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これからの僕(私)  作者: 阿部いりまさ
これからの僕(私)〜本編〜
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4.『晴海』は友人と再会する

ども!阿部いりまさです!今回はやっと『内田(うちだ) 悠斗(ゆうと)』君の登場です。今回も短めですが…………






「あっつい………もう夏だったっけ?」



春休みもあと今日いれて2日残すところとなったある日。僕は天野さんから頼まれた今日の夜ご飯を作るための材料を買い出しにきていたんだけど、この日は春にしてはは暑い。

買い物する前にばてちゃったよ。本当もう夏真っ最中です!って感じの暑さ。今にもそう、蝉の鳴き声が聞こえてきそうな。

そんなわけで僕は今近くの公園のベンチで休憩中である。


「あつ~…………なんなのいったい………」


僕が座っているベンチの前では遊具がおいてあってちっちゃい子たちが元気に走り回ったり、その遊具で遊んだりしてる。元気だなぁ~。

そういえば僕が最後に遊具で遊んだのはいつだろう?多分、小学校5年生くらいのときに遊んだのが最後だったかな?そうそう、近くの公園の遊具が撤去されちゃってからは全く遊んでないからそれぐらいだったかな?

そのあとはその公園自体もなくなっちゃって本当に遊び場所がなくなっちゃったんだよね。

ここは僕が男の子だったとき住んでたところと比べて結構都会だけども、公園とか自然とかもあってとてもいい感じのところだと思う。


「さてっと」


休憩終わりっ!買い物行こうっ!!!

天野さんを怒らすと大変そうだしっ!



******



「おぉ、涼しい〜」


買い物が一通り終わった頃は夕方になっていたので昼間と違ってかなり涼しい。正直、昼間の暑さはどうにかしてるよねー。これが春というものなんですよ!地球さんっ!太陽さんっ!

でも、荷物が多くて、凄い重い………

そだ!またあの公園で 休んでいけばいいかな。えーっと公園の名前何だったっけ?たしか、すみかわ公園とかそんな感じだったような………


「ついたー」


ん?昼間僕が座ってたとこには誰か座ってるな。木の影のせいで顔はよくわかんないけどね。ああ、あそこちょっと気に入ってたのになぁ。

仕方なく僕は隣のベンチに腰をおろす。よっこらしょと!ふぅ~、疲れたよ!

そだ、隣の人、何やってんだろ?僕みたいに休憩かな?さっきは影で見えなかったし、ん~?と僕は隣の人を横目でみて見ると…………


「ゆ、悠斗⁉」


え?なんで悠斗がここに⁉


「え?あの、誰?」


「何言ってんの悠斗!僕だよ、海都だよっ!」


あ、しまった!なんか天野さんに女の子になったことはトップシークレットだとか言われてた気がする。まぁ、どうせ信じてもらえない…………


「え?なんだ海都か!しばらくみない間に可愛くなってるな!」


え?いやなに?この反応⁉


「あの……信じてくれるの?」


「ん?もちろんだよ、海都のゆうことに嘘はないって知ってるから。」


何、こいつ、性格までイケメンじゃん。


「でも、ちょっと驚いたな、海都が事件に巻き込まれたて亡くなった聞いてたから、まさか女子になってくるとは!」


「いやいや、生き返ってることや女の子になってることに対して不自然だとか思わないの?」


「だって海都なんだろ?さっきも行ったとおりお前が海都って言うなら俺は海都の言うことを信じてるからな」


そういえばこんなやつだったなぁ、悠斗は。




僕が悠斗と始めてあったのは中学2年のころ。新しいクラスに馴染めてなくて、4月の半ばくらいまでずっと1人でいたとこに悠斗が話しかけてきてくれた。

そのときの悠斗が言うには、中学1年のころも同じクラスだったらしいけど、全く記憶にないんだよねぇ。確かに中学1年生のときは限られた人としか話さなかったからなぁ。

それでだんだん悠斗と絡むようになって中学の卒業式では悲しかったなぁ。

悠斗は僕よりも頭よかったから僕より1ランク上の梵城学園高等学校に受験して、見事受かって、だから一緒にいられないと思うと寂しくなっちゃったりしてたからなぁ………




「お~い、海都?どうした?固まって?」


「な、何でもないよっ!」


そうだっ!僕のことは誰にも言わないでって悠斗に言っといたほうがいいかな?一応言っとこう。それに同じ学校に行くことも。


「お、今の反応良かったぞ。俺的には74点といったところか」


「そ、それより悠斗、一応僕のことは誰にも言わないでおいてくれない?なんかあまり知られたらまずいっていうか…………」


「ん?ああ、わかったよ。女の子と秘密を共有するってのは悪くないからな!」


「あ、ありがとねっ!」


しかし悠斗ってモテてたみたいなのに女の子と秘密の共有したことないのか。いやいや、僕が女の子って認めたわけじゃないからね⁉


「しっかし、重そうだな。その荷物」


買い物袋を見て悠斗言った。


「え?うん…まぁ確かに………」


「手伝おうか?」


ぜひ!喜んで!と言いたいところだけど家まであと数分もすればつくしなぁ、断っておこう。悠斗にも悪いし。


「大丈夫だよ。ありがとっ!」


「よし手伝おうか」


「いや、今大丈夫って言ったし!」


「さっきめっちゃ大変そうだったぞ。遠慮すんな!」


みてたの⁉なんなのこいつ⁉人間観察が趣味なの⁉


「じゃ、じゃあお言葉に甘えて……」


そういうと悠斗はニッコリ笑って「おう、まかせろ!」と言って袋を持ってくれた。

さすがイケメン。



*******



公園からでて僕の家に向かってるけど、買い物袋3つのうち悠斗が重いものが入ってる買い物袋を2つ持ってくれている。やっぱりなんか申し訳ないなぁ。


「あれ?そういえばなんで悠斗がここにいるの?」


「ああ、俺の両親が高校が遠いとふべんだろって言ってわざわざ引っ越してきたんだ。流石に俺もそこまでしなくても……って思ったよ」


悠斗は話終えると苦笑いしている。そりゃそうだ、男の子のとき悠斗の両親の話を聞かせてもらった。悠斗の両親は俗にいう親バカらしい。悠斗は「中学生にもなってな」って言ってた。


「息子の高校のためだけに引っ越しって親バカじゃなくてもはやバカ親だよなぁ」


また、苦笑いしながら悠斗はそういっている。


「そうだっ!悠斗!僕も梵城高校に行くことになったよ!」


「おぉ、マジか!同じクラスに慣れることを祈ろうぜっ!」


僕と悠斗は僕が住んでるマンションに着くまで色々な話をした。悠斗が中学卒業してから何処いったーとか、悠斗が新しく始めた趣味とか色々って悠斗のことしか話してないじゃん!!!

そんなことを話してるとマンションに着いた。


「荷物はここまででいいよっ。ありがとね!」


「おう、じゃあまたな」


本当に助かったなぁ。さすが悠斗だ。それに最後にあったときと全然変わってなかったなぁ。なんかちょっと安心したなぁ…………

僕はすんごい変わったのに………ハハ………。

それにまさか僕が海都ってあんなにすんなり信じてくれてしかも、大変ってわかって荷物持ってくれるなんて優しすぎすぎだよね~やっぱり。

でも久しぶりに話せて楽しかったなぁ。高校始まるとまた中学校のときみたいに話せるかなぁ?話せたら嬉しいなぁ。




僕の春休みも明日で終わり………か………なんか濃い春休みだったなぁ…………





そろそろ高校に入学させます!お楽しみに!!!

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