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これからの僕(私)  作者: 阿部いりまさ
これからの僕(私)〜本編〜
31/64

30.晴海は元の家をあとにする

ども!阿部いりまさです。

とうとうこの話もプロローグをぬいて30話となりました!僕がここまで続けられたのも皆さんがこのお話を読んでくださっているおかげだと思っております。本当にありがとうございます(^O^)






「どーぞー♪」


目の前にあるのは我が妹、睦月が作ったオムライス?かな。

でも僕が海都だった頃は家事なんてなに1つもしないで、自分の部屋散らかしていたりと全くもって女子力というものが皆無だったはずなのにっ⁉


「すみません、簡単なものしかできなくて…」


「え、全然平気だよ。こっちこそご飯いただいちゃっていいのかな」


「お兄ちゃんの友達なら大歓迎ですよ!」


本人だけどね。

でも食べていいっていってるし、お腹空いたし、睦月の料理、食べさせてもらおう…。………味は特に気にしないで食べようかな。

僕は1口、オムライスを食べてみる。


「どうですか?」


「おいしい…。おいしいよっ!」


「そうですかっ!ありがとうございます!」


よくぞまあ、多分2、3ヶ月でここまで上達するものだなあ。

ん?僕がいなくなってからこうなったってことはもしかして今まで酷かったのは僕のせいっ⁉………んなわけないよね?ね?

1人で答えを導き出していると


「ところで~、お兄ちゃんとはどんな関係だったんですか?」


なんでそんなキラキラした顔で聞いてくるんだろう…。


「えっと、普通の友達」


「ほんとにそれだけですか~?」


何を求めてんの⁉この娘は⁉


「それだけだよ、それ以上もそれ以下もないよっ」


「………それならそれで良かったんですかね」


どしたんだろ、急に暗い顔になっちゃって。なんか悪いこと言ったかな………。誤ったほうがいいのかな…。


「あの、すみませんっ!何かしんみりさせちゃって…」


「え?うん」


気まずい。本日2度目、2度目は最初よりももっときつく感じる…。どうするか……帰るかっ!いや、まだ僕のこと何も言ってないし……どうしよう…。


「そうだっ。名前言ってなかったよね」


「は、はい」


「私は晴海っていうの」


「晴海さんですか……。はいっ!私は睦月って言います!」


「うんっ。よろしく♪」


苗字のこと突っ込まれるかと思ったけど、特に何も言われなくて良かった。

入学式の日に伶奈ちゃんに最初に名前で挨拶されたから、試して見たけど。成功っ!


「そういえば、お兄ちゃんと仲良かったなら内田君知ってるんですか?」


知ってるも何も同じ学校、同じクラス、毎朝一緒に登校してたし、しかも僕は海都だから知らないわけがないけど、まあしょうがないっ!


「うんっ。結構優しいよねっ」


これは僕の本音だったりする。

女の子になってからは、いろいろと悠斗には助けてもらってばっかりだし。


「じゃあ、お兄ちゃんと内田君といた『藤川君』とかは知ってるんですか?」


なんか質問タイムになってるなあ。

でも奏真か、いたね~。すっかり忘れてたー………もちろん嘘だよっ⁉ちゃんと覚えてるよっ!

藤川(ふじかわ) 奏真(そうま)」、僕が中学生のころ、特に仲良くしていた3人のうちの1人である。運動はできるほうだけど、勉強がなかなかできてなかったなあ。だから確か高校は僕が入学を予定していた高校より少ししたのランクの高校を受けていたはず。


「うん、藤川君も知ってるよ。学校でもよく4人でいたし」


「あれ?4人ってお兄ちゃんと内田君と藤川君、あと1人って晴海さんですか?」


「違う、違うっ。あと1人はね……」



******



「それじゃあ、今日はありがとうね」


「はい!また来てくださいねっ!晴海さんとまたお兄ちゃんのこととか話したいですっ」


「うんっ」


あのあとほとんど、僕の中学のころの話の質問やらをしてて、かなり疲れた…なんで妹の相手するだけでこんなに疲れるんだろ。あっ、そうかそういえば僕がまだ海都だった時って普通に妹のこと受け流してた気がする…、何か申し訳なくなってきた…………。

ていうか、結局僕の正体のこと睦月に言ってない…でもまあ次に行ったときでいいよね?


「どうするかなあ…」


このまま帰るか?いやいや、せっかくここまできたのにこのまま帰るのは寂しい気がする。

駅前でも少しぶらついてから帰るかあ。それがいいかな~。



時刻は午後4時をまわっていた。
















このお話はまだ続きます!

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