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これからの僕(私)  作者: 阿部いりまさ
これからの僕(私)〜本編〜
22/64

21.晴海はラブレターをもらっていた

ども!阿部いりまさであります。

えー、今回は書くことが一つだけ、今回は少し区切りが悪いところで終わっています。すいません!………それだけです。






「またストライク⁉すごいねっ筒井君!」



そんな僕に筒井君はニッと白い歯を見せて笑う。そんな筒井君はもう4回くらい連続ストライク中で、ボウリングではなんて言うんだっけ?まあいいやっ。とりあえず筒井君はかなりの実力者みたいだ。


「さーて、次は私だねっ」


今度は伶奈ちゃんの番。

伶奈ちゃんのボウリングの実力はと言うと、


「あちゃー、2本残っちゃったか…」


伶奈ちゃんの実力はまずまずといったとこらなのかな?

でも、もう2回くらいストライクも出してるしうまいんだと思う。


「どんまいっ。次は私ねっ!」


次は咲ちゃんの番。

多分咲ちゃんは、


「やったっ!」


咲ちゃんもかなりうまいと思う。咲ちゃんはストライクはだすはスペアもだすは、ピンがレーンに必ず残らないってのはすごいよね?


「うし、次は俺だ」


咲ちゃんの次は悠斗の番。

最初、悠斗はスポーツ万能型だからボウリングとかもうまいのかなあ?って思ったりしてたけど、


「おーい悠斗。ピンが3本しか倒れてないぞーっ」


「うるせえ圭吾!いちいち言うなっ!」


悠斗はどうやらボウリングは苦手みたいだね。


「さて、と」


5番目はこの僕なんだけど、何を隠そうゲームではかなりのスコアを出して、ゲームではマイボールも持っているプロ級なのであるっ。ゲームではね?


「それっ!」


ガタン


はは、やっぱりまたガーターだ………。

僕はゲームのせいでかなり自信があったけど結局ストライクどころかスペアもとれてないしっ!

ゲームと現実はこうも違うものですか、ちなみに今は7回なんだけど僕の倒したピンの数は確か、


「24本だぞー。はるみー!」


あんなに大きい声で言わなくてもいいのにっ!周りに聞こえちゃうじゃん!

や、やっぱり隣のレーンの人に聞こえてるみたい……だってちょっと笑ってるもん………。


「ご、ごめんなっ。晴海…」


「……許さないって言ったら?」


「多分俺はエンディングを迎えることになるかもしれないな」


何を言ってるんだろう………。


「そっか。じゃあ次からしないって約束できるなら許してあげてもいいよ?」


「おう、約束するよ」


「ほんとに約束してくれるの?」


「や、約束するって、だからそんなに顔を近づけるなって…」


「ああ~!!!2人ともなにしてんだっ⁉」


僕と悠斗は筒井君に「え?」と聞き返す。どしたの?みんなちょっと固まって。でも伶奈ちゃんはなんか嬉しそうにしてるような。


「え?何って悠斗に約束してもらってたんだよっ」


「や、約束ってなんの⁉もしかしてデートとかっ?」


な、なんで伶奈ちゃん、そんなに目をキラキラさせながら聞いてくるの……。


「デ、デートって……。そんなんじゃなくて、ただ僕が恥ずかしい思いするようなことは言わないでって言っただけだよ?」


「な~んだ……」


なんで伶奈ちゃん落ち込んでんだろ。あれ?咲ちゃんもちょっと落ち込んでる……。僕、何かしたかなあ?


「あれ?手紙みたいの落ちてるよ?」


「手紙?」


え?ま、まさか⁉


「だ、だめだよっ!」


僕は叫ぶが時すでに遅し。


「ラブレターじゃん!何時の間にもらってたの晴海ちゃん!」


また伶奈ちゃんの目がキラキラしだした⁉


「ねえねえ、読んでいい?」


「うん、まあいいけど…」


僕が伶奈ちゃんが読むのを了解すると悠斗と筒井君が「俺もっ」とかいって手紙を覗き込んだ。

そんなに中身が気になるのかなあ?


「えーと、なになに?『あなたを1週間前に廊下でみたときに一目惚れしてしまいました。もしあなたがよろしければ連絡をください。(ケータイのアドレス)』だって!」


や、やっぱりちょっと他の人に読まれるのは恥ずかしいような恥ずかしくないような……。


「晴海。これいつもらったんだ?」


「うん、実は今日の朝昇降口で……」



******



「それでな!俺はそいつらを素手で撃退してやったんだよ!」


「はいはい。ゲームねそれっ」


「おいおい、もう少し喋らせてくれても良かったんじゃ……」


「さっさと靴、上履きに履き替えないと遅刻しちゃうよ」


僕はそういいながら下駄箱のフタを開けると、


ん?なんだろ?手紙?

てゆーかこれ完璧にラブ……


「何してんだよ?早く行こうぜ?」


僕は驚いて手紙を制服のポケットにしまった。なんか悠斗にばれたらいろいろめんどくさそうだしっ!


「う、うん。わかってるよっ」



******



「てな感じだったの」


1通り喋ったらちょっと疲れた気がする。


「ああ、だから慌ててたのか」


「う、うん」


「ところで晴海ちゃん!このアドレスに連絡するの?」


ああ、それ考えてなかったなあ。

でも、相手のこと全く知らないし……。


「や、やめとこうかな?って思って…」


「おう!相良さんはそう言うと信じてたぜ」


「俺もだ圭吾」


そうだよね、やっぱり。

僕はもともと、いやいや、今も心は男のままなんだし彼氏とかそういうのはちょっと……無理があるよね。

ていうかこのままこの話を続けるのは僕の心的に辛いっ!!


「えー、でも…」


伶奈ちゃんが言いかけたところで僕は、


「わあー!!!それより早くボウリングの続きヤローヨー!」


「えっ⁉う、うん…」


ふぅ、ごまかし……きれてないよねこんなんじゃ……。

返事かぁ、やっぱりちょっと悩むなあ。




どうしよう…………。













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