3.海都は『相良 ハルミ』
どーも阿部いりまさです!今回も少し短めです。すみません!前にすみませんって言わないようにって書いたばかりなのに…………
「はぁ……そんなに面白くなかったかぁ…………」
僕、相良海都は突然死んで突然女の子になったんだけど、男の子のときは結構いろいろな趣味を持っていました!やっぱり体を動かすのは大事なわけでスポーツをやっていた…………と言いたいところだけど実際のところ学校の女の子にモテたかったからやってたんだよね…………。
これは趣味じゃないよね、本当にはまってたのはないかもしれないけどアニメとかよく見てたんだよ!でも高校生になるから中学卒業したら見るのはやめにしたの。
でも、昨日前に好きなアニメやってたからちょっと見たらまたみたいなって思っちゃってとりあえずいま見てるんだけどつまらなかったよ!おかげで時間無駄にした!!!
「ちょっと相良く~ん?」
天野さんが呼んでるのに気づいて僕は急いでパソコンを閉じる。
このパソコンはこの前ショッピングモールに行った次の日に天野さんに買ってもらっちゃった♪
「なんですかー?」
「そろそろ名前考えないとね♪」
「名前?」
「貴方の女の子としての名前よ♪」
え?女の子としての名前?いや、考えみれば当然かも。『相良海都』って女の子の名前じゃないものね。……………なんかどんどん自分が女の子になってくる気がする…………いやまぁ体的には女の子だけどさ。
「私こんなの考えたんだけど………」
ちっちゃい紙だなー。どれどれ?え?
「あの……これ何て読むんですか?」
「え?姫星愛よ♪」
「なんですか⁉それ!絶対嫌です!!!」
「えー?可愛いーのになぁ」
いやいや、流石にちょっと無理ですって!まさか本気だったの⁉
「じゃあ相良君は何がいいの?」
「え?えと………」
そう言われるとなかなかでてこないものなんだ。全く思いつかないよ。僕の両親もかなり悩んでこの名前にしてくれたのかなぁ……
「う~ん、ハルミとか………」
「なんか普通ね………」
何言ってんだろうこの人…………
「でも、考えるといい名前かも♪漢字は?」
「こんな感じでいいです」
「よし、わかった!君は今日から『相良 晴海』ちゃんね♪」
まぁいいでしょ、こんなもんで。
「そして、慣れてもらうために今日から晴海ちゃんって呼ぶよ♪」
どんどん女の子になってくなぁ、僕。なんか僕が反論しないからって「晴海ちゃん晴海ちゃん」言ってるし………
「あっ、そういえば『晴海ちゃん』」
「強調して言わないでくださいよ…………」
「まあまあ『晴海ちゃん』、貴方の高校の制服がやっと届いたわよ♪」
制服。はぁ、本当なら制服でズボンを履いてるはずなのになぁ……………。スカートかぁ…………はぁ………
「はい、制服。試着してみましょ♪」
制服は私立っぽくなく至って普通なかんじだなぁ。黒のブレザーに赤に白のラインがはいったネクタイに赤と白のチェックがはいっているプリーツスカート。うん、普通。なんか私立ってブレザーは薄橙色をもっと薄くしたような色のブレザーのイメージが僕の中では強いんだよね。
「は、はい、わかりました……」
******
「あら!似合ってるわよ!」
に、似合ってると言われるとなんか少し照れるなぁ~えへへ。
「そ、そうですか………」
「顔赤らめちゃって可愛いね~。抱き締めたくなっちゃう♪」
「い、いや!遠慮しときます!!!」
しかしなんだ、スカート短くない?これ?これ絶対階段やらエレベーターやらで上にいると見えそうだけども………。見えないもんなのかも………前に見えそうだったときも見えなかったし!え?いや、あれはたまたまですし!覗こうと思ったわけじゃないよ!!!
「全力否定されちゃったよ…………」
なんだこの人やっぱり変だぞ、おかしいぞ。
「まぁ、いいや!いつか『晴海ちゃん』が許してくれるまで待つことにするよ♪」
立ち直り早いな~。その辺はちょっと尊敬できるかもしれませんな。
できればこういう人を見本には、したくないけどね………
あと名前だけを強くしないでと何度も。まあ、いっか。確かに高校ではその名前で呼ばれることになるだろうし、結局は慣れだよねぇ。がんばろっ!!!
「1人でガッツポーズしちゃって~、やっぱり可愛いね~♪」
「天野さん、僕、ハルミで慣れるように頑張ります!!!」
「え?どしたの?急に?」
「やっぱり高校に入ったらその名前で呼ばれることが多くなるだろうし、今のうちから慣れておかないとかなと思ったんです」
「おお~、いい心意気だねぇ。オッケー全力で応援するよ♪」
だれのせいでこんなことになったと思ってんだか………でも………ちょっと楽しいなぁ。
入学式まであと………3日か…………頑張るぞぉ
どーも阿部いりまさです!皆様、おはようございます。こんにちは。こんばんわ。
これからもまだ続きますのでよろしくお願いします!!!