1.海都は女の子
どーもです!第2話です。前よりも少し長くなったかな程度です。新キャラ登場ですよ!
セリフが多いかも知れません………
「うわぁぁ!!!」
気がつくと僕はベッドの上で寝ていた。
「あれ?死んでない?なんだ夢かぁ!ってどこ⁉ここ⁉しかも声がなんか………」
安心したのもつかの間、ここは僕の部屋ではないのである!しかも声がなんか高くなってる感じ。しばらく僕は「あ~あ~」と自分の声を確認していたらある体の異変に気がついた。
「あれ?なんで髪伸びてんだろ?」
体の異変はそれだけではなかった。
「え?む、胸が………」
そう、胸も大きくなっている!いや、喜ぶことじゃないよね………
「え?え?え?」
まさか⁉と思い近くの全身鏡で自分の姿を見てみる。
「っ⁉」
その鏡に鏡にうつっているのはこの僕相良海都ではない。肩のしたあたりまでのびている髪の毛、前よりも膨らんでいる胸、そこにうつっているのは紛れもなく『女の子』だったのだ!
「え?え?え?え?え?」
僕は当然のようにさらにパニクった!だってそうでしょうよ夢かと思って安心したら知らない部屋で僕は寝てたみたいだし、男の子だったはずが起きたら女の子になってるんだから!(しかも結構可愛い女の子!)
しばらくパニクっていたら部屋に1人の女性が入ってきた。
「あら、ごめんなさい。大丈夫?」
「な、なんですかあんた⁉」
「大丈夫じゃないわね」
「ここはどこですか⁉なんで僕は女の子になってるんですか⁉」
その女性が知ってるとも限らないのに僕は無我夢中で聞いた。相当パニクってたんで………。しょうがなかったんですよ………
「ま、待って今説明するから!」
謎の女性はそう言った。
「まず、貴方がが何故女の子の体なのかを説明するわ。」
「ゴクリ……」
「貴方は死んだの」
突然女性は言った。
「え?や、やっぱり僕は死んでたのか。え?死んだなのになんで僕はここに⁉」
予想はしていたが面と向かって言われると結構きついかも。
「でも貴方は天国のあるお方によって生き返らせてもらったの♪そのお方のことは今はしゃべれないけど………」
ははは、まだ全くわかんねー。正直僕は天国やら地獄なんか信じていなかったんだ。ていうかそういう非科学的なものは信じないことにしてきたんだ。例を挙げるとすればサンタクロースだとか幽霊だとか、しかし今は信じるしかないのかなぁ…………
「よくわかりませんけど………じゃあなんで僕なんか生き返らせたんですか?しかもこんな姿で」
「それも今は言えないのよ。ごめんなさい。でも貴方が女の子になった理由はね、今度は女の子にってさっきいったお方の遊びごころみたいなかんじね」
わけがわからん。つまり僕は生まれ変わったのか?でもなんでそんなやつの遊びごころなんかで僕は女の子にならないといけないんだよ………ちょっとあれだな、この人たち、おかしいのかな⁇
そんなこと思っていると「次の説明いいかしら?」
と言われたので頷く僕。
「ここはどこかだったわよね?ここは女の子になった貴方が1人ですむ新しいお家よ♪」
なんかこの人テンション上がってきてないか?こっちはどんどん下がってるのに………
「え?家に帰れないんですか?」
「ダメよ。貴方の家に帰ったら生まれ変わったことがばれちゃうでしょ?貴方が生まれ変わったことはトップシークレットよ」
何故?と聞こうとしたけど僕はやめとく、このまま長ったらしい説明を受けるのも疲れるし、ちょっとだけ1人暮らしに憧れていたのでラッキーだし、生まれ変わったなんて行っても誰も信じないだろうし。
そもそも言わなきゃいい話なのでこのことついて聞くのはやめとこう。
「まだわかんないんですけど」
「あ、そうそう。女の子としての基本的なことを身につけるまでは私もこの家で同居よ♪」
聞いてないなこの人、ほんとにこんな人と一緒にいて平気なのかな?僕は長い髪の毛をいじりながらそんなことを考えていたら……
「あ、そうだ!まだ話してないことがあった!」
急に大声を出すのでびっくりしちゃったよ。また死ぬかと思った………
「えーとね、まだ私の名前言ってなかったわ私の名前はね下界の仕事を天国から任されている『天野 恵美』っていうの。貴方の保護者的なかんじよ。これからよろしく♪」
「は、はい……」
「普段は貴方の行く学校の教師をしているから、困ったことがあったら言ってちょうだい♪」
学校か、僕も死ななければ今頃休み明けたらから高校生だー!ってはりきってたのに、なんでこんなことに………
よくよく考えたら僕の人生ってついてないことばかりだ。僕は覚えてないけど赤ちゃんのとき取り違えられそうになったり、1歳のときの誕生日なんて親戚の1人が亡くなったりこれ以上言うとキリがないので以下略。
ん?学校???
「え?僕学校行くんですか⁉」
「当たり前よ、高校生になるんでしょ?」
「ま、まさか」
「もちろん女の子として入学してもらうわ♪入学の手続きだってバッチリだし!」
なんか急に高校生になるのがいやなった気がする。だって僕は男なのにJKとしての生活をしていくことになるんだよ?やっぱり抵抗あるなぁ………
「それは、絶対なんですかね?」
おそるおそる僕は聞いてみる。だがもちろん答えは
「当たり前よ!」
あぁ、やっぱそうだよね。頭が痛くなってきた。とりあえず寝ようか。まだまだ聞きたいことは山ほどあるけどさ。
「ちょっともう少し寝ててもいいですか?(夢なら起きれるかもしれないし)」
「ええ、私は一回天国へ戻るわ。じゃ、また明日♪」
夢ならさっさと起きてしまいたいそう思いながら目をつぶり眠りの世界へと僕は落ちていった。