27.晴海は花火を見る
ども!阿部いりまさです。
ついにあと一話、学校のお話を書いたら夏休みに移りますので乞うご期待!
それでは。
「やった!当たった!!」
射撃を始めてかれこれ30分くらい、何回おじさんに「もう1回!」って言ったかわからないけど、とうとう咲ちゃんが欲しがってたぬいぐるみゲット~♪
「はいっ、咲ちゃん!」
「あ、ありがとねっ」
あれ?なんかそんなに嬉しそうじゃなさそう……。もしかしてまだ欲しいのがっ⁉ごめんね咲ちゃん、僕の財布の中に紙はないからこれ以上やると流石にきついんだ…。
「そ、それじゃ別のも回ろうぜ」
筒井君がその一言。
確かにこんなに大きなお祭りなんだからもっと回らないと損だもんねっ。お目当てのわたあめもまだ買ってないしさっ!
「あっ、晴海ちゃん!わたあめあった!」
えっ!
あっ、ほんとだ!わたあめ!早く食べなくてはっ。
うげ、すごい人並んでるなあ。普段こんなに並んでたかなあ?
でも、みんなに待っててもらうのは悪いし、僕だけ並んでればいいかなっ。
「ねえ、みんなっ。私だけ並んでるから先にみてきていいよっ」
「え、でも一度別れたら会えるかどうかわかんないぞ?」
悠斗の一言に咲ちゃんが「そうだよ」、伶奈ちゃんが「こんな危険なところに晴海ちゃんおいてっちゃだめだよっ!」、筒井君「その通りだ」と続く。みんな心配性だなあ。祭りくらいで僕は死なないって!
「大丈夫だよ。待ち合わせするとこ決めとけばさ」
「でもねー、やっぱり心配だし……」
「そうだね、やっぱり私達も残るよ。わたあめ私も食べたいしっ♪」
「そうだね、それにもう少しで時間だし」
時間?
なんかショーみたいなのでもやるのかな?いやいや、お祭りでそれはないか。
「てゆうかわたあめのとこはそんなに並んでないぞ」
「え?あれ、ほんとだ」
「多いのは隣の焼きそばのほうじゃん。全くバカかよー」
筒井君はそういいながらハハハと笑う。てゆうか筒井君に筒井君にバカって言われた…。なんか悔しいよっ!!
「それより早く買って行こっ!もう始まるよっ!」
「う、うんっ!わかった!」
なんのことかまだ僕はわからないけどとりあえず急いでみんなわたあめを買って高台に来た。
高台かあ。高台でみれて、見逃しちゃいけなくて、お祭りの夜にあることは、
そのときヒューという音がしたあと夜の空に大きな花火が打ち上がった。
「おお、綺麗っ♪」
「ほんとだね」
しばらく僕たちが花火をみていると悠斗が、
「たーまやー!」
な、なにいってんの悠斗…。
すると今度は咲ちゃんに伶奈ちゃん、筒井君がみんなで、
「「「かーぎやー!」」」
み、みんなもどうしたの⁉
「あの~、何言ってるの?」
「花火が上がったときはたまや、かぎやっていうもんだろ?」
えー!そ、そうだったの⁉
全く知らなかったよ!!
「そ、そうだったんだ……」
「なんか晴海ちゃんって可愛いね♪」
も、もしかして普通は知ってることなの⁉僕全く知らなかったよ。ほんとに常識的なことなの⁉
花火かあ、最後にみたのはいつかなあ?
去年は花火はみてないし、一昨年もみてない気がする。
そうだっ!思い出した。確か1番最後にみたのは小学6年くらいの頃だった気がする。
確か、旅行にいったらたまたまその日に花火大会が旅行先でやってて、家族と見たんだっけ。
家族かあ、もう随分とあってないなあ。
「晴海ちゃん、どうしたの?」
「あ、ちょっと考え事してたからさ。ありがとね伶奈ちゃん!」
「うんっ。あともう少しで終わっちゃうから花火、見といたほうがいいかもよっ」
もう終わっちゃうのか……。
なんか花火って輝けるのが一瞬だけってちょっとかわいそうな気がする。
「終わっちゃった?」
「うん。もう終わりみたい」
「なんかかなり少なく感じるな」
「しょうがないね。あまり近所の家とかに迷惑かけないようにってのもあるみたいだし」
「咲の言うとおり♪ それよりさっ、みてないところまだまだあるんだし、もうちょっとみてから帰ろうよっ」
確かにまだまだみてないところはたくさんあるし、もう少し頑張ろうかなっ!それにまだまだなんか食べたい気もするしっ。
そのあと、みんなは公園の中央の広場に行って盆踊りを悠斗と筒井君は踊ったりして、とても楽しそうだった。
僕たち3人はそれをみて笑ってたり。
******
「じゃあねっ」
「おう、明日な海都」
お祭りから帰って来たのは夜の10時過ぎくらいだった。もうくたくたで眠すぎるよっ。今日はもう寝て明日の朝に風呂はいるかな~。
よし!寝よう!!
さあーて、あともうちょいで夏休みだ♪
阿部いりまさです。
あとがきにて書かせていただきます。
すみませんがもしかしたら明日は投稿できないかもしれません。でも、全力で投稿できるようにするのでよろしくお願いしますm(_ _)m