あなたの前の席の『小宮山(こみやま) (さき)』って言うの!これから1年間よろしくねっ♪」


「ぼ……私は相良 晴海。1年間よろしく!」


「オッケー♪よろしくね♪」


「うん!よろしくねっ」


や、やった!いきなり友達できちゃったよ!しかもきさくに話せそうだし。とりあえずよかったぁ………

そんなやりとりをしているとこのクラスの担任が入ってきた。

みんな急いで席につく。まぁ、よくある光景だね。

みんな席についたら自己紹介始める先生。


「あー、今日から1年間このクラスの担任をつとめる、『和田 義之』よろしくなー」


簡単な自己紹介だなぁ。この先生はどっちかというとワイルド系?かな?少なくとも外見はそんな感じだね。


「おーし、それじゃお前ら早速入学式だ。体育館に移動しろー」



*******



ただいま入学式の最中ですけれども、暇すぎるなぁ。なんで入学式とかの校長の挨拶って長ったるいんだろ?もうかれこれ20分近くは淡々と話してる気が……………あ、なんか眠くなってきた………いや!寝ちゃダメだ!我慢しないとっ!


「生徒会長の言葉です」


うわぁ、すんごい……美人だなぁ。あれが生徒会長さんなのかぁ。

そのあともその美人の生徒会長やらの話で思わず寝そうになる僕だがひっしに耐えました。ほ、ほんとだからね?


入学式が終わって教室で悠斗と話してると、さっきの、えと、小宮山さんだ!小宮山さんが話しかけてきてくれた。


「晴海ちゃん。その人お友達?」


「うん。内田 悠斗。中学からの同級生だよ」


「うん、わかった!よろしくねっ内田君っ♪」


「あ、こちらこそ」


よかったね!悠斗!『僕のおかげ』で新しい友達ができて。いやあ、いいことすると気分いいよねっ。

ガラッと教室のドアが開いて担任の和田先生が入ってきた。はやく席につかねば!


「え~と、特にやることもないんで今日は終わりだ。明日は8:30登校だかんな。遅刻すんなよ~」


みんなぞろぞろと帰ってくなぁ。そりゃ初日だし当たり前かもね。僕も帰ろーっと。そうだ、悠斗と帰ろうか。


「おーい、かい……はるみー。帰ろうぜ~」


おっと向こうから誘ってくれるなんてなんていい人なんでしょう、もちろん僕も誘おうとしてたのでOK。

それで、悠斗と一緒に校門を出ようとしたとき


「あ、いたいた!晴海ちゃーん!」


あっ、咲ちゃんだ!でも咲ちゃんの隣にも誰かいるなぁ。


「あ、悠斗、学校の中庭で待ってて!」


「おう、りょーかい」


悠斗と待ち合わせの僕は咲ちゃんとこに向かう。


「咲ちゃん、どうしたの⁇」


「うん、この子紹介したくて」


「始めまして、晴海ちゃん!」


いきなり名前から⁉いやでも女の子の世界では普通なのかもしれないよね。きっとそうなんだよね、


「うわー、やっぱり咲の言ってたとおり可愛いね!晴海ちゃんって!」


「あ、ありがとっ!」


「自己紹介まだだったね。私は1ーBの『日高(ひだか) 伶奈(れな)』だよ♪よろしくねっ♪」


へぇ、この人も梵城高校かぁ、なんか結構な私立って頭ガチガチの人がくる感じだったけど、この2人みてると普通だなぁって思ったり。


「もちっと、話したいけど晴海ちゃんの連れがかわいそうだから今日はこの辺にしとくよ。ありがとっ晴海ちゃん♪」


日高さんもかなり優しいなぁ。悠斗のことまで気にかけてくれてるなんて…………


「それじゃ明日ね。晴海ちゃん!」


「うん、明日またね2人とも!」


なんかいろいろ楽しい日だったなぁ。まさか初日に友達ができるなんて思わなかった♪いやぁ嬉しいなぁ~。このままいけば高校は上手くやってけそう♪

いやあ、もう駅に着いた!楽しいこと考えてると時間とかすぐにたっちゃうんだよね♪

ん?なんか忘れてるような………あ………



「悠斗…忘れてた……………」







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